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老犬ホスピス

2018年12月16日
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カテゴリ:老犬ホスピス
福島県の方から、殺処分予定犬を

助けて頂けないかと、

SOSのメッセージが届きました。



本来ならば、面識のある方でも

受入を断る事は多々あります。

​一番の理由は

「私自身がその子に触れていない」

​冷たいと思われるかもしれませんが、

その言葉の意味には、

イコール、

その子が何を抱えているのか、

モニターを通しただけでは、

私には、理解してあげる事すら

出来ない現実。


イコール、

うちの施設(群れ)に来ることで、

大きなストレスを与え続ける結果に

なってしまうかもしれない。



​「命が助かれば良い」ではなく、​

​助かった後の「命の尊重」が出来なければ、​

​安易に命に手を差し伸べるべきではない。

その子にとっては、毎日が生き地獄だから。

​これが私の信念です。​



だから・・・

私、山下由美は、

​「愛護家」じゃないんです。

​「優しい人」じゃないんです。



ただ・・・

SOSを出して下さった方からの

個人メッセージが、

とても心に響いたんです。

​必死になって1匹でも救いたいという​

​強い気持ちが伝わったんです。​



何度も何度も、必死で呼びかけているFacebook。

それでも、まだお声がかからない…

​「この子・・もうダメかもしれないね」​

スタッフ全員に相談して、

受入れる決心をしました。



その方は、この子の医療費、手術費が、

莫大な金額になる事を、わかっていました。

​だからこそ、この子にかかる医療費にと、​

​高額な寄付をお申し出下さいました。​

そのお気持ちに、私達は心を打たれました。

でも、

きっと、

​福島県では殺処分寸前の犬猫が、​

​沢山居ると思いました。​

ぜひ、その医療費を福島県の犬猫達に

遣って頂きたいと、

医療費は、辞退させていただきました。
​(貧乏団体が生意気ですいません)

その方の心優しいお気持ちだけ、

有り難く頂戴しました。

この子の医療費は、私が働いてでも

工面するべきだと思えたんです。



​カズキ(旧名リキ君)​ようこそ!​​​

施設に到着後、お外をお散歩。

びっくりするくらいの小走り、

びっくりするくらいの力^ ^



この日は、暗くなるまでずっと

ドッグランを満喫してました。



カズキがどんな子なのか、

カズキを理解するために、

いいえ・・・

カズキに、

私と施設を受け入れてもらいたくて、

保護家に来た初日の夜、

カズキと一緒に

サークルの中で時間を過ごしました。



カズキは、口中に腫瘍がありますが、

腫瘍からの痛みはないようです。

歯周炎の痛みを和らげながら、

カズキにとって何が最善なのかを、

接しながら考えてきました。



全身麻酔に耐えられるのかが

一番の心配でしたが、

どうやら負担はかからないように感じました。

腫瘍が悪性なのか良性なのか、

病理検査してもらう事になりました。


​​​カズキは、とにかく平和主義者。





そんなカズキをレスキュー後…






9月からFacebookで、

何度も何度も、引き取り先を

呼びかけていらっしゃいました。

10月、11月と、情報を追記しながら、

一生懸命に守ろうとしている姿。


それなのに、

​​「期限が12月7日…」​​



直ぐに副代表に相談を持ち掛けました。

「カズキレスキューして早々に申し訳ないけど…」

「そう言ってくると思ってたよ。
腫瘍抱えてる老犬やろ?
だって…
ケンジにソックリだもんね。あの子…」

​ケンジは、リンパ腫で亡くなった子でした。​



私とケンジとの間では、

まだ完結できていない部分があります。



「後悔」ではなく、まだ共に時間を過ごしている…

そんな感覚なので、私とケンジが

本当の意味で、お別れできる日が来た時に、

ご報告をと思っていました。



それが・・・

​「ピン子」との出会いだったような気がします。​



ピン子の声は、ケンジにソックリでした。

空港で会ったピン子は、怒っていました。

相当怒っていました。

それはもう、福島県からの長旅でしたから、

かなりのお疲れのようでした。

きっと、私のせいだと思ったのでしょう。



20時に保護家に到着し、

真っ暗な中、ドッグランを探索するピン子。



いつものように、

同じサークルで時間を共にしたのですが、

ピン子のご立腹はなかなかのようで、

ずっと顔を背けたままでした。



翌朝は、やっとご機嫌も良くなり、

仲良くしてもらえました(^^)

お隣はカズキです。

ピン子さん、やはり大型ですね!

白内障であまり目は見えていませんが、

前庭疾患と足の筋力がかなり弱っているので、

そこも考えていきたいと思います。



そんなカズキとピン子を眺めながら、

​胸に込み上げる「ありがとう」の感情。​



​​カズキが!ピン子が!
今、生きている!

それは、決して当たり前のことじゃない。

センターでカズキとピン子に触れた温かい手、


必死にsnsで発信し続けた温かい指、


パケボラさん達による命のリレー、


質問に対してのレスポンスの早さ、

​何かがひとつでも欠けてたら、​

きっと・・・

​カズキとピン子は、

もう存在していなかった。​​




そう思うと「ありがとう」・・

感謝の念でいっぱいでした。



資金面で苦しくなってきたことを、

スタッフが会のブログで切に訴え…

あそこまで書かせてしまった事に、

代表としての不甲斐なさを感じましたが、

全国の皆様が、優しい手を差し伸べて下さり、

危機を乗り越える事が出来ました。

​ご支援下さった皆様、
​本当にありがとうございます。​​​


皆さんの優しさに、
ただただ感謝しかありません。




またブログ発信も頑張っていこうと思います。

本当にありがとうございました。





宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601
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郵便貯金 17310-434961
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〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581
      いのちのはうす保護家 
090-4484-5165(担当フジイ)


