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老犬ホスピス

2018年05月01日
XML
カテゴリ:老犬ホスピス
​2017年8月8日、
愛護センターに収容されてた「キューちゃん」は、
皮膚はボロボロ、大量のノミダニ。​
ガリガリにやせ細った斜頸でした。



係留のフックが外れて、脱走したようでした。

キューちゃんは、生きるために脱走した。
そんな風に感じました。



どうか、どうか・・・
飼主がみつかりませんように!
お迎えなんて来ませんように!

お家に帰ったら、また生き地獄の始まり。
​保護期限が切れるのが待ち長かったことを覚えています。



保護期限が切れ、
やっとキューちゃんをレスキュー出来ました!

徐々に皮膚も綺麗になっていき、
斜頸も緩やかになっていき、
生きる意味、生きている意味を、
やっとキューちゃんは知る事ができました。

「私は無じゃないんだ!私は存在してるんだ!」と…。​

​​

当初は、知らない人に対して少し怯えもありましたが、
「人間は嫌な事しない」というのは直ぐに伝わり、
知らない人にも、尻尾フリフリ甘えるようになりました。

犬に無関心だったキューちゃんでしたが、
犬達に対しても徐々に主張出来るようになりました。
時にそれが度を超える事もあり、
私に叱られる事も多々ありましたが、
基本、手のかからない子。
それが、老犬ホスピスのキューちゃんでした。



4月中旬から、キューちゃんの身体に異変が起こり始めました。

最初に出て来たのが、視力の低下でした。
ホスピスには、パーソナルエリアの狭い犬がいます。
みんなそれを分かっているから、
その子に近寄る事はありません。
でも、キューちゃんは何度も何度もそのエリアに
足を踏み入れケンカになるのですが、
あの気の強かったキューちゃんが、
一切反撃しないのです。



グイグイ積極的に甘えにくる性格も、
徐々に控えめになっていったのです。

​​​​​​痙攣を起こすようになり、
これまで感じてたキューちゃんの異変には、
重要な理由があったという事に、
やっと気付けたのです…。



トランプを見送った翌日、
キューちゃんを事務所に移動させました。
恐らく脳腫瘍だろうと…



リンパ腫末期で寝たきりになってるケンジと向い合せ。
同じホスピスにいた仲間。
お互いの顔が見えるように寝かせましたが、



キューちゃんは、大人しく寝てなんかいません。
事務所内をウロウロ。廊下を行ったり来たり。

もうダメかもしれないと思ったのは気のせい?
そう思える程、体はまだ動けていましたが、
その翌朝、自分の足で立つことが出来なくなりました。

事務所でみんなで昼食を取ってるとき、
キューちゃんは私に合図を送りました。
「もうお別れだよ!」…と。



あまりに急すぎて、
それからの事はあまりよく覚えていませんが、
「キューちゃん、もう頑張らんで良いよ!
楽になって良いよ!
逝っていいとよ!」
キューちゃんの顔を撫でながら、
そう声をかけ続けた気がします。

「さようなら」そう合図をして
心音が止まるまで、1分あったでしょうか…
多くのボランティアさんが見守る中、
キューちゃんは、静かに穏やかに
最期を迎えました…。



「いのちのはうす保護家」は、
「山下由美」は、
ある意味残酷です。
重い病気やケガ、余命短くならないと、
決して「主役」になれない場所なのです。
その他大勢の1匹なのです。

いつもいつも・・・
みんなみんな・・・



キューちゃんは、生きるために脱走し、
そして、ここに連れて来られました。

キューちゃんは、どんな思い出をここで作れただろうか…

キューちゃんに、楽しい嬉しい心地良いを、
私はちゃんと渡せたのだろうか…

全然手がかからなかった子程、
そういう思いが込み上げてきます。



もう動かないキューちゃんを前に、
私は、自分を、キューちゃんを知りたくて、
夜中に何度も、慰霊碑を行ったり来たりしました。

今まで看取った仔達、この下で眠っている子達、
誰か姿を見せてくれないだろうか…
姿を見せてくれた時、
その子達の目は、私を睨みつけてるだろうか、
その子達の目は、私を優しく見つめているだろうか、



あらた、サンペイ、トランプ、
4月に入り、次々に失いました。

母ちゃん復帰したのになんで?
復帰したからやと?
復帰するのが間違ってたと?

