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2019年12月24日
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カテゴリ:老犬ホスピス
​​​​​​​​■ 憤 り ​​​​​

​​​​​​​​​「エナリ」という老犬に出会ったのは、

動物愛護センター「隔離室」でした。

完治の見込みもない皮膚病のエナリは、

小さな部屋の中で、小さなケージの中で、

ただ生かされてるだけの日々。


当時のブログで、私はこう書き綴ってました。
↓ ↓ ↓
​~~~~~~~~​​

宮崎県民皆さんに問いたい…​​​

​​​愛護センターが出来て良かった?​​​
​​​愛護センターが出来て安心した?​​​​​
​​​​殺処分されなきゃ、
生き地獄でも良いという事?​​​​


​​私達愛護団体がヒーヒー言っているのは​​なぜ?​​​​
メディアの情報だけが全てではありません。
​​自ら蓋を開けてみて!​
​​開けに来て!​​​


ただ、ひとつ言いたいのは、
行政が、職員が、悪いのではないという事。
頑張ろうとしても、追いつけないんです。
今の宮崎県民のモラルでは。

​~~~~~~~~​

​​​​​「殺処分ゼロ」「殺処分廃止」

現場を知らない者までもが

馬鹿の一つ覚えのように唱え続けた結果、

その裏では…

​尊重も尊厳も奪われてる「命」があること。​

​生き地獄の中苦しんでいる「命」があること。​

無責任な「言葉」への憤りを感じていました。

​​​​​​​
エナリの「生」を尊重するために

レスキューに踏み切りました。





​■ レスキュー後​​​

柴特有の気難しさはあったけど、

「エナリ!」声をかけると、

無表情ながらも「~♪」

嬉しい気持ちが伝わってくる仔でした。






気難しいおじいちゃんである一方、

私の前では、子犬のように甘えんぼさん♪

愛らしい一面も密かに持っていました。



そんなエナリだったのに…





​■ 笑顔が消えた日​



「皮膚病の悪化」を機に

エナリから「笑顔」が消えていきました。



なんとか楽にしてあげたいと、

動物病院の先生、看護師さん、

色々手を尽くして下さいました。



何度も入退院を繰り返し、

支援者さん達のお力添えをいただきながら、

エナリの医療費を必死に捻出してきました。

スタッフもボランティアさんも、

エナリの皮膚を懸命に管理する日々でした。



エナリは、弱っている自分に

「恐怖心」を抱えるようになりました。

動物の本能…でしょうか。







​■ 伝えたかったこと​

エナリの恐怖心を取ってあげるには…?

エナリと一緒に考えていたときに

ひとつのサインを見つけました。



エナリの恐怖心を拭うために必要なのは、

​「圧迫」​​「洞穴」​

改善しようと動きだそうとしたとき

私は、自分にストップをかけました。

エナリが求めているものに

私自身が応えてしまうと

私への依存心が、また出てきちゃうから…。



「エナリに小さめの服を着せて、
籠る洞穴、バリケンをひとつ置いて下さい」

スタッフ二人にお願いした後、

私は、エナリの元を離れました。



エナリが求めていた「圧迫感」「洞穴」。

スタッフから送られてきた写真のエナリは、

「理解してくれてありがとう」

スタッフにそう言っているかのような

優しい表情に戻っていました。



こんな穏やかで安心した表情のエナリを

久しぶりに見れた気がしました。



「あんたと一生懸命向き合ってるのは、
美代子とまちゃこだよ!
母ちゃんじゃないからね?」

二人がどんなにエナリを想っているか、

​エナリに通じた気がしました。





​■ 傍観者への決断



エナリは、皮膚病と戦いながら

老化も進んでいきました。


スタッフを中心に、ボランティアさんも

エナリの介助をサポートしてくれました。

皮肉なもので、老衰が進んでいく度に

皮膚の状態が良くなっていくエナリ…。

元気なうちに痒みをとってあげたかった…。




​スタッフ美代子とエナリ。​​​​​​​


​​副代表まちゃことエナリ。​​
​​​​

一生懸命エナリと向き合う二人を

尊重したいと思いました。

私のアドバイスや指示は必要ない!

後悔がないよう、自分の思うままに

エナリとの時間を大切にして欲しい…。

私は…「傍観者」になろうと決めました。

見守って支える側に回ろうと…。





​■ 最期に向けて​



私は、夜間~早朝の介護担当でしたが…

エナリの夜鳴と要求は、

この時間帯が一番激しかった。

「なんね!母ちゃんに不満があるとやろ!」

​「美代子とまちゃこが良いっちゃろ!」​

軽くあしらいながらの

エナリ介護の夜が続きましたが…



そんなとき思い出すのは、

甘えん坊さんだったエナリの姿。



今では…イライラしてたり怒ったり…

そんなエナリの姿しかありません。

皮膚病さえ悪化しなければ、

エナリは穏やかな時間を過ごせていたのでは?

