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2017年01月02日
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カテゴリ:老犬ホスピス
2014年11月10日、ボロボロな首輪をつけた老犬が収容。



ガタガタと体を震わせながら、

真っ直ぐな目で訴えかけてきた姿は、

今でもハッキリと覚えています。



この仔が、どれだけの孤独と戦ってきたのか…

それでも、人間を信じ続けてきたこの仔に

申し訳なさを強く感じた。



命名「ハク」と名付けられ、保護家の老犬ホスピス棟に。



ハクは、決して主役になる子ではなかった。

わがままも言わない、

何の要求もしない、

何があっても怒らない、

いわゆる「手のかからない仔」。



多頭になると、ハクのような仔は損なのかもしれない。

要求する事はホントに何もなかったのか…

もっともっと、前に前に出て主役になれば良いのに…

それ位、謙虚な子でした。



私は・・・

ハクに目を向ける事がちゃんとあったのだろうか?

ハクのお利口さんに、甘えすぎていたのではないか?



皮肉にも・・・

私のパソコンの中には、元気だった頃のハクの写真よりも、

ハクが倒れた一年間の写真の方がはるかに多い。



ハクは、一年前に前庭疾患で倒れ、

復活しては倒れ…これを何度も繰り返した。



脳に腫瘍があるのだろうと診断され、

あんなに愛らしかったハクの顔は、どんどん変形していった。



本当に皮肉にも・・・

私がハクとしっかりと向き合い始めたのは、

元気だった頃のハクよりも、

寝たきりになったハクとの一年間かもしれない。



真っ直ぐが真っ直ぐでないハクの脳は、

ちょっと目を離すとこんな状態でした。

一年間、これを続けてきたので、体がどんどん柔らかくなり、

ハクにとっては、この体勢で居る事が「正常」な真っ直ぐなのでした。



ハクは・・・

生きているのが辛くないのか?



この一年、寝たきりになったハクに何度もそう問いかけた。



そんなある日、ハクの死期が目の前に来ている事を感じ取った。

今、自分で決めた最期なんだろうな・・・と、

私は、ハクに従う事にしました。

無理矢理口に入れる事から手を退いた。




そして・・・




この記事を書いた7時間後・・・

ハクは永眠した・・・。



あの記事は、保護家の作業中でバタバタしている時間帯でした。

なぜ、今書くのか・・・

なぜ、あのタイミングだったのか・・・

私には理由が分からないと、記事中でも書きましたが、

その理由が分かりました。



「尊厳死」にはいろんな形がある事。

それを、今、自分が生きているうちに文章にして伝えなさいと、

ハクからのメッセージだったのだと感じました。



苦しかった・・・

ハクがここまで頑張ってくれたのに、

私は何をやってきたんだと、

湧き出てくる感情が怒りとなり、

その怒りを自分にぶつける事しか出来なかった。

そんなとき・・・

鹿児島県の獣医師さんのブログ記事に

私は、救われました。

「病気や死を受け入れることに決まりはない」
http://ameblo.jp/alohapet/entry-12232496130.html

無理矢理にでも流動食を流してたら、

あと一日長く生きれたのではないのか・・・?

いつでも点滴する用意しながらも、

救急箱に手を伸ばさなかった事は正しかったのか・・・?

身体を移動する事だけでもキツイだろうに、

散歩に連れ出してた事で死期を早めたんじゃないのか?

自分の判断は正しかったのだろうか・・・?

どこまでが正しくて、どこまでが間違いだったのだろうか?

そう考えるのも、自分を怒ったり、責めるのも、

もうやめた。

だって、「幸せ」だったから。



最期までみんなが笑顔だったから。



振り返って過去の写真を開いていくと、

常に最期が近い老犬達の側にいつも寄り添っていました。

決して「主役」ではなかったけど、

いつもそこにはハクの姿がありました。



熊本の被災地から来たココちゃんの死期が近づいたときも・・・



コナンと殿が倒れたときも・・・



元猟犬だったマルオの最期を、

マルオが望んでいた「猟犬」として最期を迎えさせようと、

苦渋の決断した時も・・・

いつもそこにはハクの姿がありました。



大雨の夜、投げ捨てられた半身不随のサンばぁ。

この写真を撮ったレスキュー当日、

パニック状態でガウガウ激しかったサンばぁを、

穏やかなオーラで包み込んでくれたのも、

振り返ってみるとハクでした。



ハクは、「優しさ」を持って生まれてきて、


「優しさ」を抱えながら、


「優しさ」を残しながら、


犬生に幕を閉じました。




保護家で過ごした2年の半分は、

介護生活だったけど、

ハクらしく生きれた・・・ような気がします。

ハクがきっかけで保護家に来た風邪猫達。


コハク(♀) ちひろ(♀)

ハクの火葬の日と重ならければ、

この子達は保護家に来ることもありませんでした。

ハクがレスキューした子だと言っても、

過言ではありません。

ハクは最期まで優しい子でしたから・・・。







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最終更新日  2017年01月02日 23時53分55秒
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