7023128 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

動物たちの未来のために

PR

カレンダー

プロフィール


xxゆみxx

カテゴリ

フリーページ

バックナンバー

ランキング市場

お気に入りブログ

全19件 (19件中 1-10件目)

1 2 >

猫ホスピス

2019年07月23日
XML
カテゴリ:猫ホスピス
​今から6年前、2013年4月、

「弱ってたから病院で診てもろた。
AIDS陽性やった。もう飼えない」

日南保健所に、

飼主から持ち込まれた1匹の猫。

殺処分の日も決まっていた。



申し訳ないが、

2013年の時代では

「良くある話」だった。



申し訳ないが、

2013年の時代では

助けられない命の方が

遥かに多かった。


殺処分される猫エイズの仔も

「そっか~…」

その一言だけで、

自分の中で終る予定だった。



だけど・・・

その日は一晩中、

猫エイズの仔が頭から離れなかった。



だから、

翌日には日南保健所に来ていた。

眼球、耳、首、

とにかく体中ボロボロのキジ猫だった。

​「おそらく発症してるかと…」​

日南保健所の獣医師さんから

そう告げられた。



保護家に連れて来た瞬間、

生気を取り戻した!

これこそが、

保護家に来る猫達の

「良い裏切り」だった。


​命名「キー」​

キーは、保護家で6年過ごしたが、

安泰な6年間ではなかった。



何度も危険な状態を経験しながらも、

​​​​​​​​​​​​​​​​いつも乗り越え、復活を遂げる猫!



​それが「不死身のキー」だった。​



「いのちのはうす保護家」​に来る仔達は、

五体満足の仔、健康体の仔はゼロに等しい。

1匹1匹に莫大な医療費を要する。

そのため、施設の改装は後回しとなり、

多くの猫たちが、陽も当たらない狭い部屋で

生きていくしか方法がなかった。

キーも、その1匹だった。



そんな中、

いのちのはうす保護家は​​​、

大きな転機を迎えた。



2018年2月、

全国の支援者様のお力添えで、

「ハンデのある猫達の保護猫カフェ」​が

施設の一角に誕生した。



「キー、待たせてごめんね!」

5年もの時間を

薄暗い部屋で頑張ってきたキーは、

ハンデのある保護猫カフェ

エイズっ子のお部屋

​「ラムネルーム」にデビュー。​



陽光を浴びるキーの体を見たとき

表現できないほどの気持ちになった。





それなのに・・・



1ヶ月も経たないうちに

この陽の当たる部屋から、

退去しなければならなくなった。



キーが次に移動した部屋は…


​​
​「​猫ホスピス部屋」​



何度も死の淵から生還したキーは、

「不死身のキー」

皆からそう言われる位、

生命力の強い猫だった。​​



だけどもう・・

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​本当の最期かもしれない。



「猫ホスピス」ルームメイトは、

次々と最期の時を迎えていた。

その一方、キーは・・・



あっという間に1年が過ぎ…

「猫ホスピスルーム」長老になっていた。​



キーには「死」を察知する能力があった。

死の数日前から、

体内で何らかの変化が

起きてるのかもしれない。

キーは、それを嗅覚で感じ取ってたような気がする。



死が近い仔を、ジーっと見続けるのだ。

怖くなり視界を防いでも防いでも、

見える場所に移動して

またジーッと見続けるキーだった。

「次はこの仔か・・・」

キーの予知能力は、いつも当たっていた。



そんなキーにも

限界の時が近づいてきた。



保護家に6年もいたのに、

1対1で向き合った時間すらなかった。

今更だけど、6年分の穴を塞ぎたくて

毎晩キーと向き合い続ける日々。

ある時…ふと、確信した。

​「キーに残された時間は2~3日だ!」​



キーがそう言ってた…ではないと思う。

自分では気付かない程の

潜在意識にある僅かな嗅覚が

「死」直前のニオイを察知したのだろう。

それはまさしく・・・

死を察知し続けてたキーと同じだった。



あと2~3日か…

キーが望んでいることを全部叶えさせるための

準備期間だな~と思った。

そうして・・・

静かにゆっくり下っていく過程を選んだ。

自然に逆らうことなく…



ボランティアさん達に連絡を入れた。

「もう直ぐお別れになると思いますので、
お互い悔いが残らないように…」



多くのボランティアさん達は、

その日の夜、駆けつけてくれた。

「キー…あんたは皆に愛されてたんやね」



キーの身体は限界を超えていたと思う。

体を起こすどころか、

顔を起こすだけでも

キツい状態だったと思う。

ましてや歩く体力など

残されてるはずもない!



それなのにキーは…





ボランティアさん達が帰る際、

ベットから飛び降り、

玄関先までお見送りに向かっていた。

これ以上体力を消耗させてはいけない!

止めに入ろうとしたが、

私の体は動かなかった。

それは・・・

キー自身が望んでる事だから。



おそらく、キー自身も気付いてた。

この人と会うのはこれが最後だという事を…

だから、

「ありがとう」を伝えているのだろうと。



「かわいそう」というのは、

私自身の感情であり、

キーがどうしたいか…

それだけを尊重しなければいけなかった。



フラフラになりながらも

「ありがとうね」と、

お見送りするキーの姿に

私達は涙した…。



翌日、無事に朝を迎えたキー。



スタッフ美代子から

撫でられているキーを見て

​「あっ!そういうことねっ!」​

頭の霧が晴れたような感覚だった。

キーが一番心を寄せていた人は、

スタッフ美代子だった!



スタッフ美代子とキーの歴史は、

たったの9ヶ月だった。

私とキーの歴史は6年なのに…

一番キーと寄り添っていた

スタッフ麻美も3年なのに…

「なぜ私たちじゃないの?」

普通ならばこう思うだろう。



だけど、私とスタッフ麻美も

疑問を抱かなかった。

「大切なのは時間ではない。

その仔に費やした内容でもない。

お互いに求め合ってた何かが、

とても深いものだったんだろうね。

何かが繋がり合ったんだろうね。」

私とスタッフ麻美は同じ思いだった。

ならば、私たちは二人に従うだけだと…。






翌日、キーが痙攣を起こした。

何度も何度も…。



「キー!早く楽になって!」

それでもキーは何度も息を吹き返す。

「キー!もう還って来るな!」

思わず口にしてた自分がいた。


もう苦しまないで欲しい!

早く逝って欲しい!



この日、どれ位の時間、

スタッフ美代子の腕の中にいただろうか…



昏睡状態に入ってたキーは、

外から自分の姿を見てたと思う。

スタッフ美代子に抱かれてる自分の姿を…



この日の夜、私とキーは、

いつもと変わらない時間を過ごした。

1分1秒を大切に過ごした。

だって、

​明日は来ないから…。​



「キー、もう思い残す事はないやろ?