もう心が崩壊しそうでした…。
​​


​​キューちゃんが荼毘に付す夕方、
ようやく現実と向き合えました。

キューちゃんを見送るために、
ボランティアさんが来てくれたんだから…



こんなにも沢山のお花に囲まれたんだから、
キューちゃんは幸せだったんだよね?
そう思えました。​​



キューちゃん・・・

「たった1日だけの主役」
という言葉はまだ頭から離れないけど、
でも、それで良いのかもしれない。
ずっとずっと、強く強く、キューちゃんの事を
想い続けられるから。​


収骨を待つ時間、夕日が凄く綺麗でした。
昨日の夜空はあんなに淋しいと感じたのに…




​​​​もう、きっと、キューちゃんとは出会わない。

次生まれかわったときのキューちゃんは、
保護活動している私とは無縁の
幸せな家庭の子に生まれ変わってるから。



だから・・・

もう本当のお別れやね。

可愛いキューちゃん。



お願い事ばかりで申し訳ございません…
保護家の子達への
医療費のご支援を、呼びかけさせてください。
どうか、よろしくお願い致します…。
​​宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601
​口座名義:動物たちの未来のために 代表山下 由美​​​


郵便貯金 17310-434961
口座名義:イノチノハウスホゴヤ

〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581
      いのちのはうす保護家 
090-4484-5165(担当フジイ)
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最終更新日  2018年05月01日 22時26分42秒
2018年04月23日
カテゴリ:老犬ホスピス
​​
昨日、ブログを公開した約三時間後…



サンペイは、息を引き取りました。





14時30分、
呼吸が荒くなり、サンペイは苦しそうに
吠え続けていました。



サンペイに残された時間はあとわずか…。

それまでに、苦しみを与えたくないと、
睡眠薬(座薬)を入れて、眠りつくまで一緒に居ました。

少しずつ呼吸も元に戻り、うつらうつら眠り始めたサンペイ。



この二時間後、サンペイの呼吸が止まりました。

サンペイは、睡眠薬で眠ったまま、苦しむことなく
ゆっくりゆっくり心臓の鼓動が小さくなっていき
16時20分、皆に見守られる中、
静かに、穏やかに、永遠の眠りにつきました。



私は、サンペイの介護に目標を立ててました。

「人間を心から信じれる子になれるまでは
絶対に逝かせない!
ワガママ言わせたい!甘えさせたい!」

サンペイが亡くなる前夜、
スタッフのグルーブラインで
報告したスクショです。



やっと信頼してもらえたよ!
サンペイが心開いてくれたよ!
うれしいよね!
・・・と。

ですが、その反面・・・
サンペイの死が明日?
と、​なんとなく感じていたのです。



人間は、悪く言えば欲深い生き物です。

​「サンペイの心を開く」​
昨夜目標達成したはずなのに、
本来ならば「やり切った」と後悔ないはずなのに、
​「あと一日だけでも良いから一緒に居たかった」​
そんな悔いが残っています。

悔しいのです…

すごく、すごく、ものすごく悔しいのです!



だって、こんなに求めてくれてたのに。

だって、こんなにワガママ言えて、

沢山甘えられるようになってたのに。



きっと、まだまだ甘えたかったと思う。
15年も辛さしかなかったサンペイの歴史は、
わずか1日じゃ、穴埋めできないよ…。



​沢山のお花に囲まれて、サンペイはもうすぐ旅立ちます。

サンペイの「足長さん基金」、
全国の皆様の優しさで、先ほど達成しましたが、
もう、サンペイは・・・
もし、もう振り込みが終わっているご支援者様、
サンペイの葬儀費用の一部に充てさせて頂きます。
今夜が葬儀なので、またかかった費用や
ご報告は後日ブログにてご報告させて頂きます。
サンペイを想って下さり、本当にありがとうございました。




サンペイが亡くなる前夜の動画です。
サンペイが「ママー!」って言っているようなんです。
私の姿が見えないと、こうして呼ぶんです。
こうして、求めてくれてたのです。





この動画は、「しゃんぺー?」と声かける度に、
返事を返してくれてた動画です。
添い寝をしないと「ママはー?」って
そう聞こえるんです。
もちろん、サンペイがそう話すわけないのですが、
そう聞こえるので、可愛くて可愛くて…




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ご協力よろしくお願い致します
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最終更新日  2018年04月23日 15時16分30秒
2018年04月22日
カテゴリ:老犬ホスピス
​​​​​​​​​
​サンペイをレスキューした経緯は、
2018/2/24過去ブログにて…m(__)m


サンペイは、余命一週間だと宣告を受けました。

奇跡が起きれば、一ヶ月単位だと…



サンペイは、奇跡を起こしました!
服用してた薬が、サンペイの身体との相性に
凄く良かったようでした。

死期を早めてしまうので、
本来ならば心臓に負担をかけないよう
安静にしなきゃいけなかったのですが、
私の判断で、ギリギリまで老犬ホスピスの子達と
同じ生活をさせました。



生きる長さではない!
残された(遺された)時間をどう生きたか!

