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カテゴリ:みやざき動物愛護センター
どんなに苦しい状態であっても、 今、動くべき、今、動きたい! そう心を奮い立たせたのは、 愛護センターの隔離室に居た 「エン」と「エナリ」という犬でした。 エンは、日南保健所で捕獲され、 5月12日に愛護センターに移動してきました。 捕獲された当時のエンは、 体のほとんどの毛が抜け落ち、 殺処分対象になる仔だと思っていましたが、 日南保健所も愛護センターも、 エンを見捨てる事はしませんでした。 いつか譲渡対象犬になれるよう エンの治療をスタートしたのです。 そして・・・ 二ヶ月間、エンは地獄の「隔離室」で頑張った結果、 次のステージ、「保護犬室」に移動できたのです。 ここ「保護犬室」を出れたら、 次は「譲渡観察室」に移動して、 さらに次は「譲渡犬室」へと移動し、 新しい飼主さんとの出会いを 待つことが出来るのです。 ここで毛が生えそろうのを待っていたのですが… エンは、これ以上完治することが出来なかったのです。 完治する見込みはないと判断されたのでしょうか… エンは、また地獄の隔離室に戻されたのです。 「エナリ」は、9月1日に高鍋保健所から 愛護センターに移動してきました。 皮膚病の原因が分からず、 エナリもまた隔離室に…。 エナリは、愛護センターで 「エナ」という名前でした。 性別がメスだと間違われていたのです。 三ヶ月間愛護センターに居て 愛護センター職員全員が、 エナリがオスだという事を、 誰一人気付けなかったのです。 決して、職員批判ではありません。 隔離室に居る犬猫達は、 それだけ人と接する時間すらないのです。 この写真が、隔離室にあるケージです。 (写真はセンター開所前に撮影したものです) この小さな檻の中に、 エンとエナリは隣同士で入っていました。 皮膚治療を受けてないエンとエナリは、 当然、悪化していく一方で、 完治する事は絶対ありません。 殺処分もしない… じゃあ、いつまでこの小さい檻なの? いつまで地獄の隔離室にいなきゃいけないの? ・・・もうそこには 「命」としての尊厳もありませんでした。 ただ生かされてるだけ… 隔離室を見たときに、生き地獄だと感じた…。 「見なきゃ良かった」 「知らないままでいたかった」 一瞬でもそう思ってしまった私自身に、 腹が立ってしかたなかった。 「愛護センター」は、保護施設ではありません。 愛護センターは、多くの人員、多額な予算、素晴らしい設備、 私達が欲している「物」を全て持っていますが、 犬猫にとって本当に必要な「物」は、 愛護センターにはありません。 それが、「行政のやりたくても出来ない事」の ひとつだと思います。 未来が見えず、尊厳を失った隔離室に居る子達を 外に出してあげたい…そう決心したのです。 「行政の出来ない部分をサポートする」 これに徹していこうと。 ただ・・・ エンとエナリをレスキューするときに、 レプトスピラの母犬に背を向けた自分が どうしても許せなかった。 エンとエナリを、心からの笑顔で 接していれてるのか… 今の私には自信がなかった。 続きは後日書きたいと思います。 いのちのはうす保護家」 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601 口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年12月07日 14時45分46秒
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