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2019年07月23日
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カテゴリ:猫ホスピス
​今から6年前、2013年4月、

「弱ってたから病院で診てもろた。
AIDS陽性やった。もう飼えない」

日南保健所に、

飼主から持ち込まれた1匹の猫。

殺処分の日も決まっていた。



申し訳ないが、

2013年の時代では

「良くある話」だった。



申し訳ないが、

2013年の時代では

助けられない命の方が

遥かに多かった。


殺処分される猫エイズの仔も

「そっか~…」

その一言だけで、

自分の中で終る予定だった。



だけど・・・

その日は一晩中、

猫エイズの仔が頭から離れなかった。



だから、

翌日には日南保健所に来ていた。

眼球、耳、首、

とにかく体中ボロボロのキジ猫だった。

​「おそらく発症してるかと…」​

日南保健所の獣医師さんから

そう告げられた。



保護家に連れて来た瞬間、

生気を取り戻した!

これこそが、

保護家に来る猫達の

「良い裏切り」だった。


​命名「キー」​

キーは、保護家で6年過ごしたが、

安泰な6年間ではなかった。



何度も危険な状態を経験しながらも、

​​​​​​​​​​​​​​​​いつも乗り越え、復活を遂げる猫!



​それが「不死身のキー」だった。​



「いのちのはうす保護家」​に来る仔達は、

五体満足の仔、健康体の仔はゼロに等しい。

1匹1匹に莫大な医療費を要する。

そのため、施設の改装は後回しとなり、

多くの猫たちが、陽も当たらない狭い部屋で

生きていくしか方法がなかった。

キーも、その1匹だった。



そんな中、

いのちのはうす保護家は​​​、

大きな転機を迎えた。



2018年2月、

全国の支援者様のお力添えで、

「ハンデのある猫達の保護猫カフェ」​が

施設の一角に誕生した。



「キー、待たせてごめんね!」

5年もの時間を

薄暗い部屋で頑張ってきたキーは、

ハンデのある保護猫カフェ

エイズっ子のお部屋

​「ラムネルーム」にデビュー。​



陽光を浴びるキーの体を見たとき

表現できないほどの気持ちになった。





それなのに・・・



1ヶ月も経たないうちに

この陽の当たる部屋から、

退去しなければならなくなった。



キーが次に移動した部屋は…


​​
​「​猫ホスピス部屋」​



何度も死の淵から生還したキーは、

「不死身のキー」

皆からそう言われる位、

生命力の強い猫だった。​​



だけどもう・・

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​本当の最期かもしれない。



「猫ホスピス」ルームメイトは、

次々と最期の時を迎えていた。

その一方、キーは・・・



あっという間に1年が過ぎ…

「猫ホスピスルーム」長老になっていた。​



キーには「死」を察知する能力があった。

死の数日前から、

体内で何らかの変化が

起きてるのかもしれない。

キーは、それを嗅覚で感じ取ってたような気がする。



死が近い仔を、ジーっと見続けるのだ。

怖くなり視界を防いでも防いでも、

見える場所に移動して

またジーッと見続けるキーだった。

「次はこの仔か・・・」

キーの予知能力は、いつも当たっていた。



そんなキーにも

限界の時が近づいてきた。



保護家に6年もいたのに、

1対1で向き合った時間すらなかった。

今更だけど、6年分の穴を塞ぎたくて

毎晩キーと向き合い続ける日々。

ある時…ふと、確信した。

​「キーに残された時間は2~3日だ!」​



キーがそう言ってた…ではないと思う。

自分では気付かない程の

潜在意識にある僅かな嗅覚が

「死」直前のニオイを察知したのだろう。

それはまさしく・・・

死を察知し続けてたキーと同じだった。



あと2~3日か…

キーが望んでいることを全部叶えさせるための

準備期間だな~と思った。

そうして・・・

静かにゆっくり下っていく過程を選んだ。

自然に逆らうことなく…



ボランティアさん達に連絡を入れた。

「もう直ぐお別れになると思いますので、
お互い悔いが残らないように…」



多くのボランティアさん達は、

その日の夜、駆けつけてくれた。

「キー…あんたは皆に愛されてたんやね」



キーの身体は限界を超えていたと思う。

体を起こすどころか、

顔を起こすだけでも

キツい状態だったと思う。

ましてや歩く体力など

残されてるはずもない!