「いのちのはうす保護家」HP
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​​​






最終更新日  2018年12月16日 06時13分30秒
2018年10月08日
テーマ:動物愛護(568)
カテゴリ:老犬ホスピス
​​いのちのはうす​保護家には
「介護と看取りへの理念」
というマニュアルがあります。​

スタッフ、ボランティアさんにも、
お渡ししている冊子です。


​​​​​「かわいそう」​・・・その感情は、​​​

かわいそう」と感じ見ている苦しくて悲しい…
そんな自分が「かわいそう」という意味なのか・・・

「かわいそう」という感情の正体に、
自分自身で気付く事は、

「介護と看取り」に携わっていく事への
最初の入口だと感じたから…。
​​​​
その中の一つだけですが、
当会のマニュアルから抜粋して下記に綴ります。




犬猫から同意を得られない強制的介護は、
『拷問介護』と捉えております。​

 「清潔・給餌・排泄・傷の手当」を、
介助する側のペースで行う事は、
「介助」とは言えないと思います。



​抑えつけての介助からは、
良いものは生まれません。​

「この人嫌い」「粗末に扱われてる」
拒絶する心が強くなるばかりです。



​ 拒絶反応が出たら、
一回退く!待つ!時間を置く!

その子のタイミングが必ず来るはずです。
その後、介助を抵抗なくさせてくれた時は、​

直ぐにその子から離れないでください。



目を見て、手で優しく触れながら声をかけて下さい。
​この行為が意味するものは、
​「感情の記憶固定」​です。​

 私達に感じた「安心感」という感情を、
記憶として残すためです。



 これを繰り返すことにより、
徐々に介助に協力的になり、
介助する私達自身も助かる…
という
良い結果へと繋がっています。



当会の「介護」は、その都度、
介護の概念を捨てる事から始まります。



なぜならば、個々によって
「見る・話す・触れる」
求めているものは違います。

五感を集中させる事により、
その子が求めている
「見る・話す・触れる」の
細かい部分に
初めて気付けます。



その子の体と心の変化を見落とさないよう、

介助中は人間同士の世間話と、
今やってる介助以外、私語は禁止。
五感全てを、介助中の子に集中して下さい。



それは、「頭」で学ぶ技術ではなく、
目の前の「命」から教えてもらってる
「心」「身体」で感じ学ぶ、介護技術です。

​「動いている機能を活かす」​
出来るだけ寝たきりにさせないよう、
補助しながら立たせたり、歩かせています。



筋力が落ちたり、気力がない場合には、
関節と肉球を刺激して、
本人が「立ちたい」という気持ちを
取り戻せるためにリハビリをしています。



​​「犬らしくあれ!」
甘やかさない事も、​
私たちの介護への理念にあります。



​「かわいそうだから」
「つらそうだから」​

それは、先入観なのかもしれません。
一度感情を封印する事も必要です。



その子が何を求めているのか、
​誰のための介護なのか、​​
それは決して…忘れてはいけません。

過度な介護は、その子が本来持っている
「能力」を奪う事にもなります。​



薬や治療だけに頼らず、
免疫力がどれ程あるのかを見極めて、
​自然治癒力を信じる事も必要です。​



介助や介護の中で、一番優先する事は、
​「見て・話して・触れて」​

​​相手を尊重する事。​​


介護と看取りの経験を重ねて行く程、
知識の引き出しが増え、
このパターンの答えはこれだと、
見極める力が出てきます。

それは・・・



これまで看取った仔達が、
私達に残してくれた知識。
「財産」という
大切な宝物なのです。
 


 
「いのちのはうす保護家」25P冊子。
​​そんな中からの一部なので、
省略してる部分が大半ですが、
マニュアルの中には、
​「見る・話す・触れる」の細かい説明や、​
​なぜそれが必要なのか等、書いてあります。​

数えた事が無いので分かりませんが、
老犬ホスピスをスタートさせた4年間で、
看取った仔達が100匹程だと思いますので、
単純計算すると、200匹位でしょうか…



最近気付いた事がありました。
その子が求めている事や、
色んなパターンの介助知識等の引き出しが、
自然と増えていた事に。



その話を有志としていた時に、
「じゃあ、次は人間ですね?」
そう言われたときに思ったんです。
苦しんでいる飼主さんの力になっていく事を。
カウンセラーとしても動き出す…
そんな時期に入ったのかな…って。

もちろん、これまで通りのやり方、
事業ではなく、ボランティアの一環として。



​200匹の仔達が私に遺してくれた​

​「知識」「経験」​
​決してお金には代えられない「財産」​

このまま、自分一人の宝箱に、
大事にしまっておくのではなく、
一人でも多くの方にその「財産」を
分けていけたら…そう思い、
「介護看取り士カウンセラー」として、
動き始めました。

​​

藤井副代表、一家総出で、
エアコン取付から、諸々手続き等、
テーブルやイスの組み立て作業など、
頑張ってくれています。

この場所は、犬猫譲渡面談、
チャリティーグッズ販売、
カウンセリング等に使用する場所です。

そして・・・

奥の部屋は、某展示室として計画中。
​悲しい時代があった事、絶対に忘れてはいけない歴史。​
​二度と逆戻りしないために…​



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最終更新日  2018年10月08日 23時09分13秒
カテゴリ:老犬ホスピス
日中は、スタッフが90分毎に体位交換してくれるので、
夜~朝の介助は、3~4時間毎の体位交換と、
給水と圧迫排尿のみ。

