2018/10/04(木)17:41
リーダー降格
「パン」は、三年前に管理所からレスキューした老犬です。
皮膚病がとにかく酷く、
生きる気力さえも失っていました。
レスキュー後、徐々に皮膚も改善しました。
小型で小さな体の脚もおぼつかない老犬パン。
元気な子達の群れに入れたら当然危険!
そんな選択肢も無く、自然な流れで「老犬ホスピス」側の入居となりましたが…
「なぜ、パンは老犬ホスピスにいるんだろう」…
どこか拭えない「不自然」さと「違和感」。
パンの自尊心が、傷ついてるようにも見えたのです。
パンの居場所は本当にここ?
思い切って、若くて元気な犬達の群れ「元気組」のドッグランに入れてみました。
誰もパンに威嚇しないのです。
パンが「元気組」のリーダーになるのに、そう時間はかかりませんでした。
パンの体の倍以上ある大きなオス犬達も、パンに逆らう事はありませんでした。
「年の功?」最初そう思ったのですが、どうやら違うようでした。
パンは、高い頭脳を持っていたので、群れの犬達はそこに直ぐ気付いたのです。
パンについて行こうと、みんながパンをリーダーとして認めたのです。
ここは、リーダーや強い子しか登れない場所。パンは、いつも堂々とここを陣取っていました。
新入りさんが入居すると、真っ先には確認にはいきません。
新入りさんは、ちゃんと自分から
群れのリーダーに挨拶に来るから。
どんどんリーダーの風格が出て来たパン。群れの中で体が一番小さく(10K)
力も無いお爺ちゃんなのに…。
だけど・・・
パンは、勘違いしていくようになりました。リーダーとして、威張るようになってしまったのです。
パンは、「頭が良い」からリーダーとして認められた子。そのパンが、「俺様風」をふかすようになったのです。
当然、犬達から反発を買います。
群れの様子に異変を感じ、私が尊敬する師匠にみてもらったところ…やはり、パンはリーダー降格になったとの事でした。
もう、この群れのリーダーではない…降格になったリーダーの末路は悲惨です…。
パンの老いが進んでいき、白内障で目が見えなくなってしまいました。
ここに居ては危険だと判断し、
パンを群れから離しました。
一時はリーダーにのし上がったパン…
きっと、一気に老いが更に進んでいくのではないかと皆で心配していましたが…
群れから離れ、リーダーという責任が無くなり、気負いしてた部分もあったのでしょう、一匹狼を満喫しているようです。
逆に、1匹にしたら更に元気になっていきました。目は見えてないですが…(^^;
ですが・・・パンにとってまた災難が…
パンの身体には、あちこち腫瘍がありましたが、良性だろうとの事で、心臓も悪く麻酔すらかけらないというのが、三年前の診断でしたが、セカンドオピニオンで、もしかしたら皮膚病からのものかもしれないとの事で、
その診断は当たっていました!
腫瘍と言われていたコブの中の液を全部取って、中を洗浄してもらいました。
パンは、これから新しい治療がスタートします…
せっかく気負う事から解放され、のんびりとした老後を過ごせるようになったのに…
これからまだまだ長生きしてもらわないと!
診察台の上で、完全に怒ってます(笑)
パン!通院、治療・・・頑張ろうね!
さぁ!
病院に行ってらっしゃい!(^^)
※上段は「サンバァ」です。
サンバァの記事は後程書きます。
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