美代子さんとあんたは、

何が繋がってたと?どんな絆があったと?」



22:00を少し回った頃、

そろそろお別れかな…と感じた。

このときの私は、とても冷静だった。

キーの側に居るのは私だけど、

看取るのは私じゃないと思い、

スタッフグループLINEに電話した。

「キーがあと数分で逝くと思う!

最期にキーの名前呼んでやって!

昏睡状態やけど、耳は聞こえてると思う!」​​​​​​​​​​​​​​​​​​



スマホのモニター画面に映るキーに向かい、

約6分間、スタッフ美代子中心に

キーに声をかけ続けた。

3人の声は、キーに届いてたと思う。

しっかり聴こえてたと思う。



​22:16 通話終了​

それは、キーが永眠した時間だった。



モニター越しに映る皆の顔は

涙が流れていたけど、

安堵した表情だった。

「苦しみから解放されて良かったね」

皆が同じ気持ちだった。




キーは、とても優しい子だった。


どんな新入りさんにも優しかった。


争うことが嫌いな子だった。


「シャーッ!」「ウゥ~」

という威嚇声を、

キーの口から一度も聞いたことがない。


そんな平和主義者のキーなのに、

飼い主は、キーを頻繁に外に出していた。


それがとても怖かったということも、

猫からしょっちゅうケンカ売られたことも、

争いたくなかったけど、
自分の身を守るために戦い続けたことも、

衰弱していたのは、
ケンカが原因だったことも、

いのちのはうす保護家に来て元気になれたのは、
外に出されないことに気付いたからいうことも、

最期に・・・

美代子さんと繋がり合えたことの喜びも…



キーが語ってくれた。
​・・・ような気がしただけ!​



美代子さんは、最期までずっと…

キーを見送っていた。



キー、ごめんね・・・

やっとあんたのことを書けたよ!

4ヶ月もかかってごめんね。

そして・・・



​沢山の優しさと癒しを

ありがとう!​



​​​​​​​​​​​​​


​​​​​​​​​​​​​★~・皆様のお力添えを頂けないでしょうか…・~★​​​

▼宮崎銀行 加納支店 普通口座104601
  動物たちの未来のために​​​代表山下 由美​​​​​​​

▼郵便貯金 17310-434961
  口座名義:イノチノハウスホゴヤ

▼〒880-1222
宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581
いのちのはうす保護家

​​090-4484-5165(9:30~22:00 担当フジイ)​​

▼「いのちのはうす保護家」HP
▼「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HP
▼「いのちのはうす保護家」公式ブログ
▼「いのちのはうす保護家」Facebook
▼保護猫カフェ「HOGOYA」Facebook
▼山下由美代表Facebook
▼犬猫介護アドバイザー
  &犬猫看取りコミュニケーターInstagram
▼保護猫カフェ「HOGOYA」Instagram

お問合せ先は、
HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 


にほんブログ村 犬ブログ 犬 ボランティアへ







最終更新日  2019年07月23日 00時18分17秒
2019年07月22日
カテゴリ:猫ホスピス
​​​​​​​​​7月6日の夜、

私の講演会だった。

この日はスタッフが深夜勤で

保護家に入ってくれる事になっていた。



保護家に到着したスタッフから

連絡が入った。

「マーコが死んでる…」

それは、わずか数時間の出来事だった。



なんで今日?

ずっとずっと、

毎日毎日、

一緒だったのに…

なんでたった1日空けた

この日やったと?

​なんでこの日を選んだと?​



​マーコにとって私は何やったと?​

なんで最期の瞬間まで

私を排除したと?

翌朝、

マーコが待つ保護家に向け車を走らせる。

だけど、なぜか、

保護家に近付くにつれ

​帰る事を拒否する自分がいた。​

なぜなのか?

それも理由が分からなかった。



なんとなく遠回りした先で、

私の活動に全く関係性のない、

むしろ、全く興味のない

某博物館に入ってみたくなった。



マーコが死んだのに?

マーコが待ってるのに?

なぜ、今、ここに来た?

これもまた分からなかった。

この博物館は・・・



10年程前に家族で訪れた場所なのに、

足を一歩踏み入れた瞬間から、

全く別の博物館に来たような感覚だった。

そう感じたのは、

当時と視点が全く違うからだと、

それだけは、直ぐに理解できた。



博物館の壁には、

膨大な活字が刻み込まれていた。



私は、活字好きが高じて​​​​​​​​​
​​​​​​​​​​​​
活字から「心」も感じ取れるようになった。

どんなに文章能力があっても、

順序良く並んだ文法であっても、

そこに「心」がなければ、

喜び、感動、悲しみといった

感情すら湧いてこない。

なぜならば活字は、

「活(生)きてる字」

私はそう捉えてるから。

だからかな…?



博物館の壁に刻み込まれている活字を

夢中になって読み歩いた。

全く興味ないジャンルなのに

なぜだろう?



この壁前に立った瞬間、

息が止まりそうになった。



「母ちゃんが欲してた答えやろ?」

看取ってきた子達?

マーコ?

何かに案内されたような…

そう思えてならなかった。

マーコに対して感じてきてた数々の

「なぜだろう?」

その分からなかった答えは、

活字を追っていく毎に

「その答えはここだよ!」

導かれてるような感覚だった。



今までの私は・・・

介護も看取りも、

自分一人で背負うものだと思っていた。

こんな辛い思いを

誰かに背負わせてはいけない…

それが当たり前だと思っていた。



介護と看取りに関しては、

その仔が求めているもの、

その仔に合った介護と看取りを

五感で読み取っていたものを

スタッフに指示してきた。



なぜ、そうするのか、

なぜ、これはしないのか、

一つ一つ理由を丁寧に説明してきた。

いずれは私の指示がなくとも

自身で的確な判断が出来るようにと。

だけど、それは・・・



​それは間違いだった。​

介護と看取りにおいて

何が的確な答えなのか、

スタッフ皆、

頭では全部覚えていたが、

一番大切な「実践経験」を積んでいなかった。

いいえ、私が積ませなかったのだ。

いつも私が側で見ていた。

違うと思ったら指示を出していた。



今回、マーコの介護に関して

私は一切口を出さなかったのは、

間違いであっても止めなかったのは、

私もスタッフも、

変わる必要があったからだと…

マーコを失ったときにやっと、

マーコの言葉が聞こえてくるようだった。



「こんな辛い思いを背負わせたくない」

スタッフを想いやったつもりで、

1人で背負い続けた行為は

「優しさ」「想いやり」じゃなかったと思う。
​​​​​​​​​​
逆に、スタッフが学ぼうとする行為を

阻止してただけに過ぎない。



​「母ちゃんは、手も口も出すな!」​

スタッフの未来を想うマーコから

私は止められてたのかもしれない。



この博物館に来なかったら、

何も気付けなかったと思う。

「転ばぬ先の杖」を出し続け、

きっと、

同じことの繰り返しだっただろう。

そして・・・



いのちのはうす保護家から

「リスペクト介護アドバイザー」も、

「看取りコミュニケーター」も、

誕生する日は来なかっただろう。



​永遠に・・・​



副代表は、嗚咽しながらマーコに謝り続けた。

「なぜ点滴をやめなかったんだろう!