私の中で、それ以外の選択肢はありませんでした。



サンペイと接していくうちに、
どんな人に飼われ、どんな環境で生き抜いてきたのか、
サンペイは私に教えてくれました。



声を発するのはいけない事。
感情を出すのはいけない事。
これが、サンペイに与えられた生き方でした。

これからは、感情を出しても良いんだよ、
人を信じたふりしなくてもいいんだよ、
これからは、心から人を信じてもいいんだよ、
もう何も心配する事もないんだよ、
もう何にも怯えなくて良いんだよ、
何度もサンペイに語りかけました。

それでも・・・

一生懸命信じてる演技をするサンペイ。
サンペイの本当の心は閉ざしたままでした。



利尿剤を増量しても、サンペイの身体は
どんどん水が溜まっていく一方でした。

呼吸は安定しているものの、
もう立ち上がる力すらサンペイにはなくなってしまいました。

そして…



ケンジと一緒に、事務所に移動させました。

本格的な24時間体制の介護がスタート…
…イコール看取りに入ったのです。

この写真が、サンペイが上半身を起こせた
最後の写真です。



サンペイの介護は、ただの介護ではありません。
もうひとつ大事な課題が私には残されていました。
「人間を心から信じられてないサンペイのままで終わらせたくない」
信じて欲しい!
甘えて欲しい!
ワガママ言って欲しい!
本当のサンペイを引き出してあげたい!

毎晩毎晩、サンペイのサークルの中で添い寝をしながら、
サンペイと話をしました。

あまりに近い距離間に、サンペイは困惑していました。
​「向こう行ってよ!」​
というサンペイの本心が聞こえてくるくらいに…。



次第に、サンペイは声を発するようになりました。

演技ではなく、本心から尻尾を振るようになりました。

夜になると静かな保護家に不安になるのでしょう…
夜鳴をするようになりました。

次第に、私の姿を探すようになりました。
「ママ、どこに居るの?」と…。

サンペイの目は、赤ちゃんのような目に変わり、
その目からは、人間に対する「信頼」が強く伝わってくるのです。



色んな思いが込み上げてきて、
サンペイと添い寝しながら泣いてしまいました。

昨日までは、添い寝すると知らん顔だったサンペイが、
私が鼻をすすりながら泣いていると、
何度も何度も顔を上げ後ろを振り返り、
心配そうに私の目を見つめるのです。
​​(いつも背中を抱きかかえるように添い寝しているので)​
サンペイと添い寝をしていると、
背中に強く突き刺さる視線…

振り返ると・・・



すっごい見てる!
すっごい目で見てる!(笑)



私がサンペイにかかりっきりになると、
​嫉妬をするのが、ケンジ。

吠える力も残されてないと思ってたけど、
このときだけは、吠えて呼び戻そうとします(笑)

ケンジの元に戻ると、今度はサンペイが「ママー!」
こんな毎夜なので、行ったり来たりですが、
この子達から求められていることが、
私の幸せでもあります。

介護はなかなか睡眠も取れず、体力も消耗しますが、
そんなものどうでも良い位、心が満たされているので、
介護は「苦」だけではありません。
その中に「幸」もあるのです。
だから、頑張れるし、もっともっと頑張ってみたいのです。



サンペイ、ママはここに居るよ!
ずっとずっと一緒やからね!

残された時間は僅かかもしれませんが、
サンペイが少しでも楽に苦しまずに過ごせるよう
薬の服用を続けています。
呼吸が苦しそうな日は、軽い睡眠薬(座薬)を使ってます。

私の説明文が下手で、
サンペイの良さをちゃんと引き出せず、
お伝えする力不足が原因かと思いますが、
サンペイの「足長さん基金」が難航しております。
どうか、サンペイの足長さんになってあげて頂けないでしょうか…
力不足で本当に申し訳ございません。





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最終更新日  2018年04月22日 13時11分50秒
2018年04月21日
カテゴリ:老犬ホスピス
​​​​
​老犬ホスピスの「ケンジ」は、​
昨年の5/27に、都城管理所からレスキューしました。



