動物たちの未来のために

2021/12/07(火)16:21

「看取りの家」建てました

介護と看取り(15)

夢に抱いてた。​​​​​ずっとずっと… 「いのちのはうす保護家」は、 ホスピス部屋はあるものの 最期をゆっくりと過ごせる 看取る部屋がありませんでした。 犬の看取り部屋は 狭い廊下に作るしかありませんでした。 犬の看取り部屋も、 猫の看取り部屋も、 陽が入らないような暗い場所でした。 明るい看取りのお家があれば…と、 夢を抱いてきました。 「宝くじが当たればね~」のノリと同じように 全く現実のものとして考えていませんでした。 そんなある日… 支援者の加藤さんから聞かれました。 「山下さんご自宅には帰れてるの?」 「いつ寝てるの?どこで寝てるの?」 全て正直にお答えしたら 驚きの提案をされたんです。 「少しでも休まんといかん! よし!山下さんの家を建てます!」 こんなありがたいお話は こんな私にはもったいない!と 「お気持ちだけで嬉しいです」と お断りしましたが… 頑固な加藤さんには通じませんでした。 それならばと、夢物語にあった 犬猫の看取り用のお家にしたい旨をお伝えし、 夢物語が現実に向けて動き始めました。 「これは現実なのだろうか…?」 工事が進んでもあいかわらず 夢を見てるようでした。 私達も犬猫も「最期」は必ずきます。 健康で長生きして欲しいの前に その子がどう生きたか… 幸せな時を過ごせたか… 病気でも老衰でも 必ず介護期→看取り期がやってきます。 この「看取りの家」は、 静かに最期を迎えられるための 看取り期に入った犬猫のお家です。 いつも思っていました。 保護犬、保護猫ではなく、 家庭の子と同じような環境で 最期を迎えられたら…と。 「家族ごっこ」なのかもしれない。 でも、それでも良い! この門をくぐったら 「最期」…? ではありません! 決して悲観的なことでもありません。 ゆったりとした その子が望んでいた その子らしい 新しい時間がスタートするだけ… 余命二ヶ月の宣告を受けてた「ビク」は、 「看取りの家」完成に間に合わないと 半ばあきらめていました。 ​https://www.facebook.com/100003345797203/videos/1207581023093192/​ 陽も新鮮な空気も入らない 湿気だらけの部屋で 最期を迎えるしかないのだと… 自分で血を作れない体になり、 死ぬまで輸血をくり返すしか 生きるすべはないのだと… 免疫抑制剤も逆に体に負担になりかけていたため どこで治療を終わらせるのか… ビクの体はその位、 限界が近づいていたのに… 「看取りの家」に移動してから 日に日に元気になっていきました。 部屋中を走り回ったり、 窓の外から保護家の犬たちが 遊ぶ姿をながめて楽しんだり 日向ぼっこしてお昼したり… 余命二ヶ月と言われたビクは、 自分で血液を作れる体に回復しました。 もうすぐ四ヶ月目に入ります。 奇跡のような回復力だと 獣医師さんも驚いていました。 でも・・・ 完治したわけではありません。 完治することのない病気ですが、 今のビクは元気に「看取りの家」で 自分らしい時間を過ごしています。 環境でここまで回復力があがるなんて… だから・・・ 「プリッツ」!あんたもだよっ! もう頑張る必要なんてない! 「猫ホスピス」から「看取りの家」に お引越ししてきたプリッツは、 7月に愛護センターからレスキューし、 このときすでに延命治療しか 生きる道は残されていませんでした。 毎日毎日、骨と皮の体で 点滴しながら頑張ってきたプリッツ… この五ヶ月間、プリッツは 本当に頑張ってきたと思う。 明るい「看取りの家」で 自分らしい生き方で…​​​​​​​​自分が望む時間を過ごしてね。 わたしは… プリッツの願いを尊重するだけ。 「看取りの家」は、 いのちのはうす保護家の 敷地内にあります。 犬たちのドッグランの隣にあるので 犬たちも私も安心して過ごせます。 「看取りの家」からは、 老犬ホスピスも、ご隠居猫部屋も、母屋も、 全部見渡せる場所にあります。 それだけではありません。 お風呂の窓を開けると 今まで看取った子達が眠る 慰霊碑があります。 正直…今、生きてる子を優先して動いてるので、 亡くなった子を想う時間は あまりなかったような気がします。 それが今では、 お風呂に入ってるとき必ず窓を開け、 慰霊碑で眠る子達のことだけを想う… そんな時間が取れるようになったんです。 今生きてる子達には申し訳ないけど、 この時間が一日の中で 一番幸せに感じてる自分がいます。 最愛の娘… モモもここで見送りたかったな… この「看取りの家」は、 熊本県の加藤様 「匿名」様 「保護家の皆さんに幸あれ」様 三名の支援者様が寄贈下さった 犬猫達の大切なお家です。 熊本県宇城市の ​「あっぷハウジング」さん​が 時間と労力をかけて 宮崎県のいのちのはうす保護家に通いながら 建ててくださいました。 「施設」「保護」から離れた 普通の家っぽいデザインにこだわりました。 家族ごっこ…かもしれないけど、 「家庭の犬猫」を経験させたい…と。 最期くらいは… ​​​​ ご支援ご協力を どうかよろしくお願い致します ▼宮崎銀行 加納支店 普通口座104601  動物たちの未来のために代表山下 由美 ▼郵便貯金 17310-434961  口座名義:イノチノハウスホゴヤ ▼〒880-1222宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581いのちのはうす保護家 090-4484-5165(9:30~22:00 担当フジイ) ▼「いのちのはうす保護家」HPhttps://hogoya.com/ ▼「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HPhttp://hogoya.nyanta.jp/ ▼「いのちのはうす保護家」公式ブログhttp://hogoya.miyachan.cc/ ▼「いのちのはうす保護家」Facebookhttps://www.facebook.com/hogoya/ ▼保護猫カフェ「HOGOYA」Facebookhttps://www.facebook.com/xxhogoyaxx/ ▼山下由美代表Facebookhttps://www.facebook.com/yumi.yamashita.7564 ▼犬猫介護アドバイザー  &犬猫看取りコミュニケーターInstagramhttps://www.instagram.com/xxhogoyaxx/ ▼保護猫カフェ「HOGOYA」Instagramhttps://www.instagram.com/nekocafehogoya/ お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。   ​

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