あの状態では逆に苦しめてしまった!」



後悔の念を抱えていた副代表へ

私の口から出た言葉は

「そうやね。死に向かってる体に

点滴を入れるべきじゃなかったね」

酷い言葉をかけていた。



副代表は、心が綺麗すぎるが故に

「死」へ強い恐怖心を抱えていた。

その結果「感情」が邪魔をして

的確な判断を鈍らせる。



これが「実践経験」のスタートだと

私は鬼になっていた。

それが、マーコの願いだったから。



己の身体を使ってでも

伝えたかったのだろう。

遺したかったのだろう。

その答えを見せるために、

私をこの博物館に連れて来たんだろうな…

そう感じずにいられなかった。



なぜそうまでして?

恩返しのつもりだったの…?

ハッキリ分かっているのは…

それが、
マーコという猫だった…

ということかな?

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​
​​

​​​​​​​​
博物館を出ようとしたとき

ここから動けなくなった。



「あ…これがマーコの遺言なんだ」

こういう演出に

「マーコ!あっぱれ!」

としか言いようがない!



そして・・・

博物館で感じた「活(生きてる)字」

久しぶりに活字の意味を思い出せた。

私は、自分で感じてるモノを、

言語化するのが苦手だ。

それに輪をかけて頭の悪さもある。

丁寧な文章にするのも、

実はとっても苦手だ。

そのくせ、ルールに縛られない。

小学校の卒業アルバムでさえも、

​「6年間の思い出」「楽しかった思い出」​

というテーマを無視して

​「冒険した犬」

という作文を書きあげた。​


「私は今、これが書きたいから!」

誰に何と言われようが退かなかった。



博物館で感じた己の文章への違和感。

その答えを12才の自分が教えてくれた。

そういえば・・・

小学二年生の頃から、

この独特な書き方をしてたな~と。

要は、成長してないという事だろうけど、

この表現法が本当の自分らしさなのだろう。



​「自分らしく書け!」​

マーコからそう言われたような気がする。



時に・・・

想像の域を遥かに超えたことを

突き付けてくるのが、

​​私の知る犬猫という生物。

「ただの偶然」

そう思う事ができれば

どんなに楽だろうな~とさえ感じる。

「非科学的」なことは、

できる限り口を閉ざしてきた。

ブログやFacebookには

「書かない」選択をとってきたが、

マーコという猫がいたことを

知ってもらいたい

そんな気持ちで書き上げた。



マーコへ感謝の意を込めて…。

​​




​​​​​​​​​​​​​★~・皆様のお力添えを頂けないでしょうか…・~★​​​

▼宮崎銀行 加納支店 普通口座104601
  動物たちの未来のために​​​代表山下 由美​​​​​​​

▼郵便貯金 17310-434961
  口座名義:イノチノハウスホゴヤ

▼〒880-1222
宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581
いのちのはうす保護家

​​090-4484-5165(9:30~22:00 担当フジイ)​​

▼「いのちのはうす保護家」HP
▼「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HP
▼「いのちのはうす保護家」公式ブログ
▼「いのちのはうす保護家」Facebook
▼保護猫カフェ「HOGOYA」Facebook
▼山下由美代表Facebook
▼犬猫介護アドバイザー
  &犬猫看取りコミュニケーターInstagram
▼保護猫カフェ「HOGOYA」Instagram

お問合せ先は、
HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 


にほんブログ村 犬ブログ 犬 ボランティアへ







最終更新日  2019年07月22日 02時23分28秒
2019年07月21日
カテゴリ:猫ホスピス
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​神経性下半身麻痺「マーコ」との出会いは

愛護センターだった。



レスキューしよう!

それ以外の選択肢は何も思い浮かばない。



マーコは、

お尻を引きずりながら歩き出した。

職員さん一人一人と、

同志である猫達の前に座った。



その光景は

「挨拶まわり」だと感じた。



「おもしろい仔」

それが、マーコの第一印象だった。



人間大好きなマーコ

ハンデのある保護猫カフェ

「いちごルーム」にデビュー。

愛護センターからレスキューした子達は

みんな性格が変わる。

良い意味での「裏切り」



マーコの性格も変わった。

それは悪い意味で…だった。

初対面でマーコから感じた

「おもしろさ」

それが一切感じ取れない。

何が原因なのか分からないが、

この環境がマーコには

合わなかったのだろうか…?

原因は分からないけど、

悪い方向で動いたことは確実だろうと

マーコに申し訳ないと思った。

だけど・・・



前にグイグイ出るタイプじゃなく、

控えめな性格。

むしろ、今が本当のマーコなんだと

なんとなく分かったような気がした。

愛護センターから出るための

マーコなりのアピール、

ひと演技したのだろうと

鋭い眼球さえも微笑ましく思えた。



ある日・・・

マーコに「血尿」が出た。

半身麻痺の仔には

珍しいことではない。

診察台ではタイミング悪く、

マーコの膀胱が空っぽで

尿が採れなかった。



症状からすると…

おそらく細菌だろうと

診断結果が出て

その方向での治療が始まった。





これが、

​​​私の判断ミスへの始まりだった…​​​​​






「やっぱ…なんかおかしいよね?」

マーコは再検査を受けた。



​「腎不全」ステージ3​



マーコが半身不随でなかったら、

ステージ2で気付けていただろう…

これまで多くの半身不随の犬猫を抱え、

症状ひとつひとつの原因や答えが

自ずと分かるようになっていた。

このように、

これまでプラスに動いてきた

経験、知識、知恵は、

固定観念へと繋がり邪魔をした。



正常な判断を狂わせる結果となった。





「もう何も気負わなくて良いんだよ…

何も隠さなくても良いんだよ…」

マーコは・・・

最期を迎えるお部屋でもある

私のパソコン部屋へと移動した。



「誰かに側にいて欲しい」

その想いが伝わらなかった。

「ある程度そっとして欲しい」

一人になりたい時間が欲しいと

マーコからそう感じた。

早朝~お昼の数時間、

マーコを一人にするようになった。

このような判断、いつもならば

自分の胸が痛む行為であるはずなのに、

​心は全く動じなかった。​

なぜなのか理由すら分からなかったし、

その理由を模索する気もなかった。

​むしろ、冷静だった。​



更に言うならば・・・

マーコの世界に私は居なかった。

どこにも居なかった。

自分が第三者のように感じた。

いいえ、

傍観者に近かったのかもしれない。



マーコに話しかけてる「声」

マーコに触れてる「手」

マーコを見つめる「目」

マーコに何をすべきか模索している「姿」

​私が見ていたのは「人」だった。​



マーコに異変を感じ、

「マーコの再検査、明日じゃ遅い気がする!」

休みを潰してまでも

病院に飛んでくれた副代表に

何度もしつこくお礼を言ってる自分がいた。

やはり意識が向いていたのは

マーコの方ではなく

「人」だったのだろう。

​なぜなのか?​

そのときも答えは見つからなかった。



ハッキリ分かっていたのは、

急激に坂道を下り始めたマーコ。

マーコはステージ4に入ったな…

という感覚だけだった。



7月5日の夕方、

「マーコが肩で息してるよ…

ゆみさん、なんで冷静でいられると?」

副代表は泣きながら

マーコの身体に点滴の針を刺した。

「ゆみさんお願い!いつものように指示を出して!」

副代表の心の声が聴こえてくるくらい

深刻な状況だと気付いた。

それでも私は笑顔でこう答えた。

​「ん~…なんでやろうね~分からんっ(笑)」​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​
​​​​