「老犬」と呼ぶには、まだまだ早い感じがしたので、
ケンジは、老犬ホスピスではなく、
元気組の群れにデビューさせました。



群れデビューの日、
当時の群れのリーダー(パン)にも、
ちゃんと挨拶もできたし、
犬社会でも人間社会でも、
皆から好かれる子でした。



いつも楽しそうに笑顔を振りまいてる…
そんなイメージしかない子でした。



ボール遊びが大好きで、夢中になり過ぎて
子犬達を押しのけて、自分も子犬に戻ってたケンジ。



ここに来るまでは、沢山の辛いことがあったと思います。
三ヶ月間も、檻の中で生死の危機に居た子だなんて、
とても思えない位の明るい子でした。

ですが・・・
やはり、ケンジも老犬。

ある日、前庭疾患で倒れてしまいました。
寝たりにさせないようリハビリの毎日。

絶対復活する子だと信じていました!



そして・・・

自分の足で歩き出し、見事復活を果たしました!



復活後は、寝ている時間も多くなり、
ケンジの表情を見ていると、
「老犬」だからと、一括りにしてはいけない…
そう感じさせられました。



色んな検査を受けさせました。
検査だけで10万円近くかかったと思います。
それも全て、全国の皆様からの
温かいご支援金があったからこそでした。
ご支援下さった皆様、本当にありがとうございます。



ケンジは…
消化器型のリンパ腫でした。
抗がん剤治療をしたら、数ヶ月、
何もしなければ余命一ヶ月だと宣告受けましたが、
気休めかもしれませんが、軽いお薬だけを
服用させる事にしました。



ガリガリにやせ細っていきましたが、
ごはんだけは、モリモリ食べれていました。

通称「薫飯」。
スタッフの薫さんが毎日作ってきてくれる
ご飯だけは、ケンジの大好物でした。



本当に余命一ヶ月?と思う位、
ケンジはご飯の時だけ元気になるのです。



残りの時間わずか一ヶ月…
そう余命宣告されて、三ヶ月位経つと思います。

ケンジは、ずっとずっと頑張ってきました。



でも、そろそろ、ケンジも休みたくなったようです…


​「今からケンジを事務所に移動させます」​
スタッフ達にそう告げたとき、
藤井副代表は、ケンジの身体にしがみつき、
大声を上げて泣いてました…。



「事務所に移動します」
私が発するこの言葉の意味は…
その子の死期が近い…と判断するときにしか
出さないセリフだから…。

これまで何度も何度も、このセリフを発してきました。
これまで幾度となく、このセリフをスタッフ達は
聞いてきました。

今回も、みんなも薄々勘付いていたと思います。
ケンジの時間がもう残り少ないことを…。

だからこそ、
「今日はあのセリフが出てきませんように…」
ビクビクした毎日だったと思います。

犬猫達だけではなく、犬猫達と真剣に向き合っている
スタッフ、ボランティアさん達にも、
本当に申し訳ない気持ちでした。



「ケンジ、ごめーん!
私、怖かった…この日が来るのが怖かったとよ!
だから、私はケンジから逃げていた!
ちゃんと向き合うのが怖かったとよー!」
藤井副代表は、ケンジを抱きしめながら、
何度も何度もケンジに謝っていました。

違う…

藤井副代表も、スタッフもボランティアさん達も、
みんなみんな、ちゃんと向き合っていた。
ケンジから目を反らしてた人は一人もいない。


どう頑張っても、どう向き合っても、
もうすぐお別れの時間なんだと分かると、
「やり切った」という気持ちではなく、
やはり、残るのは「後悔」なんです。



「ケンジ!みんなケンジと真剣に向き合ってくれてたよね?」

ケンジは・・・

自分で立ち上がることも、歩く事も、寝返りを打つ事も、
食べる事も、全部できなくなりました。



皆と一緒に過ごしたドッグラン…

もう立つことも出来ない体だったけど、
あの時を感じて欲しい…という思いで
ドッグランに連れ出しました。



まっすぐ前を見据え、あの頃と同じ目の輝きをしてました。


この数日後・・・

​ケンジは上半身を起こすことも出来なくなりました。​

​顔を上げる事も出来なくなりました。​



それでもまだ、ケンジは頑張っています!

まだまだやり残している事があるから!