1人で24時間体制の介護なんて、
本当に体も心も壊れますよ・・・

私の場合、日中はスタッフのサポートがあるからこそ、
夜勤と介護が無理なく出来てるんだろうな…

犬猫の介護には、人間の介護同様、
1人で抱えない事。
1人に抱えさせない事。
サポートは絶対に必要です。



まだもう少し、サンバァ頑張れる気がして…



クッションで支えをして、
毛布でバランスを取れるようにして…

​「ほら!サンバァ、いつもの景色になったやろ?(笑)」​



「おぉ~っ♪♪♪」
サンバァ心の声が、​表情から出ています。



出来るだけ座らせた自然の体勢にして、
お水とご飯を摂るサンバァ。

これまで200匹?数えた事ないから分かりませんが、
介護と看取りをしてきて、その都度思います。

1匹1匹、望んでいる事や、
寝たきりの原因が違う事に…。

私の頭と体にある介護法は、
本やネットにはありませんでした。

​200匹の犬猫達が「介護の講師」です。​
みんなが私の先生でした。

​その都度、その子から学ばせてもらっていたのです。​​

​​私にとっての「財産」です。​​

サンバァの介助しながら、
右腕の関節の動きが悪いことに気付きました。

左腕で支えようとするから、
今度は左腕の関節が悪くなり、
本当の寝たきりになってしまうんだろうな…と。



ご支援で頂いた物を引っ張り出してきて、
あれこれ試行錯誤して・・・



滑り止めも二重にしてみました。



ただ、サンバァの「やる気スイッチ」は、
タイミングを間違うと、
その日一日、何も出来ません(涙)


リハビリを続けてたら、
右腕でも体を支えられるように回復しました。
やはり、多少の支えは要りますが、
支えている事を悟られないように
ごまかしながらしています。

今後は、食事療法の変更と、
サプリを取り入れていこうと思っています。


​​​​​サンバァ、まだまだ頑張りたい子だと思います。​​​​​
​​サンバァの足長さん基金のページを更新しました。​​
​​サンバァを…どうかよろしくお願い致します。​​

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最終更新日  2018年10月08日 15時57分34秒
2018年09月27日
カテゴリ:老犬ホスピス
​​
なかなかパソコンに向かう事が出来ず申し訳ございません。
その間に、色んなご報告が溜まってしまいました。



書き出してみたらこんなに…
​​徐々にブログにてご報告上げていきます。




​~2018年1月3日記事より引用~​
​​↓ ↓ ↓​​ ↓ ↓
​​
愛護センター隔離室に、1匹の老犬がいました。

隔離室は写真がNGとの事なので、載せれませんが、
その老犬に会った瞬間、​「久しぶりだね!」​という
感情がその子から伝わってきました。

申し訳ないけど、これまで多くの子達に会っているので
私には身に覚えがありませんでした。

​ですが、「久しぶり」と伝わってくる感情が​
ずっと抜けないのです…。

この子がセンターに来た経緯を職員さんに聞きながら、
ひとつの特徴を見つけ、思い出したんです!

​確かに、私とこの子は、5か月前に会っていたのです。​



↑写真は、5ヶ月前に撮ったあの子です。

5ヶ月前と比べると、顔が真っ白になり、
ガリガリにやせ細り別犬のようですが、
確かに、5ヶ月前に管轄保健所で会ったあの子でした!

私はあの日、​「ごめんね」​そうこの子に言いました。
​「連れて帰れなくてごめんね」​…って。

隔離室でフラフラになりながらも、
「久しぶり」と伝えて来たこの子に、
私は、二回目の「ごめんね」を言いました。
​「お迎えが遅くなってごめんね」​…と。

「連れて帰れなくてごめんね」という言葉を​
もう出したくなかったのです。



5ヶ月の間に老化が進んでしまってたけど、
ひとつひとつ確認するかのように、
室内やドッグランを楽しそうに探索しています。



私は、これまで​「アニマルコミュニケーション」​に関して
公の場で詳しく話したことはありませんでした。

感情を伝える力の強い子しか分からないし、
相談者を傷つけるのが怖くて、
相談者が望んでいる答えをつい言ってしまうんです。
ストレートに言えば「嘘」を伝えてしまうんです。

とても難しい世界なので、
アニマルコミュニケーションに関しては、
もう黙っておこうと決めていたのです。



私はなぜ、この子が私の事を覚えていたのか
理由までは分かりませんでした。
5ヶ月前に初めて会った時も、
5分も顔を合わせてなかったのに…
​人間の私が覚えていない事も、​
​犬達は覚えている…。​

匂いなのか、波長なのか、オーラなのか、
犬達がどう記憶してるのかは分かりませんが…

「かわいい」「かわいそう」で私達が動いているのではなく、
​犬達に動かされているような…そんな気がするんです。​

今回なぜ、この老犬の事を書いたのか…
​それは、犬の魂はそれだけ強いんだという事を​
​皆さんにお伝えしたかったから…。​

それさえも・・・
動かされて書かされているのかもしれませんけどね…
私は。

​​~ ↑ ↑ ↑ ↑​​ ~
​​
元旦にレスキューしたこの子は、
​「ガンちゃん」​と命名され、
保護家の老犬ホスピスで、ゆったりと
余生を過ごしていました。



来た当初は、こんなにガリガリだったけど、
こんなにもふっくらおじぃちゃん犬になりました。



心の綺麗な子で、新入りさんが来た時も、
いつも優しく見守り、優しいオーラで
新入りさんの不安を取り除こうとする
・・・それがガンちゃんでした。



愛護センターで再会した日は、
あんなにおしゃべりしてくれてたガンちゃんだったけど、
保護家に来てからは、
ガンちゃんの声が届かなくなりました。



実は、これはよくある事。
いいえ、当たり前の流れなんです。

言葉を発信しなくなった=心が安定している
・・・からなのです。



「この子から言葉が聞こえなくなった」
それは、淋しさもあるけど喜ばしい事。
この無防備な寝顔が物語っています(笑)