私は「リスペクト介護アドバイザー」だ。

私は「看取りコミュニケーター」だ。

これまで私は、その仔に合った介護法、

看取り期には事細かく指示を出していた。

その私が一切口を出さない…

スタッフはどんなに不安だったかと思う。

だけど…マーコに関しては

何も言わなかった。

正確には、

​指示を出す気持ちが全くなかった。​



なぜなのか?

それも理由が分からなかった。

ただ、時の流れに沿うよう、

ごくごく自然なことにすら感じていた。



なぜだろう?


私が変わってしまったのだろうか…

約200匹の「命」を

介護して看取ってきた。

それが死への麻痺だろうか…



どんなに考えても

答えはみつからなかった。

7月6日を迎えるまでは…





​※長文になるので後編に続きます。​









​​​​​​​​​​​​​★~・皆様のお力添えを頂けないでしょうか…・~★​​​

▼宮崎銀行 加納支店 普通口座104601
  動物たちの未来のために​​​代表山下 由美​​​​​​​

▼郵便貯金 17310-434961
  口座名義:イノチノハウスホゴヤ

▼〒880-1222
宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581
いのちのはうす保護家

​​090-4484-5165(9:30~22:00 担当フジイ)​​

▼「いのちのはうす保護家」HP
▼「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HP
▼「いのちのはうす保護家」公式ブログ
▼「いのちのはうす保護家」Facebook
▼保護猫カフェ「HOGOYA」Facebook
▼山下由美代表Facebook
▼犬猫介護アドバイザー
  &犬猫看取りコミュニケーターInstagram
▼保護猫カフェ「HOGOYA」Instagram

お問合せ先は、
HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 


にほんブログ村 犬ブログ 犬 ボランティアへ







最終更新日  2019年07月21日 16時52分20秒
2019年07月09日
カテゴリ:猫ホスピス
犬猫の容姿を見て

「可愛い」という感情を

私は持ち合わせてない。



「可愛い」ものを「可愛い」と思える…

そんな素直で温かな

「優しい」という感情を、

自ら捨ててしまったのだと思う。



「責任」という

強い感情を得るためには、

「優しさ」という感情を

手放すしかなかったのかもしれない。



交換条件?

物々(感情)交換?

なんだかよく分からないけど…???

まぁ、いいかっ!



「優しさ」と引き換えに

手に入れた「責任」は、

意外にも心地良かった。



周りの目、評価を気にすることなく

「責任」に没頭できるようになったから。



ときに、

想像の域を遥かに超えたことを

突き付けてくるのが、

私の知る犬猫たち。



「偶然の出来事」

そう思えれば楽になれるのかな…



書くべき?

自分の中だけで止めておくべき?

そう迷いながら

モニター画面とにらめっこ続けて

あっという間に2時間経過。

もう少しにらめっこしてみよう…








​​​​​​​​​​​​​★~・皆様のお力添えを頂けないでしょうか…・~★​​​

▼宮崎銀行 加納支店 普通口座104601
  動物たちの未来のために​​​代表山下 由美​​​​​​​

▼郵便貯金 17310-434961
  口座名義:イノチノハウスホゴヤ

▼〒880-1222
宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581
いのちのはうす保護家

​​090-4484-5165(9:30~22:00 担当フジイ)​​

▼「いのちのはうす保護家」HP
▼「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HP
▼「いのちのはうす保護家」公式ブログ
▼「いのちのはうす保護家」Facebook
▼保護猫カフェ「HOGOYA」Facebook
▼山下由美代表Facebook
▼犬猫介護アドバイザー
  &犬猫看取りコミュニケーターInstagram
▼保護猫カフェ「HOGOYA」Instagram

お問合せ先は、
HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 


にほんブログ村 犬ブログ 犬 ボランティアへ







最終更新日  2019年07月09日 19時31分38秒
2019年02月28日
テーマ:動物愛護(587)
カテゴリ:猫ホスピス
ブログを開くのも書くのも、

約一ヶ月半位…でしょうか。



なかなか時間が取れず、

申し訳ございませんでした。



今年に入り、ようやく未来に向けて

動き出したのですが、

課題が山ほどあり、

自分の知識の無さ、頭の鈍さ、

こんなにも時間がかかるものだとは…



​​以前暴露されたので、

もう隠す必要ないのかな…(^^;
(暴露しやがったスタッフ鳥越!​​
誤魔化し続けた事を捨てられた事により、
気が楽になったので削除はしませんでしたよ~
逆に暴露してくれてアリガトッ(笑)

保護家にある私の仕事部屋には、

「やるべき事」のメモを貼り、

自分を追い込んでいる日々。

​もう、自分との戦いでした。

私の寝姿がいつも異常なので、

写真を撮られるのですが…

この日は、

急に意識が飛んだんでしょうか(^^;

後にそのまま倒れて爆睡したのでしょうか?

猫のトイレの横で、猫水の中には髪の毛…



さすがに自覚しました(-_-;)

​「このままではいけない!」​と(-_-;)

​​​今月は、イベント後に3日間の

静養期間に入ろうと、

静養所も予約完了!