ケンジは、来月の27日で保護家に来て丸一年になります。
あともう少し…
あともう少し…



看取りに入ったケンジですが…
実は、もう1匹ケンジと同じ日に
事務所に移動してきた子が居るのですが、
そろそろケンジとその子の側に戻らなきゃいけないので、
また後日その子の事もご報告したいと思います。






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最終更新日  2018年04月22日 01時40分22秒
2018年03月22日
テーマ:老犬と暮す(160)
カテゴリ:老犬ホスピス
昨年10月に、愛護センターに収容されてた​「バモス」​

去勢手術も終え、譲渡犬スペースに行く
準備の途中だったと思います。



ですが・・・

お尻に腫瘍があり、摘出手術したものの、
小さな腫瘍が体内に残っているかもしれないと、
譲渡犬に回ることが出来ませんでした。



呼んでも素通り、老犬独特の
ひょこひょこした歩き方が
なんとも愛らしい子。



老犬ホスピスで余生を…と、
バモスを保護家に連れて帰りましたが、
レスキューして4ヶ月後に、
バモスは前庭疾患で倒れました。
前庭疾患は、老犬に良くある事で、
これまで復活する子も多いかったので、
バモスも10日位で復活できるだろうと
そう信じていました。



頑固じぃさんで、抱っこはもちろんのこと、
体に触れる事も、何するにも、
ご機嫌を伺いながら接していた子だったのに、
前庭疾患で倒れてからは、
ただただ、黙って介護されている姿に、
嬉しさ半面、淋しくもありました…



バモスにはきっと、沢山伝えたい事があったはず…
文句言いたい事も沢山あったはず…
話したい事が沢山あったんだと思う…

だけど、結局は「その他大勢の一匹」
そんな接し方しかできないのが、多頭施設です。

介護が必要になったときに、
やっとお互いが真剣に向き合える…



寝たきりになった仔は、床擦れが出来ないように
日中は1時間置き、
夜は3時間置きの体位交換をするものなのですが、
バモスの場合、身体が元気なので、
いくら体位交換をしても、エビのように飛び跳ねて
体位交換をさせてくれないのです。

幸いにも、ご支援で購入させて頂いた
超高級な介護マットが二枚あったので、
なんとか床擦れを作る事はありませんでしたが…



寝ててもドタバタするので、バモスの介護は、
介護する側も体力勝負でした。

こんなに力の要する介護は初めての事で、
さすがに私も24時間の介護に体力がついていけず、
2日間、お休みする羽目になりました。



一向に完治に向かわないバモス…
おそらく脳に腫瘍があって、
もう完治する事はない…そう思うようになりました。

バモスは最期に何を求めているだろうか…
意識がどこまであるかも分からない…
感情すらなくなってしまったのか…

歩く事も、立ち上がる事も出来ないバモスでしたが、
答えが分からないまま、ドッグランに出してみました。

何を問いかけても、今のバモスには
反応がないのは分かってたけど、
「ねぇ、バモス、お外久しぶりやね!気持ち良い?」
そう声をかけたときに、
バモスはゆっくりと尻尾を振ったんです。

「バモス!分かると?」
私の声に返事をするかのように、
話しかける度に、尻尾を振って返事してくれました。



いつもいつも反応が無くて、
もうバモスがバモスでなくなったと
そう思っていたけど、全部全部…
バモスには分かってたんだ!



この日、サポートは必要だったけど、
犬らしい姿勢のままご飯を食べる事もできました。
「バモス!すごい!カッコイイよ!」

2月25日、いつものように寝床のベッドメーキングをして、
「バモス、終わったよ!お部屋に戻ろうかね!」
バモスを抱きかかえあげたとき、

​バモスは…既に息絶えていました…。​



あまりに急な事で、とっさに心肺蘇生をしてしまい、
バモスを呼び戻してしまいました。

「バモス、まだ逝かんで!みんな呼ぶからもう少しだけ!」
バモスは、大きく息を吹き返し、
介護のサポートをしてくれてたスタッフや、
ボランティアさん達が来るのを待ってくれました。



​バモスは・・・​

​みんなに見送られて旅立ちました…。​



看取ったのが私一人じゃなくて良かった…

本当に良かった…



脳の血管が切れたのでしょう…
バモスの顔は、変形していました…。

ですが、苦しみのない眠るような
静かな静かな最期でした。



保護家で過ごした4ヶ月、
バモスにとって幸せだったのでしょうか…

もっともっと、真剣に向き合えばよかった…
ごめんね…という言葉しか出てこない。



おかえりなさい…バモス。



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最終更新日  2018年03月22日 21時32分12秒
カテゴリ:老犬ホスピス
ご報告が遅くなってしまい申し訳ございません。
​2月15日にレスキューした「きんぎょ」…