​​​​ただ、やはりガンちゃんには不思議な力があります。
人の目をジッと見つめ、心の中を覗くのです。

私だって、時々イライラしてる事もあります。
「あいつムカつくわ~」って。​​(注・仲間にじゃありません)​​
そんなときは、疚しさを抱えてるものだから、
ガンちゃんからジッと見られると怖くなりました。
「ガンちゃんにバレてる~(汗)」って…。

だけど・・・
「悲しみ」を抱えている人が分かると、
ガンちゃんは側に寄り添ってくれていました。

​​​


この写真を撮った日、
このスタッフは大きな苦しみと葛藤を抱えていました。

ガンちゃんには分かっていたのです…。

目をジッと見つめ、まるで励ましているかのようでした。



保護家に来て半年・・・

ガンちゃんの老いは日に日に進んでいきましたが、
足取りが重くなってただけで、
まだまだ生きる子だなと。

7月26日、この日も普通にドッグランを歩き、
夕ご飯も食べて、普通に寝床に就きました。





​その翌朝・・・



ガンちゃんは息を引き取っていました。




​​


たった一人で、声一つあげる事無く、

眠るように…



寝たきりになる事なく、

誰にも手をかけさせないで…



​ガンちゃんズルいよ…

なんでお別れの時間すらくれんかったと…?



本当にほんとうに…心優しかったガンちゃん。

次こそはきっと、幸せな家庭の仔になり、
二度と私と出会う事のない環境の元でね!

愛護センターで私の事を覚えててくれて本当にありがとう。
ガンちゃん、沢山のメッセージをありがとう…
三度目の「ごめんね」は言わないからね…。





そして、

​​​​​保護家に来て2年になるサンバァ・・・



サンバァは、今から二年前・・・
管理所の柵に放り投げられて捨てられました。

まるで不法投棄のように…



真っ暗な大雨の中、下半身麻痺の身体で
何を思い、時間を過ごしたのでしょうか…

​​サンバァは、この経験から
人間でいうPTSD(心的外傷後ストレス障害)​​
抱えていました。


​​​​
下半身麻痺なのに、攻撃的で圧迫排尿させてくれない!

触れるとパニックになり咬もうとする!

雨の日は特に、パニック発作を起こしましたが…

少しずつ心のケアを続けていくうちに、
サンバァは、過去を忘れる事が出来ました。​​​



それからのサンバァは、とにかく人を笑顔にする存在。



いつも明るくて、私達のお遊びにも
嫌な顔一つせずに付き合ってくれる。



私たちが笑うと、サンバァも嬉しそうにしていました。



他の仔達は、私の「おいっ!」の一言で、
ピタッとイタズラと動きが止まるのに、



唯一、止まらないのがサンバァ。
「で?どしたの?」
不思議そうな顔をして・・・



「邪魔しないでよ」と言わんばかりに
私の目の前で堂々とイタズラ再開する!



いけないんだけど、もう、私も笑いしか出てこない(笑)



そんなサンバァが・・・
寝たきりになってしまったのです。

下半身を引きずりながら、前足で歩き回ってたのに…
もう上半身を立たせることも出来なくなりました…。



お水も介助が無いと飲めません。

寝返りを打つ事も…

もう何もかも…



でも、まだ希望は捨てていません。

もう一度、上半身を起こせるまで
回復する事を。させる事を!



まだ寝たきりにはさせない!

まだ気力はあるよね?サンバァ…



仲良しのシゲルも「ねぇサンバァどうしたと?」って…。
だから、きっと、もう一度立てるよね!

​​​​


日中は、スタッフやボランティアさんが
サンバァの介助をしてくれてるので、
私には、自分がやるべき事をやらなきゃ!



みんなが帰宅した後は、
パソコン作業しながらサンバァと一緒。
ずっとサンバァは誰かの側に居ます。

サンバァ、まだまだ頑張れるよね?

まだまだ頑張りたいんだよね?



また皆を笑顔にしてよ…

また面白い事してよ!



​​サンバァに必要な事は、全部差し出すから!

私達頑張るから!

​諦めないから!​

​まだ寝たきりになるのは早いよ・・・​



~どうか、いのちのはうす保護家の子達のご支援、
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最終更新日  2018年09月27日 22時25分54秒
2018年05月01日
カテゴリ:老犬ホスピス
​2017年8月8日、
愛護センターに収容されてた「キューちゃん」は、
皮膚はボロボロ、大量のノミダニ。​
ガリガリにやせ細った斜頸でした。



係留のフックが外れて、脱走したようでした。

キューちゃんは、生きるために脱走した。
そんな風に感じました。



どうか、どうか・・・
飼主がみつかりませんように!
お迎えなんて来ませんように!

お家に帰ったら、また生き地獄の始まり。
​保護期限が切れるのが待ち長かったことを覚えています。



保護期限が切れ、
やっとキューちゃんをレスキュー出来ました!