静養所で美味しいご飯食べたり、



読書をしたり、



​目の前にある海をボーっと眺めたり、​



​森林浴しながらお散歩したり、​



ちゃんと体と心をリセットしようと

すごく楽しみにしていました♪


​​​
2月17日のイベント、

それが終わった翌日から・・・と。



2月17日のイベント会場は、

日南市の「Softbank日南店」でした。

御挨拶を兼ねて、

会場の下見に行ったとき、気付いたんです。

「Softbank日南店」は、

​​「日南保健所」の道路向かいだという事に。​​​



施設内では、私がやるべき仕事内容が、

ここ2年の間、大幅に増えた事により、

普段、私はイベントには行きません。

スタッフの方がイベント能力に

長けてるのです。
​​​​​​
逆に私がイベント行っても

役には立たない位、

保護家はスタッフの質が

高くなっていたんです。



笑顔とお笑いとトークで、

落ち着きのないように見える副代表。

実は、周囲に気付かれないように

​こうしていつも周りに目を配ってる人。​

なので、17日のイベントも安心して

「私は施設お留守番」。

その予定したが…




​​​「17日のイベントに行け!」​​​

確かに背中を押されたような…
そんな気がしました。

​​​​​​​​「日南保健所」​真ん前の譲渡会場所。​​​​​​​​
​​​これが、心が奮い立たされた
理由でしょう…​​​


​​~~今から6年前の出来事~~​​

​「日南保健所に、猫エイズの成猫が​
​飼主から持ち込まれ、今週殺処分になる」​

という情報が耳に入ってきました。



イヤな言い方ですが…

​​​​​この活動をしていると、よくある話です。



6年前のちょうど今頃、

私は、当時のブログに、

こう書き残していました。




「可哀想な犬猫がいます!
助けてあげてください!」

​いいえ、逆に私からあなたに
お願いします!​
​​​​​​​​​​​​​​​​​
「​​その仔を助けてあげてください!」

「いのち」を助けるというのは、
簡単な事ではありません。

​一晩二晩寝ない覚悟。​

お金がないなら、
二~三日自分が絶食して
​医療費に充てる覚悟。​

​24時間車を走らせて​
​現場に向かう覚悟。​

体、お金、時間、
自分が持っている「物」
何一つ手放さずに
「命」を救えるはずありません。

​「命は尊い」「命は重い」​
だからこそ、簡単ではないんです。

「いのち」を助けるというのは、
そういう事だと思います。

私は…多分、
​犬猫好きではありません。​

私にとって、
犬猫は特別な存在だというだけです。

だけど、私は一線引いています。
冷たい…と罵られても構いません。

自分が抱えている保護家の仔達に、
管理所に居る命の期限のある子達に…
全身全霊かけて、
向き合っていきたいから。

​​​「日南保健所に殺処分される猫がいる」​​​​

この情報を耳にする約10日前、

私は、管理所の檻の前に立っていました。

​​これから「殺処分」執行…​​
ガス室に向かう犬5頭の前に、
私は立ちすくんでいました。

ご飯7日間食べず、
それを理由に殴る蹴るされ、
飼主から捨てられたこの子。
長期間のリハビリが
必要だと感じ、
​この仔のレスキューを決断しました。​



​​ですが・・・​​

ひとつの「いのち」を

救うという事は、

他の「いのち」を

見捨てる事にもなるんです。



一頭一頭の「いのち」の前に立ち、

この子達の目を見ながら、

心を込めて謝罪して回りました。

「ごめんね」の言葉以外に

​何があるのでしょうか…​



​その数分後、​

​この子達は、​

​ガス室へと入っていきました。​


​​2013/3/21 AM11:00​​

​尊い4つの「いのち」の
​幕が下ろされました​



「いのち」を助けるって…
犠牲を出す事なんでしょうか…

目の前に居るのに、

手の届くところに居るのに、

「連れて帰ります」

私のこの一言だけで

助かる「いのち」なのに…

それだけなのに、

​私はその言葉を飲み込んだのです。​



このように、
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​
私は「かわいそうな猫がいます」

そう聞いても動きません。



その都度レスキューしていては、

パンクしてしまうから。


10日前に、4匹の犬達を見殺した自分。

数日後に殺処分が決まった

「日南保健所」猫エイズ子の話も

「そっか~…」で終る予定でした。

でも…その日一晩中、

話に聞いた猫エイズの仔が

頭から離れる事がありませんでした。



翌日、2013年4月3日…

私は、日南保健所に向かっていました。​


・・・・後半に続きます。






「いのちのはうす保護家」は、
犬猫専用ホスピス、大病、大ケガの犬猫が
中心の保護施設です。

1匹1匹が、ストレスなく過ごせるよう
部屋も小分けにしているため、
医療費や施設維持費等に
毎月80万円~の支出があります。
その部分が安定さえすれば、
レスキューやサポート等、
活動の幅も広がります。

「今」施設で頑張って生きている犬猫達、
ハンデや病気や大けがや高齢で、
殺処分される子達へのレスキュー、
全国の皆様のサポートを必要としています。

どうか、私達とタッグを組んで
一緒に「いのち」を
守っていただけないでしょうか…

​「賛助会員」​​​​
http://xxinunekoxx.cart.fc2.com/

「ファンクラブ」
https://camp-fire.jp/projects/view/116947









宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601

​口座名義:動物たちの未来のために 代表山下 由美​​​

郵便貯金 17310-434961
口座名義:イノチノハウスホゴヤ

〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581
      いのちのはうす保護家 
090-4484-5165(担当フジイ)


「いのちのはうす保護家」HP
http://pawstamp.com/hogoya/

「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HP

​​http://www.hogoya.nyanta.jp/

お問合せ先は、
HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 


にほんブログ村 犬ブログ 犬 ボランティアへ

​​​​​








最終更新日  2019年02月28日 09時17分39秒
2018年11月15日
カテゴリ:猫ホスピス
​​※前編「リンパ腫と戦う松子を書けなかったのは…」
https://plaza.rakuten.co.jp/xinunekox/diary/201811150000/




「週一の抗がん剤治療の他に何の治療をしてるの?」

藤井副代表に聞いたときに、

​「エンドキサンという抗がん剤​」​



​​「・・・えっ?!」



シクロホスファミド(エンドキサン)は、

毒ガスをヒントに開発されたといわれている抗がん剤、

「揮発性を持った化学薬品」だと言われています。

ただ、効果の高さがあるからこそ、

エンドキサンに変わる抗がん剤は

なかなか開発されないんでしょうね…。

正直、とてもリスクの高い危険な抗がん剤です。


松子の呼吸と一緒に空気中に拡散し、

​犬猫だけではなく、人間への発がん率も高いのです。​



​​「ねぇ、エンドキサンの危険性知ってると?」​​

私の問いに、返ってきたのは・・・

この写真でした。



「松子に服用させるときは、この格好でやってるよ(笑)」
その写真に写る藤井副代表の顔は、

いつものおちゃらけたものではなく、

真剣さが伝わる表情でした。



藤井家は「松子の奇跡に賭けてみたい」と、

一日置きに、リスクの高い抗がん剤を服用させていたんです。

治療中は必ず換気をするか、外で風向きを考えながら

服用させなければいけません。

薬を飲ませる方も、被爆のリスクを覚悟しての治療なんです。

危険性を知ってて・・・

全てを分かったうえで・・・

藤井家は・・・

腹括ったんだね。




抗がん剤の微量被曝は、何年、何十年後に、

身体に異変が出て来ますが、

何の保証もありません。誰も助けてくれません。

​「自己責任」しかないのです。



「松子の奇跡を信じたい」

藤井家が発したその言葉は、

自分達へのリスクをも覚悟した上での

とても重い言葉でした・・・。

以下は、藤井家を代表しての藤井副代表からの言葉です。

「松子はまだ2才なんです!

