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テーマ:ペットの病気。。。(1112)
カテゴリ:保護家の仔達
2017年5月10日 愛護センターには、臨月の子が居ました。 いつ産まれてもおかしくない位の大きなお腹… ![]() 安心して出産、授乳できるようにと、 急いでレスキューしました。 ハウンド系の、人間大好きな子。 ![]() 命名・バルーン 5月17日 21:00 バルーンのお産がはじまりました。 逆子が多く、バルーンも苦しそう… 何度も顔を見上げ、助けを求めて来てくれたので、 身体をさすったり、声をかけ続けたり、 逆子を引っ張り出したりと、お産をサポート。 ![]() お産に時間がかかり過ぎたのかもしれません。 ![]() 最後の10匹目は、残念ながら死産でした。 ![]() ごめんね… お産後、バルーンは落ち着きませんでした。 ![]() 私の顔を見ては何か訴えてくるのです。 苛立ちのような悲しみのような、 時に悲鳴のような声を出す事も…。 ![]() あ…巣の移動だ! 野生の犬は、お産時の血の匂いから 外敵にみつからないよう、 巣を移動すると聞いたことがあります。 柵に囲まれた6畳くらいの小さな場所では、 どこに移動したら分からず、困ってたんでしょうね…。 ![]() ![]() しばし子犬から離れて休憩中のバルーン。 ![]() ![]() お乳だけでは足りないので、人口授乳と並行しながら、 バルーンと一緒に育ててきた9匹の子犬達… ![]() ![]() お母ちゃんも犬の子! お母ちゃんは神じゃない! ![]() バルーン休憩所が完成して部屋を出る時・・・ 舐めてくれたバルーン。 ![]() バルーンの行動の意味が、 あまりにハッキリ伝わりすぎて、 人間に近い…不思議なバルーン。 その後、子犬達全員幸せへと旅立ち、 子育てを終えたバルーンは、 ようやく保護家の群れデビューです! ![]() 物静かなバルーンですが、 何か強いオーラがあるのでしょう… 誰ひとりバルーンにマウントとる犬はいませんでした。 ![]() このままリーダーにおさまるのかと思いきや バルーン本人が辞退したように見えました。 ほんとに不思議な犬です…。 その後、バルーンは良縁に恵まれ 新しい飼い主さんのお家に行きました。 詳しくは書けませんが… あれから4年の月日が流れ、 バルーンはうちに帰ってきましたが、 まさか… こんな形でバルーンと再会するなんて… ![]() バルーンはガリガリにやせ細り、 重い心臓病を抱えていました。 心雑音も日に日に強くなっていき 呼吸が乱れることが多くなり 腹水で大きく膨らんでいくお腹… ![]() 腹水には大切な栄養素があり、 腹水を抜くと、一気に衰弱し、 死期が早まってしまう。 投薬治療開始から半年後… バルーンに限界を感じました。 これ以上頑張らせてはいけない!…と。 投薬治療してどんなに頑張っても 余命半年だと宣告を受けてたバルーン。 ![]() もう充分、バルーンは頑張ったのだから! わずかに残された時間 体を軽くして昔のように歩かせてあげたい… ![]() バルーンの残された最後の砦… 最期の治療… 腹水を全部抜いてもらいました。 ![]() 17キロのやせ細った体で、 約8キロの腹水を抱えていたのです。 50キロの人間が、15キロの水を抱えてるのと同じです。 どんなに重かったろう… どんなに苦しかったろう… どんなに辛かったろう… バルーンの存在を公にしなかったのは 色々な事情があっての事でした。 この半年間、バルーンの存在を隠したまま バルーンに最期を迎えさせて良いのか… 自分自身と葛藤してきましたが、 バルーンが頑張って生きている今を、 バルーンの生き様を伝えようと覚悟を決めました。 バルーンの最期は もう目の前まできてしまった。 頑張って生きれても一ヶ月でしょう… ![]() 残していこうと思う。 バルーンの生き様を… 「この子達を守れるのは法律ではない! 結局、動物愛護法は守ってくれなかった! だから、法を犯してでも守らなきゃいけものが私にはあった!」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年06月05日 20時42分17秒
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