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カテゴリ:老犬ホスピス
1・時が止まったままの仔 https://plaza.rakuten.co.jp/xinunekox/diary/201907290001/ 2・ケンジが過ごした看取り期 https://plaza.rakuten.co.jp/xinunekox/diary/201907310000/ この記事は3回に分けて書き上げております。 これまでのお話は上記リンク先にて…。 ![]() 日付が変わり、5月3日。 たんたんと、ケンジのエンゼルケアする私。 それを、違う場所から ながめてるようなフシギな感覚。 まるで第三者のように。 ![]() 「はいっ!体を拭き終わったら耳の中ですよ!」 「はいっ!了解しました!」 「あっ!脱脂綿出してくれる?」 「は~いっ!」 また、「ごっこ遊び」がはじまった。 1人で会話しながらエンゼルケア。 いつもながら、人には見せられない姿だなぁ~と、 「フッ…フフフッ…」テレ笑いが出る。 笑っているはずなのに… ![]() ぬぐっても、 ぬぐっても、 服のそでで、何回ぬぐっても、 涙とハナミズで、 顔はグチャグチャなまま。 ![]() 人間の感情ってどんな構造してるの? 私、笑ってるんだよ? おかしいよね? おもしろいよね? ![]() 1分1秒、一人ぼっちにしないよう、 誰かが死んだときに出動する 「見守り隊員カムちゃん」。 サンバァも出動! 心強いね!ケンジ! ![]() ありがとう・・・サンバァ。 翌朝、台所でトントングツグツ音がする。 スタッフ薫が、作業着で台所に立っていた。 「薫さん、何しよると?」 ![]() 「ケンジのごはん作ってるとよ… ケンジ、嬉しそうに食べよったから、 アッチでもちゃーんと食べれるようにね!」 ![]() スタッフ薫は・・・ ケンジの体調に合ったごはんを考えながら、 ごはんを作ってくれてた人だった。 ![]() 通称「薫メシ」 ケンジも、薫メシだけは完食していた。 ![]() ケンジ!これが最後の薫メシだよっ! ![]() ケンジの大きな体が、 たくさんのお花に包まれた。 みんなみんな・・・泣いてた。 みんなみんな・・・声をだして泣いた。 ![]() わたしは・・・泣かなかった。 わたしは・・・ひとつぶの涙も流さなかった。 ![]() 私のもうひとつの使命は、 みんなが、感情を押し殺すことなく、 まっすぐに感情がだせる環境作り。 これが、 看取ってきた仔達から、 託された私の使命。 うちの仔達、みんな優しいでしょう? ![]() ケンジが亡くなって 1年3ヶ月が過ぎた。 ![]() チマチマと3回に分けて書いたブログは、 1年3ヶ月前の記憶を叩き起こしながら、 書き上げた記事だった。 ![]() なぜ、この1年3ヶ月という長い期間、 ケンジの最期を報告しなかった? ![]() なぜ、この1年3ヶ月という長い期間、 ケンジの生き様を伝えようとしなかった? 1年3ヶ月前のわたしが、 感情を閉じ込めてたから。 頑丈なカギをかけてたから。 感情の記憶を、二度と開けたくなかったから。 ![]() 1年3ヶ月、長い時間、 誰にも打ち明けずに来た。 ケンジへの想いを整理できなかったから。 ![]() そんな思いを抱きながら、 ケンジと共に、 1年3ヶ月という時を過ごしてきた。 その封印を、今、やっと、解いたのは、 「あの日の真実」に気付いたから。 ◆ あ の 日 の 真 実 ◆ 最期の時が近づくにつれ、 ケンジは、冷たい目を、私に向けはじめた。 ![]() 「サンペイ」をいつも優先してきたくせに、 サンペイを看取った後は、 サンペイと寄りそってた時間を そのまんま、ケンジとの時間に あてるようになったから、 そりゃあ、あからさまだよね? 「いまさらなんだよ!」 そんなイライラを、私にぶつけていたのかも。 ![]() 「どうせ母ちゃんは…」 私に裏切られたと感じてたのかな? ![]() ケンジの目は、私を責めているように見えた。 ![]() だけど・・・ 1年3ヶ月経って、 ようやく自分の中で整理がついた。 私がケンジに抱えてた「後ろめたさ」、 私がケンジに抱えてた「申し訳なさ」、 そんな強い感情から、 私自身が、勝手に生み出したものは、 「固定観念」だった! 「おもいこみ」だった! 完全なる「妄想」だった! 今、やっと、その事に気付けた! ![]() ケンジは… 私を恨んではいなかった。 ケンジは… 裏切られたなんて思ってなかった。 ケンジのイライラは、そこじゃなかった! ![]() ケンジをいつもそういう目で見てた私に、 「母ちゃん!違うよ!勘違いだよ!」 私の固定観念を解いてあげようと ケンジは、懸命に訴え続けていた。 ![]() 「目を覚まして!ボクの目をちゃんと見て!」 最後の力をふりしぼり ケンジは、私を守ろうとしていた。
それなのに・・・ そのことに気付くことなく、 「ケンジはイライラをぶつけてた」 そう思いこんでた私。 ![]() 私に伝わらないことが、 どんなに歯がゆかったろう… ![]() どんなに無念だったろう… ![]() 1年3ヶ月後、やっと… ケンジの止まってた時間が動き始めた。 ![]() 優しいケンジ… やっとココを離れられるね? やっと成仏できるよね? ![]() ずっと時間を止めててごめんね。 ![]() ~ケンジへ~ 母ちゃんは、 母ちゃんが進むべき道を ちゃんと歩んで行くからね。 ~母ちゃんより~ ☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡 もうひとつ暴露すると・・・ 私の中にある「あの日の真実」は、 まだたくさんあります。 あの日の真実、 あの日の真相、 それらのことが、私の中で整理できないと、 文章にできないのです。 「活字」って… 「活きてる字」だと思うから。 ☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡 ![]() どうか、ご協力をお願い致します…。 ▼宮崎銀行 加納支店 普通口座104601 動物たちの未来のために代表山下 由美 ▼郵便貯金 17310-434961 口座名義:イノチノハウスホゴヤ ▼〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 いのちのはうす保護家 090-4484-5165(9:30~22:00 担当フジイ) ▼「いのちのはうす保護家」HP ▼「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HP ▼「いのちのはうす保護家」公式ブログ ▼「いのちのはうす保護家」Facebook ▼保護猫カフェ「HOGOYA」Facebook ▼山下由美代表Facebook ▼犬猫介護アドバイザー &犬猫看取りコミュニケーターInstagram ▼保護猫カフェ「HOGOYA」Instagram お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年08月03日 15時08分24秒
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