2年しか生きていないんです!

抗がん剤の副作用もなく、

笑顔で毎日を過ごしています。

寿命をお金で買っているだけなのかもしれない…

でも、あともう少し…

松子に時間を与えてあげたいんです。

あともう少しだけ…

穏やかな日々を感じて欲しいんです。

山下由美代表は、<命を懸けて守る>

という本当の意味と行動を、

映画のモデルとなったひまわりから

学んだと話していました。

山下代表の言葉の意味を、

今、私は松子を通して


初めて知る事が出来ました。

自分の体のリスクなんてどうでも良い!

松子を守りたい気持ちを抑えられないんです。

どうか、松子に時間を下さい。お願いします。」



松子が、苦しい、辛い・・・そう感じたときに、

抗がん剤治療は終わろうと、藤井家も私も、

同じ考えでした。

それまでは、どうか治療を続けさせてください…

高額な医療陽を、松子一人の延命に遣う事は、

正しいのか間違いなのか、答えは分かりません。

いいえ…答えはそもそもないのかもしれません。

どうか、松子が一日でも穏やかな時間を過ごせますよう、

抗がん剤治療のご支援を宜しくお願い致します。

宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601
​口座名義:動物たちの未来のために 代表山下 由美​​​

郵便貯金 17310-434961
口座名義:イノチノハウスホゴヤ
​​
※「足長基金」には松子のページがありません。
私が、本当にこれで良いのか迷いが残り、
作っていませんでした。


http://xxinunekoxx.cart.fc2.com/

(足長さん基金QRコード)

宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601
​口座名義:動物たちの未来のために 代表山下 由美​​​

郵便貯金 17310-434961
口座名義:イノチノハウスホゴヤ

〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581
      いのちのはうす保護家 
090-4484-5165(担当フジイ)


「いのちのはうす保護家」HP
http://pawstamp.com/hogoya/

「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HP

​​http://www.hogoya.nyanta.jp/

お問合せ先は、
HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 


にほんブログ村 犬ブログ 犬 ボランティアへ

 






最終更新日  2018年11月15日 19時58分42秒
カテゴリ:猫ホスピス
​​
​二年前に保健所に収容されてた「松子」は、​

​人間に怯え、ケージの奥で震えていました…。​



​​顔面を強く咬まれ、

右の眼球は、機能を失っていました。
​​


直ぐに松子をレスキューしたのですが・・・
松子は、「猫白血病」でした。

当時は、猫の部屋数も少なく、

松子にはどこにも行き場がなかったのです。



​リスクが高すぎると分かってはいましたが、​

​半身麻痺猫専用部屋に、松子を入れる事にしました。​

みんな下半身麻痺の猫達だったので、

高い位置に松子のケージを置けば、

白血病の松子とケージ越しの接触も無いと思ったのです。



ちょっとしたミスで、この子達の寿命を

奪う結果になってしまう…

「松子を触らないでください」と、ケージに張り紙をしたり、

スタッフ、ボランティアさん達に何度も声をかけ続けました。



​リスクは大きい・・・​

​保護施設責任者として、私は失格だったかもしれない。​



でも、今の松子に大切なのは、優先すべき事は、

恐怖心を取ってあげる事だと思ったんです。



松子はケージの奥から、毎日毎晩、

私を目で追いながら観察していました。



そして・・・

やっと前に出て来れるようになり、



表情が出せるようになり、



​ケージから手を伸ばして甘えるようになりました。​



うれしかった!

松子から信じてもらえたことが、

​​すごくすごく、うれしかった!



だけど・・・

白血病の松子を、ケージから出してあげる事も、

接する時間も限られていました。

頭を抱えていた私に、

藤井副代表は、こう話を切り出しました。

「うちには、保護家から預かってる

白血病のニコマルがいるやん!

この際、藤井家は白血病専門の預かりになるよ!

白血病の猫達も今後レスキューしていこう?

他の猫達と同様に、白血病の猫達にも

生きる道を作ってあげたいとよ!」

藤井家は、​松子をきっかけに、

「白血病猫生涯預かり」

という役目になる事を、決断してくれたのです。



松子は、藤井家でノビノビとノンストレスの日々を

送ってきました。

松子の側にはいつも、人の温もりがありました。

発症しないまま寿命全うできるかもね♪
その位、松子は病気もせず元気悠々な子だったんです。



そんな松子に異変が起こったのは、

今から1ヶ月前・・・。

​松子は『リンパ腫』​と診断されました…。​​
​​


胸と心臓の周りに水が溜まっている状態でした。

​リンパ腫は、完治がないと言われている癌です。​



松子は白血病のため、抗がん剤治療しても、

効果はほぼない、余命を延ばすことは出来ない…。

それは分かっていました。



仮に、白血病じゃなかった場合も、

リンパ腫の抗がん剤治療は、短くて半年、長くても一年…

あくまでも「延命治療」に過ぎません。


「通院や副作用で苦しめてまでも、

長く生かす意味はどこにあるのか…?」

これが私の考えにありました。
これまで多くのリンパ腫の犬猫達を

介護と看取りをしてきました。

その経験から得た私の考えです。

決して、押しつけでも、きれい事でも、

放棄でも、正論だと思っていない事はご理解ください。


それでも私は、松子の抗がん剤治療を勧めました。

「抗がん剤の副作用がなければ、延命治療は有り!」

というのも、考えのひとつにあったからです。​



松子は、毎週抗がん剤治療を受けています。

なぜならば・・・

​松子の身体には、抗がん剤の副作用が一切出なかったのです。


ですが、喜ばしい結果とは裏腹に、

別の新たな課題が出て来たのです…。



抗がん剤治療には、莫大な費用がかかっています。
二つの方法をとっているため、

松子の抗がん剤治療には、​毎月10万円…​

大きな金額が動きはじめたのです。


​​リンパ腫は完治はしない…。​​

​​松子の寿命を、​​

​​毎月10万円で買ってるだけかもしれない。​​

その大事な10万円という大金は、

松子1人だけの延命治療ではなく、

​​今、生と死の瀬戸際で待っている子達に​​

​​手を差し伸べるべきお金なのかもしれない!​​

そんな想いが、私の中にはありました。


だからこそ、松子の高額な抗がん剤治療がスタートしても、

ブログやFacebookで、松子の状態報告や、

「松子の医療費のご支援をお願いします」

という言葉や文字が出せなかったんです。

​皆さんに「松子を助けて!」と、​

助けを求める事が出来ませんでした。



だけど・・・

今日、こうして動き出したのは、

藤井家の覚悟を目の当たりにしたからでした。



・・・・後編に続きます。
​​


http://xxinunekoxx.cart.fc2.com/

(足長さん基金QRコード)

宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601
​口座名義:動物たちの未来のために 代表山下 由美​​​

郵便貯金 17310-434961
口座名義:イノチノハウスホゴヤ

〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581
      いのちのはうす保護家 
090-4484-5165(担当フジイ)


「いのちのはうす保護家」HP
http://pawstamp.com/hogoya/

「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HP

​​http://www.hogoya.nyanta.jp/

お問合せ先は、
HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 


にほんブログ村 犬ブログ 犬 ボランティアへ







最終更新日  2018年11月15日 20時13分48秒
2018年11月01日
カテゴリ:猫ホスピス
​​
1月21日に愛護センターで保護され、

二ヶ月弱ずっと檻の中に居た老猫。



センター職員さん達も二ヶ月間、

人に馴れてくれるようにと、

頑張って下さってたようで、

保護当初の激しさは、

徐々になくなってきましたが・・・



人間を拒絶する心は強く、
心を開く事はありませんでした。



そして・・・



​衰弱は進んでいくばかり…との事でした。​




この仔には、もう看取りしか残されていない…



この子らしい最期を迎えさせよう!

3月末、レスキューを決意しました。

​命名「ミト」


ウーウーシャーシャー威嚇はありましたが、

決して咬んだり爪を立てる事はありませんでした。



なんとか、人を好きになって欲しいと、

なんとか、信頼関係を築けたらと、

スタッフは懸命に「ミト」と向き合おうとしましたが…



体を硬直させ怯えるばかり。

ミトは、懸命に自己暗示をかけている事に

気付きました。

​「…この体は私ではない…私ではない…」​と。



それは・・・



恐怖心、痛み、悲しみ、苦しみから、

​自分の心身を守るために自然に働く業、​

間違いなくそれは、「防衛本能」でした。​








ミトは、口の中がボロボロで

口の中が腫れ上がっていました。

歯茎の中に、悪い歯が埋まっている状態で、

切開しての抜歯…

とても大きな手術になりましたが…



抜歯して時間が経過しても、

ミトの痛みはなかなか取れない様子でした。

なぜ?悪い歯を全部取ったのに、

​なんで痛みが続くの…?​



ただでさえ、人間が嫌いなミトに、

通院治療が、どんなに苦痛でどんなに怖かったか…

それでも私達は、痛みを取る事を優先させました。

治療をレーザー治療へと変更しました。

​痛みさえなくなれば、もう無理はさせないからね…​

​ミトとそう約束しながら…。​



​この時すでに手遅れだったことを、​

​知る由もなく…。​





「猫ホスピス部屋」で、

仮眠を取っていた明け方、物音で目が覚めました。

​ミトが、激しい痙攣を起こしていたのです!​



​痙攣は、60分程続きました。​

​​なぜ痙攣が?

​​ミトの身体の中で、
​​一体何が起こってると?​​​




ミトのかかりつけ病院は、休診日でした。

先生に、個人メールでミトの痙攣の動画を送ったら、

直ぐにご連絡を頂きました。

「遠慮しないでミトちゃん連れて来て!
私は保護家さんの力になろうって
決心固まってるんだから!
自分に出来る事をやりたいだけだから!」

先生の優しさと、強い信念に、

魂が震えました。



ミトは、もう時間の問題でした。

細菌が脳に回ってしまったのです。

このまま入院させて、血管からの点滴を続けるか、

今日は点滴を抜いて、翌朝点滴を再開するか…

二つの選択しかありませんでしたが、

今夜は連れて帰ろうと判断しました。





苦しんでいるミト。

いつもミトを気にかけてたスタッフは、

思わずミトを抱きしめましたが…



ミトを下におろすよう、スタッフに告げました。

ミトが望んでいるのは、

人の温もりではなかったんです。

​​「1人にして欲しい…」
​それが、ミトが望む最期の迎え方でした。​



夜が明けるまで、ミトを見守りました。

苦しまない最期を、願いました。



グルグル歩き回り落ち着かないミト…。

​もう意識はなかったと思います。​

​細菌が脳に回り、違う意味で、​

​ミトはミトでなくなってしまったのです。​

私は、ミトを見守る事しか出来ませんでしたが…



「ねぇ、ミト…?」

話しかける度に、耳だけを傾けるミト。

朦朧とした意識の中でもしっかりと…。

それは・・・

​ミトが望んでいた距離感に、
やっと気付けた瞬間でした。​




​ミトにとって「声」は「体」だったのです。​

​「声」との触れ合い・・・​

それは、ミトにとって、
体の触れ合いと同じ意味するものだったのです!



なんで今頃になって気付く?

なんで今まで気付けなかった?

いいえ、

なんでミトを知ろうとしなかった?

・・・悔しい。

ミトに申し訳ない!





夜が明け、病院送迎ボランティアさんが

ミトのお迎えに来てくれました。

夕方まで病院で、血管点滴の予定でしたが…



​「病院に到着してすぐに…息を引き取りました」​

そう先生から連絡が入りました…。



やっぱりミトは、

私の前で逝く事を避けたんだな…

そう感じました。

​​ミト、本当にごめんなさい…。


ミトは、いつも一人ぼっちでした。

そんなミトの側に、黙って寄り添っていたのが、



ニコも、恐怖心や苛立ちを抱えながら、

やっと人間に心を開いた子でした。

きっと、ニコは分かっていたんだと思います。

​ミトが抱えている心の痛み、苦しみを…。​



自分がカムに支えられてきた事を、

今度は自分が、支える側になっていたんだと、

この二人を見てると、

そう感じずにいられませんでした。



そんな支えてくれたニコを追うように、

ニコが亡くなってちょうど二ヶ月後、

ニコが旅立った同じ時間帯に、ミトは旅立ちました。



​ミトの枕元に、ニコの遺骨を添い寝させました。​

私は、ミトの心を開かせることを諦めていました。

レスキューしたときには、もう先が短い事が分かっていました。

だったら、自分の好きなように生きて欲しいと…。



そんなミトに、最期まで寄り添ってくれた

誰かがいた、ニコが居てくれた…

ミトにとって、唯一の心の支えだったのかもしれません。

最後の最期に、ミトが望んでいた

コミュニケーションに、

もっと早く気付いてあげてれば…

​ミト、本当にごめんなさい。​




​​



http://xxinunekoxx.cart.fc2.com/

(足長さん基金QRコード)

宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601
​口座名義:動物たちの未来のために 代表山下 由美​​​

郵便貯金 17310-434961
口座名義:イノチノハウスホゴヤ

〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581
      いのちのはうす保護家 
090-4484-5165(担当フジイ)


「いのちのはうす保護家」HP
http://pawstamp.com/hogoya/

「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HP

​​http://www.hogoya.nyanta.jp/

お問合せ先は、
HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 


にほんブログ村 犬ブログ 犬 ボランティアへ







最終更新日  2018年11月01日 23時51分09秒
2018年10月30日
カテゴリ:猫ホスピス
​​
ニコとの出会いは、
「愛護センター」が出来る5年前、
2012年の6月でした。