徐々に皮膚も綺麗になっていき、
斜頸も緩やかになっていき、
生きる意味、生きている意味を、
やっとキューちゃんは知る事ができました。

「私は無じゃないんだ!私は存在してるんだ!」と…。​

​​

当初は、知らない人に対して少し怯えもありましたが、
「人間は嫌な事しない」というのは直ぐに伝わり、
知らない人にも、尻尾フリフリ甘えるようになりました。

犬に無関心だったキューちゃんでしたが、
犬達に対しても徐々に主張出来るようになりました。
時にそれが度を超える事もあり、
私に叱られる事も多々ありましたが、
基本、手のかからない子。
それが、老犬ホスピスのキューちゃんでした。



4月中旬から、キューちゃんの身体に異変が起こり始めました。

最初に出て来たのが、視力の低下でした。
ホスピスには、パーソナルエリアの狭い犬がいます。
みんなそれを分かっているから、
その子に近寄る事はありません。
でも、キューちゃんは何度も何度もそのエリアに
足を踏み入れケンカになるのですが、
あの気の強かったキューちゃんが、
一切反撃しないのです。



グイグイ積極的に甘えにくる性格も、
徐々に控えめになっていったのです。

​​​​​​痙攣を起こすようになり、
これまで感じてたキューちゃんの異変には、
重要な理由があったという事に、
やっと気付けたのです…。



トランプを見送った翌日、
キューちゃんを事務所に移動させました。
恐らく脳腫瘍だろうと…



リンパ腫末期で寝たきりになってるケンジと向い合せ。
同じホスピスにいた仲間。
お互いの顔が見えるように寝かせましたが、



キューちゃんは、大人しく寝てなんかいません。
事務所内をウロウロ。廊下を行ったり来たり。

もうダメかもしれないと思ったのは気のせい?
そう思える程、体はまだ動けていましたが、
その翌朝、自分の足で立つことが出来なくなりました。

事務所でみんなで昼食を取ってるとき、
キューちゃんは私に合図を送りました。
「もうお別れだよ!」…と。



あまりに急すぎて、
それからの事はあまりよく覚えていませんが、
「キューちゃん、もう頑張らんで良いよ!
楽になって良いよ!
逝っていいとよ!」
キューちゃんの顔を撫でながら、
そう声をかけ続けた気がします。

「さようなら」そう合図をして
心音が止まるまで、1分あったでしょうか…
多くのボランティアさんが見守る中、
キューちゃんは、静かに穏やかに
最期を迎えました…。



「いのちのはうす保護家」は、
「山下由美」は、
ある意味残酷です。
重い病気やケガ、余命短くならないと、
決して「主役」になれない場所なのです。
その他大勢の1匹なのです。

いつもいつも・・・
みんなみんな・・・



キューちゃんは、生きるために脱走し、
そして、ここに連れて来られました。

キューちゃんは、どんな思い出をここで作れただろうか…

キューちゃんに、楽しい嬉しい心地良いを、
私はちゃんと渡せたのだろうか…

全然手がかからなかった子程、
そういう思いが込み上げてきます。



もう動かないキューちゃんを前に、
私は、自分を、キューちゃんを知りたくて、
夜中に何度も、慰霊碑を行ったり来たりしました。

今まで看取った仔達、この下で眠っている子達、
誰か姿を見せてくれないだろうか…
姿を見せてくれた時、
その子達の目は、私を睨みつけてるだろうか、
その子達の目は、私を優しく見つめているだろうか、



あらた、サンペイ、トランプ、
4月に入り、次々に失いました。

母ちゃん復帰したのになんで?
復帰したからやと?
復帰するのが間違ってたと?

もう心が崩壊しそうでした…。
​​


​​キューちゃんが荼毘に付す夕方、
ようやく現実と向き合えました。

キューちゃんを見送るために、
ボランティアさんが来てくれたんだから…



こんなにも沢山のお花に囲まれたんだから、
キューちゃんは幸せだったんだよね?
そう思えました。​​



キューちゃん・・・

「たった1日だけの主役」
という言葉はまだ頭から離れないけど、
でも、それで良いのかもしれない。
ずっとずっと、強く強く、キューちゃんの事を
想い続けられるから。​


収骨を待つ時間、夕日が凄く綺麗でした。
昨日の夜空はあんなに淋しいと感じたのに…




​​​​もう、きっと、キューちゃんとは出会わない。

次生まれかわったときのキューちゃんは、
保護活動している私とは無縁の
幸せな家庭の子に生まれ変わってるから。



だから・・・

もう本当のお別れやね。

可愛いキューちゃん。



お願い事ばかりで申し訳ございません…
保護家の子達への
医療費のご支援を、呼びかけさせてください。
どうか、よろしくお願い致します…。
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最終更新日  2018年05月01日 22時26分42秒
2018年04月23日
カテゴリ:老犬ホスピス
​​
昨日、ブログを公開した約三時間後…



サンペイは、息を引き取りました。





14時30分、
呼吸が荒くなり、サンペイは苦しそうに
吠え続けていました。



サンペイに残された時間はあとわずか…。

それまでに、苦しみを与えたくないと、
睡眠薬(座薬)を入れて、眠りつくまで一緒に居ました。

少しずつ呼吸も元に戻り、うつらうつら眠り始めたサンペイ。



この二時間後、サンペイの呼吸が止まりました。

サンペイは、睡眠薬で眠ったまま、苦しむことなく
ゆっくりゆっくり心臓の鼓動が小さくなっていき
16時20分、皆に見守られる中、
静かに、穏やかに、永遠の眠りにつきました。



私は、サンペイの介護に目標を立ててました。

「人間を心から信じれる子になれるまでは
絶対に逝かせない!
ワガママ言わせたい!甘えさせたい!」

サンペイが亡くなる前夜、
スタッフのグルーブラインで
報告したスクショです。



やっと信頼してもらえたよ!
サンペイが心開いてくれたよ!
うれしいよね!
・・・と。

ですが、その反面・・・
サンペイの死が明日?
と、​なんとなく感じていたのです。



人間は、悪く言えば欲深い生き物です。

​「サンペイの心を開く」​
昨夜目標達成したはずなのに、
本来ならば「やり切った」と後悔ないはずなのに、
​「あと一日だけでも良いから一緒に居たかった」​
そんな悔いが残っています。

悔しいのです…

すごく、すごく、ものすごく悔しいのです!