それなのにキーは…





ボランティアさん達が帰る際、

ベットから飛び降り、

玄関先までお見送りに向かっていた。

これ以上体力を消耗させてはいけない!

止めに入ろうとしたが、

私の体は動かなかった。

それは・・・

キー自身が望んでる事だから。



おそらく、キー自身も気付いてた。

この人と会うのはこれが最後だという事を…

だから、

「ありがとう」を伝えているのだろうと。



「かわいそう」というのは、

私自身の感情であり、

キーがどうしたいか…

それだけを尊重しなければいけなかった。



フラフラになりながらも

「ありがとうね」と、

お見送りするキーの姿に

私達は涙した…。



翌日、無事に朝を迎えたキー。



スタッフ美代子から

撫でられているキーを見て

​「あっ!そういうことねっ!」​

頭の霧が晴れたような感覚だった。

キーが一番心を寄せていた人は、

スタッフ美代子だった!



スタッフ美代子とキーの歴史は、

たったの9ヶ月だった。

私とキーの歴史は6年なのに…

一番キーと寄り添っていた

スタッフ麻美も3年なのに…

「なぜ私たちじゃないの?」

普通ならばこう思うだろう。



だけど、私とスタッフ麻美も

疑問を抱かなかった。

「大切なのは時間ではない。

その仔に費やした内容でもない。

お互いに求め合ってた何かが、

とても深いものだったんだろうね。

何かが繋がり合ったんだろうね。」

私とスタッフ麻美は同じ思いだった。

ならば、私たちは二人に従うだけだと…。






翌日、キーが痙攣を起こした。

何度も何度も…。



「キー!早く楽になって!」

それでもキーは何度も息を吹き返す。

「キー!もう還って来るな!」

思わず口にしてた自分がいた。


もう苦しまないで欲しい!

早く逝って欲しい!



この日、どれ位の時間、

スタッフ美代子の腕の中にいただろうか…



昏睡状態に入ってたキーは、

外から自分の姿を見てたと思う。

スタッフ美代子に抱かれてる自分の姿を…



この日の夜、私とキーは、

いつもと変わらない時間を過ごした。

1分1秒を大切に過ごした。

だって、

​明日は来ないから…。​



「キー、もう思い残す事はないやろ?

美代子さんとあんたは、

何が繋がってたと?どんな絆があったと?」



22:00を少し回った頃、

そろそろお別れかな…と感じた。

このときの私は、とても冷静だった。

キーの側に居るのは私だけど、

看取るのは私じゃないと思い、

スタッフグループLINEに電話した。

「キーがあと数分で逝くと思う!

最期にキーの名前呼んでやって!

昏睡状態やけど、耳は聞こえてると思う!」​​​​​​​​​​​​​​​​​​



スマホのモニター画面に映るキーに向かい、

約6分間、スタッフ美代子中心に

キーに声をかけ続けた。

3人の声は、キーに届いてたと思う。

しっかり聴こえてたと思う。



​22:16 通話終了​

それは、キーが永眠した時間だった。



モニター越しに映る皆の顔は

涙が流れていたけど、

安堵した表情だった。

「苦しみから解放されて良かったね」

皆が同じ気持ちだった。




キーは、とても優しい子だった。


どんな新入りさんにも優しかった。


争うことが嫌いな子だった。


「シャーッ!」「ウゥ~」

という威嚇声を、

キーの口から一度も聞いたことがない。


そんな平和主義者のキーなのに、

飼い主は、キーを頻繁に外に出していた。


それがとても怖かったということも、

猫からしょっちゅうケンカ売られたことも、

争いたくなかったけど、
自分の身を守るために戦い続けたことも、

衰弱していたのは、
ケンカが原因だったことも、

いのちのはうす保護家に来て元気になれたのは、
外に出されないことに気付いたからいうことも、

最期に・・・

美代子さんと繋がり合えたことの喜びも…



キーが語ってくれた。
​・・・ような気がしただけ!​



美代子さんは、最期までずっと…

キーを見送っていた。



キー、ごめんね・・・

やっとあんたのことを書けたよ!

4ヶ月もかかってごめんね。

そして・・・



​沢山の優しさと癒しを

ありがとう!​



​​​​​​​​​​​​​


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  動物たちの未来のために​​​代表山下 由美​​​​​​​

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最終更新日  2019年07月23日 00時18分17秒
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