|
テーマ:動物愛護(608)
カテゴリ:老犬ホスピス
いのちのはうす保護家には 「介護と看取りへの理念」 というマニュアルがあります。 スタッフ、ボランティアさんにも、 お渡ししている冊子です。 「かわいそう」・・・その感情は、 「かわいそう」と感じ見ている苦しくて悲しい… そんな自分が「かわいそう」という意味なのか・・・ 「かわいそう」という感情の正体に、 自分自身で気付く事は、 「介護と看取り」に携わっていく事への 最初の入口だと感じたから…。 その中の一つだけですが、 当会のマニュアルから抜粋して下記に綴ります。 犬猫から同意を得られない強制的介護は、 『拷問介護』と捉えております。 「清潔・給餌・排泄・傷の手当」を、 介助する側のペースで行う事は、 「介助」とは言えないと思います。 抑えつけての介助からは、 良いものは生まれません。 「この人嫌い」「粗末に扱われてる」 拒絶する心が強くなるばかりです。 拒絶反応が出たら、 一回退く!待つ!時間を置く! その子のタイミングが必ず来るはずです。 その後、介助を抵抗なくさせてくれた時は、 直ぐにその子から離れないでください。 目を見て、手で優しく触れながら声をかけて下さい。 この行為が意味するものは、 「感情の記憶固定」です。 私達に感じた「安心感」という感情を、 記憶として残すためです。 これを繰り返すことにより、 徐々に介助に協力的になり、 介助する私達自身も助かる… という良い結果へと繋がっています。 当会の「介護」は、その都度、 介護の概念を捨てる事から始まります。 なぜならば、個々によって 「見る・話す・触れる」 求めているものは違います。 五感を集中させる事により、 その子が求めている 「見る・話す・触れる」の 細かい部分に初めて気付けます。 その子の体と心の変化を見落とさないよう、 介助中は人間同士の世間話と、 今やってる介助以外、私語は禁止。 五感全てを、介助中の子に集中して下さい。 それは、「頭」で学ぶ技術ではなく、 目の前の「命」から教えてもらってる 「心」「身体」で感じ学ぶ、介護技術です。 「動いている機能を活かす」 出来るだけ寝たきりにさせないよう、 補助しながら立たせたり、歩かせています。 筋力が落ちたり、気力がない場合には、 関節と肉球を刺激して、 本人が「立ちたい」という気持ちを 取り戻せるためにリハビリをしています。 「犬らしくあれ!」 甘やかさない事も、 私たちの介護への理念にあります。 「かわいそうだから」 「つらそうだから」 それは、先入観なのかもしれません。 一度感情を封印する事も必要です。 その子が何を求めているのか、 誰のための介護なのか、 それは決して…忘れてはいけません。 過度な介護は、その子が本来持っている 「能力」を奪う事にもなります。 薬や治療だけに頼らず、 免疫力がどれ程あるのかを見極めて、 自然治癒力を信じる事も必要です。 介助や介護の中で、一番優先する事は、 「見て・話して・触れて」 相手を尊重する事。 介護と看取りの経験を重ねて行く程、 知識の引き出しが増え、 このパターンの答えはこれだと、 見極める力が出てきます。 それは・・・ これまで看取った仔達が、 私達に残してくれた知識。 「財産」という大切な宝物なのです。 「いのちのはうす保護家」25P冊子。 そんな中からの一部なので、 省略してる部分が大半ですが、 マニュアルの中には、 「見る・話す・触れる」の細かい説明や、 なぜそれが必要なのか等、書いてあります。 数えた事が無いので分かりませんが、 老犬ホスピスをスタートさせた4年間で、 看取った仔達が100匹程だと思いますので、 単純計算すると、200匹位でしょうか… 最近気付いた事がありました。 その子が求めている事や、 色んなパターンの介助知識等の引き出しが、 自然と増えていた事に。 その話を有志としていた時に、 「じゃあ、次は人間ですね?」 そう言われたときに思ったんです。 苦しんでいる飼主さんの力になっていく事を。 カウンセラーとしても動き出す… そんな時期に入ったのかな…って。 もちろん、これまで通りのやり方、 事業ではなく、ボランティアの一環として。 200匹の仔達が私に遺してくれた 「知識」「経験」 決してお金には代えられない「財産」 このまま、自分一人の宝箱に、 大事にしまっておくのではなく、 一人でも多くの方にその「財産」を 分けていけたら…そう思い、 「介護看取り士カウンセラー」として、 動き始めました。 藤井副代表、一家総出で、 エアコン取付から、諸々手続き等、 テーブルやイスの組み立て作業など、 頑張ってくれています。 この場所は、犬猫譲渡面談、 チャリティーグッズ販売、 カウンセリング等に使用する場所です。 そして・・・ 奥の部屋は、某展示室として計画中。 悲しい時代があった事、絶対に忘れてはいけない歴史。 二度と逆戻りしないために… 口座名義:動物たちの未来のために 代表山下 由美 いのちのはうす保護家 090-4484-5165(担当フジイ)
お問合せ先は、 HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年10月08日 23時09分13秒
[老犬ホスピス] カテゴリの最新記事
|