動物たちの未来のために

2018/02/08(木)15:50

美しい最期

老犬ホスピス(54)

ヌーンは、2016年11月18日、 西都市にて、倒れてグッタリしてたところを 管轄保健所にて捕獲されました。 ヌーンの心臓も脳もボロボロの状態で、 レスキュー後も、何度も何度も倒れ、 何度も何度も、これで最期かもしれないと 私達もその都度、覚悟をして介助していましたが、 いつもいつも、見事に復活するのです! 頭のどこかでいつも ​「ヌーンならまた復活する」​ そう信じていました。 人間に対しては、プライドが高く、勝気なヌーン。 私なんて、何度ヌーンに怒られたか数え切れません。 だけど、それは老犬の特権! 私だって「おいっ!ヌーン!!」と、 負けじと反発しながらも、 ​「好きに生きなさい、自分を出し切りなさい」​ これが本音、ヌーンへの願いでした。 きっと、ヌーンは、こう思っていたでしょう… 「うるさい生意気な小娘だね~しょうがない子だね~」って。 私の目線に下りて接してくれてたヌーンバアチャンでした。 老犬の介護に、時間は関係ありません。 介護者の体力勝負です。 日中は、スタッフに協力をお願いし、 出来るだけ眠る時間を減らすように、 頻繁な体位交換、日中はおむつは着用しないように等、 スタッフ皆、作業の合間に介護を頑張ってくれました。 その結果、夜は多少の夜鳴はあったものの、 深夜担当の介護は、充分すぎる位の仮眠も取れていました。 ヌーンの介護は、あまり大変だったと感じた事がありませんでした。 手のかからないおばあちゃん… それがヌーンでした。 ​「保護猫カフェ」​オープン前夜… いつものように、事務所にヌーンを寝かせたまま カフェの方でオープンの準備をしていました。 忘れ物があり、事務所に取りに戻ると… ヌーンは、私を呼んでいました。 瞬時に、もうお別れの時間が来たんだなと感じました。 なぜだろう・・・ ヌーンを抱き寄せながら、 ​「もう楽になってもいいんだよ」 ​​「もう逝っても良いんだよ」​ そんな言葉を出す事はありませんでした。 きっと、ヌーンだったから…? ヌーンのタイミングに任せてたような感じがしました。 ヌーンは、一度も表情を崩す事無く、 まっすぐ前を見据えていました。 「ヌーンの瞳はやっぱきれいやな…」 ヌーンの瞳を冷静に見ていた自分が居ました。 最期の瞬間まで・・・ ヌーンは、眠るようにスーっと息を吐き、 もう動く事はありませんでした。 ​​1月27日 23時2分​​ ​​ヌーン永眠​​ …取り乱す事無く、弱さを見せない、 彼女らしい美しい最期でした。 ヌーンのように、カプンカプン歯が出る子は、 いつも思う・・・ 抱き上げる事ができるのは、 寝たきりになってからだろうなと… 「逝くときはポックリが良いな~」と言いながらも、 実は、いつもこう思ってる自分がいる・・・ 「抱っこして静かな時間を過ごしてみたいな」と…。 だから​「ありがとう」​… その言葉しか出なかったのかもしれない。 これが、ヌーンへの最期にかけた言葉でした。 いのちのはうす保護家」 http://pawstamp.com/hogoya/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。   皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601 口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美  郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581       山下 由美 090-4484-5165

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