だって、こんなに求めてくれてたのに。

だって、こんなにワガママ言えて、

沢山甘えられるようになってたのに。



きっと、まだまだ甘えたかったと思う。
15年も辛さしかなかったサンペイの歴史は、
わずか1日じゃ、穴埋めできないよ…。



​沢山のお花に囲まれて、サンペイはもうすぐ旅立ちます。

サンペイの「足長さん基金」、
全国の皆様の優しさで、先ほど達成しましたが、
もう、サンペイは・・・
もし、もう振り込みが終わっているご支援者様、
サンペイの葬儀費用の一部に充てさせて頂きます。
今夜が葬儀なので、またかかった費用や
ご報告は後日ブログにてご報告させて頂きます。
サンペイを想って下さり、本当にありがとうございました。




サンペイが亡くなる前夜の動画です。
サンペイが「ママー!」って言っているようなんです。
私の姿が見えないと、こうして呼ぶんです。
こうして、求めてくれてたのです。





この動画は、「しゃんぺー?」と声かける度に、
返事を返してくれてた動画です。
添い寝をしないと「ママはー?」って
そう聞こえるんです。
もちろん、サンペイがそう話すわけないのですが、
そう聞こえるので、可愛くて可愛くて…




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最終更新日  2018年04月23日 15時16分30秒
2018年04月22日
カテゴリ:老犬ホスピス
​​​​​​​​​
​サンペイをレスキューした経緯は、
2018/2/24過去ブログにて…m(__)m


サンペイは、余命一週間だと宣告を受けました。

奇跡が起きれば、一ヶ月単位だと…



サンペイは、奇跡を起こしました!
服用してた薬が、サンペイの身体との相性に
凄く良かったようでした。

死期を早めてしまうので、
本来ならば心臓に負担をかけないよう
安静にしなきゃいけなかったのですが、
私の判断で、ギリギリまで老犬ホスピスの子達と
同じ生活をさせました。



生きる長さではない!
残された(遺された)時間をどう生きたか!

私の中で、それ以外の選択肢はありませんでした。



サンペイと接していくうちに、
どんな人に飼われ、どんな環境で生き抜いてきたのか、
サンペイは私に教えてくれました。



声を発するのはいけない事。
感情を出すのはいけない事。
これが、サンペイに与えられた生き方でした。

これからは、感情を出しても良いんだよ、
人を信じたふりしなくてもいいんだよ、
これからは、心から人を信じてもいいんだよ、
もう何も心配する事もないんだよ、
もう何にも怯えなくて良いんだよ、
何度もサンペイに語りかけました。

それでも・・・

一生懸命信じてる演技をするサンペイ。
サンペイの本当の心は閉ざしたままでした。



利尿剤を増量しても、サンペイの身体は
どんどん水が溜まっていく一方でした。

呼吸は安定しているものの、
もう立ち上がる力すらサンペイにはなくなってしまいました。

そして…



ケンジと一緒に、事務所に移動させました。

本格的な24時間体制の介護がスタート…
…イコール看取りに入ったのです。

この写真が、サンペイが上半身を起こせた
最後の写真です。



サンペイの介護は、ただの介護ではありません。
もうひとつ大事な課題が私には残されていました。
「人間を心から信じられてないサンペイのままで終わらせたくない」
信じて欲しい!
甘えて欲しい!
ワガママ言って欲しい!
本当のサンペイを引き出してあげたい!

毎晩毎晩、サンペイのサークルの中で添い寝をしながら、
サンペイと話をしました。

あまりに近い距離間に、サンペイは困惑していました。
​「向こう行ってよ!」​
というサンペイの本心が聞こえてくるくらいに…。



次第に、サンペイは声を発するようになりました。

演技ではなく、本心から尻尾を振るようになりました。

夜になると静かな保護家に不安になるのでしょう…
夜鳴をするようになりました。

次第に、私の姿を探すようになりました。
「ママ、どこに居るの?」と…。

サンペイの目は、赤ちゃんのような目に変わり、
その目からは、人間に対する「信頼」が強く伝わってくるのです。



色んな思いが込み上げてきて、
サンペイと添い寝しながら泣いてしまいました。

昨日までは、添い寝すると知らん顔だったサンペイが、
私が鼻をすすりながら泣いていると、
何度も何度も顔を上げ後ろを振り返り、
心配そうに私の目を見つめるのです。
​​(いつも背中を抱きかかえるように添い寝しているので)​
サンペイと添い寝をしていると、
背中に強く突き刺さる視線…

振り返ると・・・



すっごい見てる!
すっごい目で見てる!(笑)



私がサンペイにかかりっきりになると、
​嫉妬をするのが、ケンジ。

吠える力も残されてないと思ってたけど、
このときだけは、吠えて呼び戻そうとします(笑)

ケンジの元に戻ると、今度はサンペイが「ママー!」
こんな毎夜なので、行ったり来たりですが、
この子達から求められていることが、
私の幸せでもあります。

介護はなかなか睡眠も取れず、体力も消耗しますが、
そんなものどうでも良い位、心が満たされているので、
介護は「苦」だけではありません。
その中に「幸」もあるのです。
だから、頑張れるし、もっともっと頑張ってみたいのです。



サンペイ、ママはここに居るよ!
ずっとずっと一緒やからね!

