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2016年09月26日
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テーマ:動物愛護(608)
管理所でその犬と会ったのは、今から9年前。

その犬は、甲高い声でずっと吠え続けていた。



9年前、もちろん、「いのちのはうす保護家」はなかった。

もちろん、「ひまわりの家」もなかった。

「判定」もなかった。

つまり、
保護期限が切れたら殺処分しかない時代だったのです。

そう・・・どんな仔でも。



「この仔をレスキューしたい!」

まわりから大反対された。

「こんな吠える子を出して譲渡できるはずないよ!

譲渡できたとしても番犬でしか飼ってもらえないよ?」


それでも、この仔に背を向けることが出来なかったのは、

同じように管理所から家族に迎え入れた

我が子にソックリだったから。



9/6が、この子の殺処分の日だった・・・

必ず、必ず、レスキューするので・・・と、

職員さんに、殺処分を延期して頂きました。



私がレスキューする準備が整うまで

少しでも、この子が落ち着けるようにと

管理所でトレーニングをして下さいました。




不安でずっと吠えてた仔は、

気持ちが満たされ、吠える事がなくなっていった。

仮名「コモモ」と名付けた。

自宅で保護した子は、コモモで2匹目だった。

1匹目は、新天地に旅立つ前日に、

心臓麻痺で急死したという事があり、

亡くなったあの子も分も・・・

という強い思いを、コモモに抱いていた。



コモモの新しい飼主さんを探すために、

新聞に投稿した。



コモモがどこから来たのか、

啓発も兼ねて、あえて檻の中の写真を選んだ。

現状を知らないのが当たり前…

まだまだそういう時代だったのです。



新聞を見た方からご連絡がありました!

とても優しい高島さんご夫妻で、

私の元に居るよりも絶対幸せだと

会った瞬間直ぐに気付けた程でした。

「預かり」「保護」に、まだ免疫力のなかった私は、

どう一線退いて良いのか、どう心の切り替えをして良いのか、

感情スイッチのオンオフさえも、

まだ出来た事が無かった時代だったので、

コモモを譲渡した1週間、毎晩寂しくて泣いていました。



2007年10月・・・

コモモは「エス」という名前になり、

高千穂町の大自然の中で、本当の犬生を歩みだしました。

私は、何年経っても、エスを忘れた事はありませんでした。

何かに行き詰まりを感じたときに、

思い出す仔の1頭がエスでした。




2016年6月9日の18時35分

エスが病気で亡くなったと、ご連絡を頂きました。


高島さんは、エスの事を「相棒」と呼んでいました。



高島さんとエスは、いつも一緒でした。

エスは、どんなに幸せだったかと思います。




エスの余命も僅かとなったある日、

エスは、高島さんの足の間に顔をうずめ、

高島さんをジーっと見上げていたそうです。

エスには、分かっていたのかもしれません。

もうすぐお別れの日が来ることを…



雪の日、新緑の日、霧の日、紅葉の日、

日の出や雲海の日も、エスとお散歩で通い続けた場所。

9年間共に過ごした国見ケ丘での時間。



高島さんは、エスの遺骨を抱きながら、

エスが一番お気に入りの場所に、

エスの遺骨を乗せて、

今までの想いを、エスに伝えたそうです。



高島さんの悲しみの深さはどれ程のものなのか

そう考えると胸が痛みます・・・。

ですが、

エスの9年がどれ程幸せで満たされた年月だったのかと思うと

「エス、あなたは本当に良かったね」

と、温かい気持ちに包まれる。

高島さんから、エスの写真を沢山いただきました。




写真の裏に書かれていた説明文を読みながら、

何度も読み返しながら、

エスと高島さんの「絆」に涙しました。

反対の声を無視してレスキューに踏み切った

9年前の自分も、今になって初めて褒めた。



私にとって、エスは活動の原点です。

「初心忘るべからず」
学び始めた当時の未熟さや経験を忘れてはならない。
常に志した時の意気込みと謙虚さをもって
事に当たらねばならない


その事をずっとずっと忘れないよう、

エスに保護家の事務所から私を監視してもらってます。

エス・・・

本当にありがとう・・・



幸せだったエスと、

エスを幸せにしてくれた高島さんに、

感謝の気持ちでいっぱいです。

エスと高島さんのような良縁が繋がるために、

これからも頑張りたい…あらためて強く、そう思いました。






いのちのはうす保護家」HPリニューアルしました。
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※「ひまわりの家」と山下由美は、一切関係ございません。

2009年に辞任後「いのちのはうす保護家」として独立しています。 

 

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最終更新日  2016年09月26日 16時53分23秒
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