動物たちの未来のために

2020/03/10(火)20:16

キヨシ永眠

老犬ホスピス(54)

​​​​​ ​​※​​2019年12月の記事転載​​(※編集有り)  ​​​  ​ ​■ レスキューを望まない犬​ 「動物愛護センター」開設年から ​2年間という長い時間、 檻の中で生きてきた1匹の犬。 重度のフィラリアを抱えてたため、 とうとう末期に入ってしまいました。 愛護センターから レスキュー要請がありましたが、 迷わず断りました。 この犬自身が、 レスキューを望んでいなかったから…。 この犬にとって、 愛護センターという場所が 自分の家でした。 愛護センター職員さん達が、 この犬にとっての「家族」でした。 愛護センターから離れることを、 この犬自身が、 望んでいなかったのです。 ​「この犬をレスキューしない!」​ 犬の気持ちを尊重した 私なりの決断でしたが… ​■ 犬の気持ちを無視 ​フィラリア末期の最期は、 もがき苦しみながらの死です。 「せめて…楽に死なせてあげたい!」 愛護センターが出した辛い決断が… ​​「安楽死」​ この犬と職員さんにとって、 こんな悲しい結末であってはいけない! 「愛護センターを離れたくない!」 この犬への尊重を拒否しました。 むりやり愛護センターから引き離し、 「いのちのはうす保護家」にやってきました。 命名「キヨシ」​ ​​​キヨシは問いかけてきました。 ​自分はどうすれば良いの?​…と、 くり返し何度も何度も…。 私は答えに詰まりました。 ただただ、思うように生きれば良いんだと… それしか伝えられませんでした。 キヨシが望んでる答えを 出してあげれませんでした。 私自身、答えが分からなかったから。 キヨシが何を望んでいるのかが どうしても分からなかったから…。 ただひとつだけ、 キヨシに伝え続けた言葉があります。​​​ ​「耐え難い苦しみは絶対来ないから心配するな」​ それは「安楽死」を意味する言葉でした。 安楽死には、必ずタイミングがあります。 人間のタイミングではなく、 本人が安楽死を受入れる瞬間が…。 私が何を考え、何を見て、何を思っているのか、 キヨシは理解してるように感じました。 キヨシの体は、限界に近付いていました。 死への恐怖心から逃げようと キヨシは戦いはじめました。 「安楽死のタイミングはそろそろだと思うけど、 タイミングが来ても皆には言わないからね。 私一人で決行するからね。 キヨシと会うのが今日で最後かもしれない! 毎日そんな気持ちでキヨシと接してね!」 副代表にそう宣告しましたが、 副代表は、私に言い返しました。 「キヨシは安楽死させんはず! 由美さんに十字架を背負わせないよう キヨシは自分で逝くはず!」 副代表の言葉は素直に嬉しかったけど、 私には自信がありませんでした。 キヨシとの絆に… キヨシという犬は、 問うばかりで、 何も求めてこなかったから。 誰かと深く繋がることを 頑なに拒絶してたから…。 ​​​​​​2月21日… キヨシは呼吸困難になりました。 これ以上苦しみを与えてはいけないと、 安楽死を決意しました。 病院に連れて行く準備をしていると… キヨシの呼吸が穏やかになりはじめたんです! その日、安楽死を見送りましたが、 もし、もしも… 夜中に苦しむ事があれば、 キヨシの首に手をかけよう! ​私がキヨシを殺めようと覚悟しました。​ 苦しむ時間を少しでも短くするために…。 明け方5:00… キヨシの呼吸は穏やかなままでした。 とりあえずは大丈夫だろうと 私は安心して寝床につきましたが‥‥ 「キヨシは安楽死させんはず! 由美さんに十字架を背負わせないよう キヨシは自分で逝くはず!」 副代表が予想した通りでした。 おそらく私が布団に入った直後に、 キヨシは息を引き取りました…。 まるで、私を避けるかのように…。​​​ 最初は自分を責めました。 なぜ、スタッフが出勤するまで起きてなかったのか! なぜ、空白の4時間を作ってしまったのか! なぜ…あのとき眠ってしまったんだろうって。 でも、今は違います! ​キヨシが自分で決めたタイミングであり、​ ​キヨシが選んだ最期の迎え方だったんだろうな…​ そう思えてならないのです。 誰かと繋がることを拒絶してたキヨシは、 今、なぜか、嬉しそうに見えました。 キヨシが亡くなった後に、 やっと答えが見えました。 キヨシは誰も拒絶していなかったことに…。 毎日「死」への恐怖を抱えていたキヨシは、 身を守ることに必死だっただけ。 決して、誰も信頼してなかったわけじゃない。 ​​「今」を懸命に生きてただけ…。​​ 私は…キヨシを失ってはじめて、 キヨシの心に触れたのかもしれません。 あんなに自信がなかったキヨシとの「絆」が、 今になってやっと感じられるのです…。 もっと早く、気付いてあげたかった。 もっと深く、キヨシを理解してあげたかった。 キヨシ、申し訳ない…。 レスキューした子達、​​ 今、レスキューを待ってる子達を、 ​私たちと共に、 守っていただけないでしょうか…。​​​ ​▼宮崎銀行 加納支店 普通口座104601​  ​動物たちの未来のために代表山下 由美​ ​▼郵便貯金 17310-434961​ ​ 口座名義:イノチノハウスホゴヤ​ ▼〒880-1222宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581いのちのはうす保護家 090-4484-5165(9:30~22:00 担当フジイ) ▼「いのちのはうす保護家」HPhttps://hogoya.com/ ▼「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HPhttp://hogoya.nyanta.jp/ ▼「いのちのはうす保護家」公式ブログhttp://hogoya.miyachan.cc/ ▼「いのちのはうす保護家」Facebookhttps://www.facebook.com/hogoya/ ▼保護猫カフェ「HOGOYA」Facebookhttps://www.facebook.com/xxhogoyaxx/ ▼山下由美代表Facebookhttps://www.facebook.com/yumi.yamashita.7564 ▼犬猫介護アドバイザー  &犬猫看取りコミュニケーターInstagramhttps://www.instagram.com/xxhogoyaxx/ ▼保護猫カフェ「HOGOYA」Instagramhttps://www.instagram.com/nekocafehogoya/ ​お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。  ​

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