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2014年05月05日
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カテゴリ:宮崎中央犬管理所

この子達は、5/1、譲渡適性検査「判定」に落ちた。

20140505u.jpg

でも…この子達が最期に通過する扉、

ガス室へと繋がる扉は、

20140505t.jpg

開かなかった。

20140505e.jpg

20140505f.jpg

一度判定に落ちた犬に、二度目はありません。

判定を受け直せないのに…

なぜ?



私達のように、立場上、ネットで呼びかける事もできない。

ただ訪問者を「待つ」しかできない。

連休に入り、訪問者も5/7と5/8この二日間しかチャンスはないのに…

なぜ?

…なぜ?




手をかければかける程、繋がり合えば合う程、

自らの手で最期を送る時の辛さ…苦しみ…相当なもの…

それなのに…

なぜ?




八年現場で経験してきた自分の答えを出そうとすれば、

綺麗な答えで繋げようとすれば、

その「なぜ?」は、簡単に見つかるのでしょう。

でも…

私は、職員さんに失礼だと分かっていながら、

疑問を投げかけた。

「譲渡への望みは…ゼロに等しいでしょうね。

 でも、自分にできる事を精一杯したいんです。

 この子達と真剣に向き合う事が、自分の仕事だと思ってます」


その言葉で、気付きました。

職員さんは、自分が辛いとか苦しいとか、

自分の事は全く考えていないんです。




私はひとつ後悔している事がある。

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ひまわりをどうしようもできないと諦めた時に、

ひまわりに会う事をやめた空白の一週間がある。

職員さんとひまわりは、逃げれない状況だったのに、

私は自分の辛さから逃げた。

この後悔を二度と繰り返したくない。真っ直ぐいのちと向き合う。

自分の中で「理念」として持っていた。

ひまわりと職員さんから学んだ大切にしている理念です。

「今」が、その時なんだと…

「本当の時」だと感じた。



職員さんは、連休中も毎日管理所に通い、躾をされています。

私は、職員さんとその仔達との時間を、共有させて頂いてます。



一週間で、飛びつきや吠えがなくなるはずはない。

一週間で、抱き上げるまで変われるはずがない。


その仔達を知っている方々は、そう思うのが当たり前です。

でも、

言葉はなくとも、職員さんと犬から「答え」が見えてくる。

20140505d.jpg

職員さんがしているのは「躾」ではなく、

その仔達といかに、繋がるか…なんです。

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「ここにおすわりしてごらん」

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職員さんの目を見ながら、何度も繰り返す。

誉めてもらう事の心地良さを、何度も求める。


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職員さんの声を一生懸命聞いている。

この仔は…飼い主から声をかけてもらう事も、

目を見てもらう事もなく、

空気のように、存在しないかのような…

20140505a.jpg

そんな犬生だったのでしょう…。



体重6キロ位の小型犬です。

人間とどう接してよいのか、どう甘えて良いのか、

まだこの仔の中でハッキリした答えはみつかっていません。

ただ、この仔の中で、分かった答えは一つだけあります。

それは…

信じても良い人間もいるんだ…という事。




この仔は、肥満のラブラドールです。

飛びつきと吠えで、判定に落ちました。

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職員さんが、犬舎を掃除している間、

ラブさんは嬉しそうに通路を走ってます。

そのときに「吠え」は一切ありません。

檻の中の子達が吠えかかったとしても、吠え返す事もなく、

自分から吠えかかる事も一切ありません。

「飛びつき」はなくなりました。

ワクワクする気持ちを抑えて、おすわりもできるようになりました。

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リーダーウォークも上手にできるようになりました。

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食いしん坊さんだけど…

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職員さんが「まて」をしている間は、

ちゃんと待つことだってできるようになりました。

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ラヴさんは…なぜ、そんなに吠えるのか…

ふと、犬になってみたいと思い、職員さんの許可を得て、

檻の中に入ってみた。

檻の中で吠える子達の気持ちと、繋がりたかった。

犬の目線まで体を下げてみた。

扉を閉めて、周りを見渡した。

上を見上げた。


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窓から見える空。

空はこんなに小さく冷たく感じるものなのかと、

知らない世界に、思わず身震いした。

犬達の目線に立って、檻の中から見渡したのは初めてだった。

内側から見る世界は、自分の全く知らない空間だった。

犬達は、ここから私達人間を見てたんだ…

犬になって初めて感じたこの空間。

恐怖心。

そんな世界から、私達人間に思いをぶつけていたんだ…

吠えて不思議ではない空間…

吠えて当然であろう空間…


可哀想にと涙を流されると、不安になる空間。

「大丈夫よ」と笑顔を見たいと、

犬目線で本気で感じた。

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くすんだ窓から見える「空」…

それがこの子達の最期の景色にならないよう

自分にできる事を続けていきたい。

結果がどうなろうと、最後までこの子達と向き合っていきたい。


無責任だと言われても良い!

批判されても良い!

邪魔されても良い!

今の私には、この子達が「生きている」という事を、

伝えていく事。

今の私には、この子達が今どのような時間の流れの中にいるのか、

伝えていく事。

今の私には、自分が苦しむ事を考えない事。

必死にいのちを繋げようとしている職員さんと犬達と、

真剣に向き合っていく事…逃げない事。



何度も書きますが、「判定」内容を批判する気はありません。

どこかで「線」を引く…というのも、辛い選択の一つでもあります。

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譲渡希望の方は、可能であれば、

ご自身の体で、この子達のいのちに触れて頂ければと願っています。

現在、小型犬の仔は抱き上げる事が出来ません。

無理矢理抱き上げる事は可能です。

でも、この仔はまだそれを望んでいません。

ひとつひとつの小さな段階が、この仔には必要です。

この仔のペースに、合わせて頂ける方を探しています。

20140505v.jpg

譲渡希望の方がいらっしゃれば、

7日か8日直接管理所に面談に行って頂くか、

遠望の方は、会のアドレスまでご相談ください。

私個人のアドレスですと、お返事が間に合わないので…申し訳ございません。




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最終更新日  2014年05月05日 23時24分24秒
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