視力も嗅覚も失い、絶望的な状態で保護家に来ました。



温めても温めても、体温が上がる事はなく…
食べる事すら出来ませんでした。



鼻から胃チューブを通し、流動食を流す毎日…

きんぎょは、目も嗅覚も失ったからなのか、
聴覚がとても敏感でした。

人の気配を感じると、「ミャーミャー」と、
微かな声で呼ぶのです…。



生きて欲しいのに、
もう・・・
私達に出来る事は何もない・・・

命を繋げられないジレンマ、
悔しさ、虚しさ、悲しみ…。



​きんぎょは、何のために生まれ、​
​何のためにここに来たのか!​
​生きるためじゃなかったのか!​
抱えている感情をどこに?何にぶつけて良いのか!
お世話してるスタッフから、
そんな苛立ちが伝わってきました。



ここは猫のホスピスなんだよと、
スタッフにそう伝えました。

私達が出来る事は・・・
体に触れ包み込む事、
あなたはみんなから想われているという事、
あなたは必要な存在なんだという事、
それを最後に伝える事…。



そして・・・

​死を悼む事・・・。​





きんぎょは、息を引き取る瞬間、

毛布を剥い出て、歩き出そうとしていました。

その姿を見たときに、引き止める事ができませんでした…。



きんぎょが懸命に生き抜いた時間は…

あのとき、最期に立ち上がり歩き出したあの瞬間に、

全ての意味が詰まっているような気がしたから…


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最終更新日  2018年03月22日 21時30分12秒
2018年02月24日
カテゴリ:老犬ホスピス
もう残された時間がない…と、
facebookのみでupしてた​「サンペイ」​



↓以下が、文中のテレビ放送された部分です。



​「グッタリもしてないし、歩いてるし、なんで?」​
この放送を見た方から連絡を頂きました。

実は、この日サンペイは、
愛護センターの「譲渡判定」を受ける日でした。
「心臓の雑音は気になるけど、食欲もあるし、太ってきたし…」と。

ですが、私にはどうしても違和感がありました。



​その太り方と特徴的な咳に、フィラリアを疑いました。​
​それも末期症状だと…​
愛護センターの獣医師さんにも、
判断は難しかったと思います。
末期症状に見抜けなかった事は当然だと思いました。

じゃあ、なぜ、ド素人の私に気付けたのか…
正確には、私ではありません。


私に教えてくれたんです。

イブのお腹にあった腹水の感触が、
サンペイの腹水の感じと全く同じだったんです。



心臓が悪かった「シロじぃ」の心音のリズムと咳の音が、
サンペイの心音と咳と全く同じだったんです。


だから、サンペイがフィラリア末期で
腹水が溜まっている事と、
いつ止まってもおかしくない心臓だという事に
気付くことが出来たんです。



レスキュー後、病院で診てもらった時に、
​​余命一週間・・・​​
それが、サンペイに告げられた命のタイムリミットでした。



あれから三週間・・・

実は、サンペイは今すごく元気になっています!



薬が体に合ったのか、咳も抑えられ、
心音も最初の頃よりもリズムよく動いています。

「奇跡が起きて、ヶ月単位で生きれるかも…」
獣医師さんも最初にそうおっしゃって下さっていたので、
​まさに、今、サンペイに奇跡が起きていると思います!​



末期の仔のレスキューを許してくれた愛護センター、
反対なく受け入れてくれたスタッフ、
サンペイの医療費にと、ご支援下さった全国の足長さん、
本当に本当にありがとうございます。

そして・・・
私に経験と知識を与えてくれた「イブ」「しろジィ」、
サンペイのいのちを繋いでくれてありがとう!
感謝の気持ちを込めて…。



あんたたちは、死んでからも
こうして助けてくれてるちゃね?