残された時間は僅かかもしれませんが、
サンペイが少しでも楽に苦しまずに過ごせるよう
薬の服用を続けています。
呼吸が苦しそうな日は、軽い睡眠薬(座薬)を使ってます。

私の説明文が下手で、
サンペイの良さをちゃんと引き出せず、
お伝えする力不足が原因かと思いますが、
サンペイの「足長さん基金」が難航しております。
どうか、サンペイの足長さんになってあげて頂けないでしょうか…
力不足で本当に申し訳ございません。





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最終更新日  2018年04月22日 13時11分50秒
2018年04月21日
カテゴリ:老犬ホスピス
​​​​
​老犬ホスピスの「ケンジ」は、​
昨年の5/27に、都城管理所からレスキューしました。



「老犬」と呼ぶには、まだまだ早い感じがしたので、
ケンジは、老犬ホスピスではなく、
元気組の群れにデビューさせました。



群れデビューの日、
当時の群れのリーダー(パン)にも、
ちゃんと挨拶もできたし、
犬社会でも人間社会でも、
皆から好かれる子でした。



いつも楽しそうに笑顔を振りまいてる…
そんなイメージしかない子でした。



ボール遊びが大好きで、夢中になり過ぎて
子犬達を押しのけて、自分も子犬に戻ってたケンジ。



ここに来るまでは、沢山の辛いことがあったと思います。
三ヶ月間も、檻の中で生死の危機に居た子だなんて、
とても思えない位の明るい子でした。

ですが・・・
やはり、ケンジも老犬。

ある日、前庭疾患で倒れてしまいました。
寝たりにさせないようリハビリの毎日。

絶対復活する子だと信じていました!



そして・・・

自分の足で歩き出し、見事復活を果たしました!



復活後は、寝ている時間も多くなり、
ケンジの表情を見ていると、
「老犬」だからと、一括りにしてはいけない…
そう感じさせられました。



色んな検査を受けさせました。
検査だけで10万円近くかかったと思います。
それも全て、全国の皆様からの
温かいご支援金があったからこそでした。
ご支援下さった皆様、本当にありがとうございます。



ケンジは…
消化器型のリンパ腫でした。
抗がん剤治療をしたら、数ヶ月、
何もしなければ余命一ヶ月だと宣告受けましたが、
気休めかもしれませんが、軽いお薬だけを
服用させる事にしました。



ガリガリにやせ細っていきましたが、
ごはんだけは、モリモリ食べれていました。

通称「薫飯」。
スタッフの薫さんが毎日作ってきてくれる
ご飯だけは、ケンジの大好物でした。



本当に余命一ヶ月?と思う位、
ケンジはご飯の時だけ元気になるのです。



残りの時間わずか一ヶ月…
そう余命宣告されて、三ヶ月位経つと思います。

ケンジは、ずっとずっと頑張ってきました。



でも、そろそろ、ケンジも休みたくなったようです…


​「今からケンジを事務所に移動させます」​
スタッフ達にそう告げたとき、
藤井副代表は、ケンジの身体にしがみつき、
大声を上げて泣いてました…。



「事務所に移動します」
私が発するこの言葉の意味は…
その子の死期が近い…と判断するときにしか
出さないセリフだから…。

これまで何度も何度も、このセリフを発してきました。
これまで幾度となく、このセリフをスタッフ達は
聞いてきました。

今回も、みんなも薄々勘付いていたと思います。
ケンジの時間がもう残り少ないことを…。

だからこそ、
「今日はあのセリフが出てきませんように…」
ビクビクした毎日だったと思います。

犬猫達だけではなく、犬猫達と真剣に向き合っている
スタッフ、ボランティアさん達にも、
本当に申し訳ない気持ちでした。



「ケンジ、ごめーん!
私、怖かった…この日が来るのが怖かったとよ!
だから、私はケンジから逃げていた!
ちゃんと向き合うのが怖かったとよー!」
藤井副代表は、ケンジを抱きしめながら、
何度も何度もケンジに謝っていました。

違う…

藤井副代表も、スタッフもボランティアさん達も、
みんなみんな、ちゃんと向き合っていた。
ケンジから目を反らしてた人は一人もいない。


どう頑張っても、どう向き合っても、
もうすぐお別れの時間なんだと分かると、
「やり切った」という気持ちではなく、
やはり、残るのは「後悔」なんです。



「ケンジ!みんなケンジと真剣に向き合ってくれてたよね?」

ケンジは・・・

自分で立ち上がることも、歩く事も、寝返りを打つ事も、
食べる事も、全部できなくなりました。



皆と一緒に過ごしたドッグラン…

もう立つことも出来ない体だったけど、
あの時を感じて欲しい…という思いで
ドッグランに連れ出しました。



まっすぐ前を見据え、あの頃と同じ目の輝きをしてました。


この数日後・・・

​ケンジは上半身を起こすことも出来なくなりました。​

​顔を上げる事も出来なくなりました。​



それでもまだ、ケンジは頑張っています!

まだまだやり残している事があるから!



