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カテゴリ:老犬ホスピス
老犬ホスピスの「しろじぃ」は、 寒い時期、管理所に収容されました。 老犬にとって、冬の管理所はとても厳しい環境でした。 白内障で、目はほとんど見えておらず、 ごはんを食べる気力もなかったので、 いつも職員さんが、白ご飯を混ぜてくれたり、 食事の介助もしてくれていました。 判定にはもちろん通る事もなく・・・ 「しろじぃ」は、いのちのはうす保護家に入居しました。 自分のペースを崩されることが大嫌いで、 歩いてる前に誰かが居ると「邪魔するな!どけっ!」 いつも怒っていました。 目が見えないので、時折壁に向かって 壁相手に「どけっ!」怒っている姿は、 コントのようでした。 そんな怒りんぼのしろじぃでしたが、 人間相手には、一度も怒った事がありませんでした。 しろじぃは、なぜ棄てられたんだろう・・・ 一日の大半を寝て過ごし、穏やかなしろじぃに 何の問題あったというのだろう・・・ 三月に入り、しろじぃは日に日に弱っていきました… 心臓が悪く、普通の犬の半分しか機能していませんでした。 いつ止まってもおかしくない状態にまでなっていました。 血栓が出来たら即死…と診断されました。 しろじぃは、じゅうぶん頑張ってきた。 ここ一年、自分らしく生きて来た。 だから…それで良いと思ったけど、 血栓が下半身にきたら激痛の中死んでいくと知り、 血栓予防にサプリメントを毎日飲んでいました。 しろじぃの心臓は、もう限界にきている… ずっとしろじぃの側に居たい… 気付いたら死んでたなんて絶対嫌だ! 24時間目の行き届く事務所に移動する事も考えましたが、 いつもの場所、いつもの匂い、いつもの時間の流れ、 環境を変える事は、しろじぃが望んでいませんでした。 起こさない程度にホスピスを見回りして、 生きているか確認する毎夜でした。 ですが、しろじぃは、ちゃんと合図を送ってくれた… 深夜0時、ホスピスを覗いてみると、 いつものように穏やかに寝ているしろじぃの姿に 違和感を感じてなりませんでした。 多分、最期なんだろう…そう感じたので、 しろじぃを、事務所に移動させました。 深夜2時、呼吸が荒くなり、 もう本当の最期なんだなと感じました。 「しろじぃ、もう逝ってもいいんだよ」 そう声をかけ続け… 2017年3月24日 2時16分 しろじぃ永眠 沢山のお花と、大好きだったパンを抱えて、 しろじぃは、眠りにつきました。 しろじぃの長い長い犬生の中で、 一年三ヶ月間のしろじぃしか知らないけど、 子犬の頃はきっとこんなだったろうね~とか、 若い頃はさ、きっとあんなだったんだろうね~とか、 私達の知らないしろじぃの時代を想像しては、 みんなで微笑ましく感じた事も多かったような気がします。 それだけしろじぃは魅力的なおじいちやんだったんです。 しろじぃ、もう足の関節も痛くないよね? しろじぃ、もう呼吸も苦しくないよね? しろじぃが何歳だったのか、 どんな犬生を歩んできたのか、 何もわからないけど、 私達の知るしろじぃは、 一年三ヶ月間のしろじぃは、 自由に歩き回れる環境に「幸せ」を感じれた時間だったよね… ・・・しろじぃ、おかえりなさい。 お願い事ばかりで申し訳ございません。 現在、成猫フードと成犬フードの在庫が少なくなってしまいました。 多頭飼育の為、カナガン、アーテミス、オリジン、ロイヤルカナン、ヒルズ、 アカナ、カナガン、ピュリナワン等、 高栄養のフードになってしまいますが、 どうか、ご支援をよろしくお願い致します。
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最終更新日
2017年04月15日 15時40分32秒
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