そう思うと、今更ながらですが、
共に過ごした時間を思い出し、
立場上、こんな事思うのはいけないんだろうけど、
また会いたい…



イブとしろじぃにまた会いたい…



メソメソと泣いてしまうのでした…。




いのちのはうす保護家」
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最終更新日  2018年02月24日 23時20分42秒
2018年02月22日
カテゴリ:老犬ホスピス
「老犬デイサービス」今月からスタートしました。

事業ではなくボランティアなので、
ご利用いただく際は、基本無料ですが・・・
デイサービスというのは、
スタッフ一人の手を止める事になります。
お預かりの犬を看ている間、
保護家の老犬とスタッフの触れ合える時間を
奪う事になります​(表現が下手ですいません)​


なので、保護家の老犬達のために、
デイサービスご利用の際には、お心添え(寄付)を
お願いしたいと思っています。

そのお金は、保護家の老犬達の医療費などに
使わせて頂きますので、
お預かりの犬と保護家の老犬達が、
Win-Win(ウィンウィン)の関係である事を望んでいます。



一回のご利用でワンコインでも良いんです…。
そこは本当にお気持ちなので…。

私達は、「預かってやってる」という
上から目線にはなりたくありません。

飼主さんにも「預かって頂いている」という
下から目線になって欲しくもありません。

​お互いに対等な関係でいれる​
​デイサービスになると良いなと思ってます。​





この子は、デイサービスに来てる「チロ」さん。

飼主さんは、フルタイムのお仕事をされてて、
仕事から帰宅した時に、這いずってケガをしてたり、
おしっこの心配もあったそうです。

夜は介護でほとんど寝れない状態だったそうです。



なので、出勤前にチロちゃんを保護家に預けて、
お仕事が終わってお迎えに来て頂いてる感じです。



介護ノートには、その日にあった事等を書いてます。
いわゆる連絡帳です。



床擦れが出来ないように、小まめに体位交換したり、
出来るだけ、飼主さんが夜ゆっくり休めるようにと、
日中は体を動かしたり、
昼夜逆転がないように管理しています。



スタッフの数が足りないので、
毎日デイサービスは出来ませんが、
いつか、専属スタッフが置けるような
そんなデイサービスに出来ると良いのですが、
事業ではないので、そこは難しいなと…

企業や自治体からの助成金とかあれば、
人を雇うことも出来るのですが、
まだまだ犬猫には狭き門だと感じています。



まだまだ試験的にスタートした「老犬デイサービス」。

今後は、愛護センターと連携を取り合いながら、
飼主さんの介護のサポートをしていけたらと思ってます。





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最終更新日  2018年02月22日 17時25分37秒
2018年02月21日
カテゴリ:老犬ホスピス
​「みやざきの愛護センターに
収容されている犬を助けたい!」​
年末に、東京のIさんからご連絡がありました。

出来る限りのサポートをして、
Iさんの元に届けたい…

センターに会いに行ったのですが、
足にカビが出来てて、治療中でした。

そして・・・



大助こと大ちゃんは、​全盲​でした…。

おそらく網膜変性だと思いました。

そして・・・



​睾丸に腫瘍もありました。​

悪性の場合、すでに転移してる事も考えられ、
大ちゃんの身体はボロボロでした…。



真菌が完治するまで、
センターにて治療して頂いてたのですが…

1月14日、

​大ちゃんが急変したと連絡がありました。​



そこには・・・

​尻尾を振って甘えてた、​
​あの大ちゃんの姿はありませんでした。​

大ちゃんを引き取りたいと言って下さってた
東京のIさんに連絡を入れ、
こちらで看取る事をお伝えしました。

まさか、こんな事になるなんて!

真菌が完治したら東京に行くはずだったのに!

幸せな家庭犬になれるはずだったのに!



連れて帰った夜、大ちゃんは、
ずっとずっと吠えていました。

「痛い!痛い!」そんな声に聞こえたので、
病院で検査してもらいました。



変形性腰椎症でした。

寝たきりになったのは、その痛みからでした。
同時に、肺炎にもかかっていました。



もしかしたら、このまま寝たきりになる可能性もある…
でも、完治して元気になる可能性もある!

薬で痛みを抑えながら、軽いリハビリをしていました。
「そうしなくては!」そう思ったのが、
大ちゃん本人でした。



自分から体を起こし、
這いずって外に出ようとするのです。

外に出てみたい…また歩きたい…
大ちゃんのもどかしい気持ちが、
痛いほどに伝わってきました…。



まだ安静にしなきゃいけないのに…

そんなに急がなくても良いのに…

そう思いながらも、私は大ちゃんをとめられませんでした。

なぜ?