ケンジは、来月の27日で保護家に来て丸一年になります。
あともう少し…
あともう少し…



看取りに入ったケンジですが…
実は、もう1匹ケンジと同じ日に
事務所に移動してきた子が居るのですが、
そろそろケンジとその子の側に戻らなきゃいけないので、
また後日その子の事もご報告したいと思います。






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最終更新日  2018年04月22日 01時40分22秒
2018年03月22日
テーマ:老犬と暮す(161)
カテゴリ:老犬ホスピス
昨年10月に、愛護センターに収容されてた​「バモス」​

去勢手術も終え、譲渡犬スペースに行く
準備の途中だったと思います。



ですが・・・

お尻に腫瘍があり、摘出手術したものの、
小さな腫瘍が体内に残っているかもしれないと、
譲渡犬に回ることが出来ませんでした。



呼んでも素通り、老犬独特の
ひょこひょこした歩き方が
なんとも愛らしい子。



老犬ホスピスで余生を…と、
バモスを保護家に連れて帰りましたが、
レスキューして4ヶ月後に、
バモスは前庭疾患で倒れました。
前庭疾患は、老犬に良くある事で、
これまで復活する子も多いかったので、
バモスも10日位で復活できるだろうと
そう信じていました。



頑固じぃさんで、抱っこはもちろんのこと、
体に触れる事も、何するにも、
ご機嫌を伺いながら接していた子だったのに、
前庭疾患で倒れてからは、
ただただ、黙って介護されている姿に、
嬉しさ半面、淋しくもありました…



バモスにはきっと、沢山伝えたい事があったはず…
文句言いたい事も沢山あったはず…
話したい事が沢山あったんだと思う…

だけど、結局は「その他大勢の一匹」
そんな接し方しかできないのが、多頭施設です。

介護が必要になったときに、
やっとお互いが真剣に向き合える…



寝たきりになった仔は、床擦れが出来ないように
日中は1時間置き、
夜は3時間置きの体位交換をするものなのですが、
バモスの場合、身体が元気なので、
いくら体位交換をしても、エビのように飛び跳ねて
体位交換をさせてくれないのです。

幸いにも、ご支援で購入させて頂いた
超高級な介護マットが二枚あったので、
なんとか床擦れを作る事はありませんでしたが…



寝ててもドタバタするので、バモスの介護は、
介護する側も体力勝負でした。

こんなに力の要する介護は初めての事で、
さすがに私も24時間の介護に体力がついていけず、
2日間、お休みする羽目になりました。



一向に完治に向かわないバモス…
おそらく脳に腫瘍があって、
もう完治する事はない…そう思うようになりました。

バモスは最期に何を求めているだろうか…
意識がどこまであるかも分からない…
感情すらなくなってしまったのか…

歩く事も、立ち上がる事も出来ないバモスでしたが、
答えが分からないまま、ドッグランに出してみました。

何を問いかけても、今のバモスには
反応がないのは分かってたけど、
「ねぇ、バモス、お外久しぶりやね!気持ち良い?」
そう声をかけたときに、
バモスはゆっくりと尻尾を振ったんです。

「バモス!分かると?」
私の声に返事をするかのように、
話しかける度に、尻尾を振って返事してくれました。



いつもいつも反応が無くて、
もうバモスがバモスでなくなったと
そう思っていたけど、全部全部…
バモスには分かってたんだ!



この日、サポートは必要だったけど、
犬らしい姿勢のままご飯を食べる事もできました。
「バモス!すごい!カッコイイよ!」

2月25日、いつものように寝床のベッドメーキングをして、
「バモス、終わったよ!お部屋に戻ろうかね!」
バモスを抱きかかえあげたとき、

​バモスは…既に息絶えていました…。​



あまりに急な事で、とっさに心肺蘇生をしてしまい、
バモスを呼び戻してしまいました。

「バモス、まだ逝かんで!みんな呼ぶからもう少しだけ!」
バモスは、大きく息を吹き返し、
介護のサポートをしてくれてたスタッフや、
ボランティアさん達が来るのを待ってくれました。



​バモスは・・・​

​みんなに見送られて旅立ちました…。​



看取ったのが私一人じゃなくて良かった…

本当に良かった…



脳の血管が切れたのでしょう…
バモスの顔は、変形していました…。

ですが、苦しみのない眠るような
静かな静かな最期でした。



保護家で過ごした4ヶ月、
バモスにとって幸せだったのでしょうか…

もっともっと、真剣に向き合えばよかった…
ごめんね…という言葉しか出てこない。



おかえりなさい…バモス。



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最終更新日  2018年03月22日 21時32分12秒
カテゴリ:老犬ホスピス
ご報告が遅くなってしまい申し訳ございません。
​2月15日にレスキューした「きんぎょ」…



視力も嗅覚も失い、絶望的な状態で保護家に来ました。



温めても温めても、体温が上がる事はなく…
食べる事すら出来ませんでした。



鼻から胃チューブを通し、流動食を流す毎日…

きんぎょは、目も嗅覚も失ったからなのか、
聴覚がとても敏感でした。

人の気配を感じると、「ミャーミャー」と、
微かな声で呼ぶのです…。



生きて欲しいのに、
もう・・・
私達に出来る事は何もない・・・

命を繋げられないジレンマ、
悔しさ、虚しさ、悲しみ…。



​きんぎょは、何のために生まれ、​
​何のためにここに来たのか!​
​生きるためじゃなかったのか!​
抱えている感情をどこに?何にぶつけて良いのか!
お世話してるスタッフから、
そんな苛立ちが伝わってきました。



ここは猫のホスピスなんだよと、
スタッフにそう伝えました。

私達が出来る事は・・・
体に触れ包み込む事、
あなたはみんなから想われているという事、
あなたは必要な存在なんだという事、
それを最後に伝える事…。



そして・・・

​死を悼む事・・・。​





きんぎょは、息を引き取る瞬間、

毛布を剥い出て、歩き出そうとしていました。

その姿を見たときに、引き止める事ができませんでした…。



きんぎょが懸命に生き抜いた時間は…

あのとき、最期に立ち上がり歩き出したあの瞬間に、

全ての意味が詰まっているような気がしたから…


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最終更新日  2018年03月22日 21時30分12秒
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