そればかりが頭をよぎりました。



「エナリをこのまま死なせたくない…
エナリの笑顔を取り戻したい…
笑って最期を迎えさせるのは
どうしたら良いんだろうね…」

スタッフにボソッとこぼしたこともありましたが、

答えは誰にも見つかりませんでした。

もう、そんな悠長なこと言えるような

容態ではなかったから…。



そして…とうとうこの日を迎えてしまいました。



​11月29日​
氷のように冷たいほどの低体温。
ヒーターと電気毛布でも追いつかないほどでした。


11月30日 AM5時
手と音でも確認出来ないくらいの心音の弱さ。​
お腹がわずかに呼吸で動いてたり、
喉が上下に動くのを確認しながらの生存確認。
​「死んでるのに生きている」​
そんな不思議な感覚でした。



AM8時に保護家入りしたスタッフ美代子。

この日の私は、徹夜の介護が続いてたため、

半分意識がありませんでしたが、

「エナリが生きてるうちに、二人が会えたんだ!」

ホッとしながら寝落ちした記憶は残っています。

11時半位に、目が覚めたとき、

エナリの右手足が硬直していくのを確認して

やっと、エナリの死を確信しました。



「死んでるけど生きてる」

初めて経験する命の終わり方で、

本当のご臨終何時が分からないまま迎えた

エナリとのお別れ。

それは、心の整理が追いつかないまま

出口の見えない長いトンネルを

無心で歩き続けてるような…

そんな一ヶ月間でした。





​■ 崩壊への道​

冒頭で転載した
「過去に書き残した文章」を
再度転載…。

↓ ↓ ↓
​​​​殺処分されなきゃ、
生き地獄でも良いという事?​​​​
​​​​↑ ↑ ↑

​偉そうに何を言ってるんだ?​

エナリの笑顔を奪い、
笑顔を取り戻すこともできなかった人間が!

エナリは笑えないまま最期を迎えてしまったのに!



「エナリ!」

そう声をかけると

喜んでくれてたエナリだったのに、

病気で性格が変わったという理由にして

なぜ、私は途中で諦めた?

​​

じゃあどうすれば良かったのか…?

答えは今も分からない。



ひとつだけハッキリ分かっているのは、

「エナリを尊重してあげれなかった」

という事実が残った…ということ。

​​​​
​​
私は…エナリとの別れを境に

パソコンを開けなくなりました。

インターネットが見れなくなりました。



保護家の子達を発信することも、

ご支援を頂いたのにお礼を伝えることも、

文章を打つこと自体できなくなりました。



ご支援のみで施設継続させて頂いているのに、

何も発信しない愛護団体に待っているのは

​「施設崩壊」​​

​「このままでは崩壊しかない!」​


頭では分かっていましたが、

もがけばもがく程、

体が拒絶反応を起こす状態でした。
​​


エナリへの後悔、懺悔…

「ごめんね」の一言では許されない自分の行為。

保護主として最低だった自分。

尊重と尊厳を守れなかった自分。​



初七日過ぎても、

エナリの祭壇を片付けられないことが

「答え」だろうと薄々気づいてはいました。





​​■ 再起を誓う

今の私に必要なのは​​

「この環境から離れること」​​


だけど、

頑張ってるみんなを差置いての「休む」行為は、

逆に新たなストレスを抱えるだけ…。

だけど、

このままだと本当に、

私も保護家も「崩壊」の道しかない…

危機感を抱えながら、副代表に申し出たのは、

「無期限研修旅行」でした。​



罪悪感を抱えないよう、

自分に言い聞かせながら保護家を離れました。

「休みではなく勉強のためやからね!」…と。

相棒カムカムと無期限の旅へ。



こうして始まった

車中泊しながらの「視察研修旅」



こうして文字を打てるようになったことが

​復活した証拠です!​

昨夜買ってきたお花で最後…。

このお花が枯れたら、

エナリの祭壇を片付けようと決めました。



決して、自分を許したわけではない。

エナリへの後悔、懺悔…

今、自分が感じていることを

次につなげていかなければ…と。



エナリの死を

無駄にするようなことは

絶対しない!



エナリと笑い合った時間が

確かにあったことも、

忘れないよう生きて行こう…。




レスキューした子達、​​
今、レスキューを待ってる子達を、
​私たちと共に、
守っていただけないでしょうか…。​​​

​▼宮崎銀行 加納支店 普通口座104601​
  ​動物たちの未来のために代表山下 由美​

​▼郵便貯金 17310-434961​
 ​ 口座名義:イノチノハウスホゴヤ​

▼〒880-1222
宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581
いのちのはうす保護家

090-4484-5165(9:30~22:00 担当フジイ)

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最終更新日  2019年12月24日 23時59分02秒
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