・・・分からない。

でも、自分の第六感を信じる事にしました。



その先に、きっと答えがあるんだろうと…

だから、私は大ちゃんをとめられないんだと…



大ちゃんは、次第に食べる事を拒むようになった…



もうお皿では食べてくれない…

シリンダーで流動食を口に流すようにしましたが…
ある日の朝、胃に入れた流動食を全部吐き出した。

​もう、消化できる体でなくなっていたのです。​



いよいよ大ちゃんとお別れする日…

あと何時間、大ちゃんと一緒に居れるんだろう…



オープン間近の保護猫カフェの手続きに、
愛護センターに向かった日、
わずかに保護家を空けた時間に…

大ちゃんは・・・

​私に何も告げず、​
​逝ってしまいました。​



保護家のスタッフが、
作業でバタバタしてた時間を
見計らうかのように、
大ちゃんは、誰にもお別れを告げず・・・
一人で逝くことを決めたんだろうと
そう感じた最期でした…。

目は見えなくても、体は痛くても、

人の声が聞こえると、

満面の笑顔で尻尾をパタパタと

喜びを表現してくれてた大ちゃん。



大ちゃんは・・・
小さくなって保護家に戻ってきました。

大ちゃんの事を大事に思って下さった
東京のIさんから、大ちゃんへお花が届きました。

なかなか心の整理がつかず、
ずっと書けないままでいた大ちゃんの事。
大ちゃんという犬が生きていた事。

やっと…書ける日が来たよ!

やっと…大ちゃんが生きていた証を残せたよ!

​もう、痛くないよね・・・​
​もう、苦しくないよね・・・​






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最終更新日  2018年02月21日 15時57分30秒
2018年02月08日
カテゴリ:老犬ホスピス
ヌーンは、2016年11月18日、

西都市にて、倒れてグッタリしてたところを

管轄保健所にて捕獲されました。



ヌーンの心臓も脳もボロボロの状態で、

レスキュー後も、何度も何度も倒れ、

何度も何度も、これで最期かもしれないと

私達もその都度、覚悟をして介助していましたが、

いつもいつも、見事に復活するのです!



頭のどこかでいつも

​「ヌーンならまた復活する」​

そう信じていました。



人間に対しては、プライドが高く、勝気なヌーン。

私なんて、何度ヌーンに怒られたか数え切れません。

だけど、それは老犬の特権!

私だって「おいっ!ヌーン!!」と、

負けじと反発しながらも、

​「好きに生きなさい、自分を出し切りなさい」​

これが本音、ヌーンへの願いでした。



きっと、ヌーンは、こう思っていたでしょう…

「うるさい生意気な小娘だね~しょうがない子だね~」って。

私の目線に下りて接してくれてたヌーンバアチャンでした。



老犬の介護に、時間は関係ありません。

介護者の体力勝負です。

日中は、スタッフに協力をお願いし、

出来るだけ眠る時間を減らすように、

頻繁な体位交換、日中はおむつは着用しないように等、

スタッフ皆、作業の合間に介護を頑張ってくれました。

その結果、夜は多少の夜鳴はあったものの、

深夜担当の介護は、充分すぎる位の仮眠も取れていました。



ヌーンの介護は、あまり大変だったと感じた事がありませんでした。

手のかからないおばあちゃん…

それがヌーンでした。



「保護猫カフェ」オープン前夜…

いつものように、事務所にヌーンを寝かせたまま

カフェの方でオープンの準備をしていました。

忘れ物があり、事務所に取りに戻ると…

ヌーンは、私を呼んでいました。

瞬時に、もうお別れの時間が来たんだなと感じました。



なぜだろう・・・

ヌーンを抱き寄せながら、

「もう楽になってもいいんだよ」
​「もう逝っても良いんだよ」​

そんな言葉を出す事はありませんでした。

きっと、ヌーンだったから…?

ヌーンのタイミングに任せてたような感じがしました。



ヌーンは、一度も表情を崩す事無く、

まっすぐ前を見据えていました。

「ヌーンの瞳はやっぱきれいやな…」

ヌーンの瞳を冷静に見ていた自分が居ました。

最期の瞬間まで・・・



ヌーンは、眠るようにスーっと息を吐き、

もう動く事はありませんでした。

​​1月27日 23時2分​​

​​ヌーン永眠​​



…取り乱す事無く、弱さを見せない、

彼女らしい美しい最期でした。



ヌーンのように、カプンカプン歯が出る子は、

いつも思う・・・

抱き上げる事ができるのは、

寝たきりになってからだろうなと…

「逝くときはポックリが良いな~」と言いながらも、

実は、いつもこう思ってる自分がいる・・・

「抱っこして静かな時間を過ごしてみたいな」と…。

だから​「ありがとう」​

その言葉しか出なかったのかもしれない。

これが、ヌーンへの最期にかけた言葉でした。





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最終更新日  2018年02月08日 15時50分52秒
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