宮崎市保健所の裏にある
物置部屋のような「保護室」で。



このときのニコは、まだ生後三週間位。

本来は、子猫は譲渡の可能性もあったのですが、
ニコは「AIDS陽性」のため、
譲渡の道はほぼ閉ざされていたので、
レスキューを決意しました。



こんな小さな体で、ニコはとても狂暴でした。

シャーシャーと声で威嚇する事は
ありませんでしたが、
手を出すと、思いっきり爪を立て、
両手でグッと腕を掴み、唸り、咬む。

無言の攻撃を繰り返す仔でした。



性格が落ち着くまではと、
私の自宅に連れて帰り、
心のリハビリスタートでした。



半年後、いよいよ「いのちのはうす保護家」へ。

先ずは、私以外の人間にも慣れてもらうため、
色んな段階を経て、やっと「AIDSっ子部屋」に
お引越しする事が出来ました。



成長する度に、貫禄が出てくるニコ。



強面へと成長していきましたが、
性格は穏やかになり、
抱っこしても反撃する事も
なくなっていきました。



ただ、人間とは一定の距離を置くニコ。

私達スタッフもボランティアさん達も
みんなニコの性格を把握し、
尊重するようになりました。



「ニコのペースに合わせる」
みんながそれを守ってくれたからこそ、
ニコから信頼を得る事が出来たのです。



それを忘れると、
大魔神のような形相で怒られますがね(^^;

​ニコが保護家に来て6年目の8月…​
​ニコの異変に気付きました。​

原因が分からず検査入院。
某検査機関にて「​悪性所見なし」
​簡単に言えば「ま、心配する事はないでしょう」の​
検査結果が戻ってきたのです。

「その結果に納得できない…
とことん調べさせてくれないだろうか?」

かかりつけの先生は、
私に相談してきました。

先生は、ご自身の経験と直感を信じていたのです。
​「そんなはずはない!」​
・・・と。



本来ならば、私自身、精密な検査結果を
信じるところでしょう。

だけど、
先生の直感と、先生が抱いてた違和感の方を、
私は迷わず信じました。

連れて帰りたい…
そんな気持ちを抑えて、
ニコを先生に託しました。

更に精密な検査をした結果・・・




​コロナウィルス​(コロナ自体は怖くも珍しくもない)​を持ってて、​
​突然変異でFIPになっていました。
やはり、先生の経験と直感は当たっていたのです!

FIPの診断はとても難しく、
FIPは誤診がとても多いそうです。

「FIPが完治した」とネット上で見る事もありますが、
元々、FIPに似た症状だったという事も考えられます。

生存率1%・・・ほぼ完治はないんです。

FIPと断言できるようになったのも、
医学の進歩なんだな・・・と感じました。



ニコは、看取りに入りました。

日に日に衰弱していくニコ・・・。



それでも、フラフラしながら甘えに来る。

私からひと時も離れたくないかのように。

あんなに「ツンデレ」だったニコが・・・



「母ちゃん、ずっと一緒に居ようね」って…。
体に触れる事で落ち着ける様子でした。



私がニコから感じたのは・・・

「誰にも会いたくない」

というものでした。



「ニコ・・・あんたは残酷な事言うね。
あんたは会いたくなくてもね、
あんたに会いたい人は沢山いるんだよ?」

私は、ボランティアさん達を傷つけると思ったし、
みんなからどんな事思われても良い。
嫌われても良い。

ニコの気持ちを尊重する道を選びました。

そして・・・

毎日書いて、グループLineに流している
業務日誌にこう書きました。



みんなにごめんね・・・
という気持ちでニコの状態と
ニコの気持ちを正直に書きました。



自分が憎まれる覚悟で書いたけど、
うちのボランティアさん誰一人、
そんな人は居ませんでした。

仲間皆がニコの気持ちを尊重してくれたのです。
やはり、保護家メンバーは凄いんだな…と、
ボランティアさん達にありがとう…
という気持ちで胸がいっぱいになりました。

スタッフ藤井、薫、美代子、麻美、私、
ニコ・・・そしてカムカム(私の相棒)、
みんなが一致団結して、ニコを見守り続けました。



日中は、スタッフと交代制でニコの側に寄り添いました。
痙攣の間隔が短くなり、瞳孔が開く事も多くなりました。



私は・・・

眠る事に恐怖心を感じていました。
もし、寝てる間に痙攣起こしたらどうしよう…
もし、寝てる間に死んでたらどうしよう…

自分の最期の時は、自分で選ぶだろうと
分かってはいながらも、
そこだけは、ニコを尊重する事を拒否しました。

「ニコが息を引き取る瞬間一緒に居させて」
・・・と。



夜は、ニコを膝に乗せたまま
座って睡眠をとるようにしました。

少しの異変にも気付けるようにと…。
熟睡するのが怖かったんです。

視力が0.01なので、直ぐに動けるよう
眼鏡もかけたまま。



この数分後・・・
ニコは永眠しました。

スタッフが出勤する時間を待っていたかのように、
スタッフが揃った時に、最期を迎えました。

やはり・・・

ニコは、自分の最期の時を選んだんだね。



亡くなる前日、太陽の陽を浴びました。

ニコは、朦朧とした意識の中、
スタッフ麻美の目をジッと見つめ続けました。

スタッフ麻美にお礼を告げているような、
そんな意味のある目をしていました。



ニコには分かってたんでしょうね。

最後の夕陽だという事を・・・。











ニコは、今年の8月にカムカムと再会した時、
カムカムの目線の先に何度も何度も
移動しながら、懸命に甘えていました。

この二人が再会するのは5年ぶり。
5年間も会っていなかったのに、
ニコは、カムカムを覚えていたんです。


カムカムの方は、ニコの事を忘れている様子で、
あまりにしつこくて、唸ってましたが、
ニコはそれでもお構いなしに、ゴロゴロスリスリ。



ニコが衰弱していくと同時に、
カムカムは、ニコをずっと見守ってくれていました。



二人の間でどんな会話があったのか、
私が知ることは出来ませんでしたが、

「ニコはカムカムに守られてる」
それだけは感じる事が出来ました。



人間が邪魔で、ニコの姿が見えないときには、
覗き込むようにニコの姿を確認していました。



ニコは、最期のあの苦しい期間、
苦しみよりも、見守られてる心地良さの方が
勝っていたのかなと思いました。



レスキューした半年間、
不安や恐怖心や苛立ちを抱えながら
私の自宅で心のケアをしてきたニコ。



生後三週間から半年間、
そんなときに、心の支えになってたのが、
きっとカムカムだったのでしょう…

きっと、子猫の頃の記憶が
ずっと残っていたのでしょう…



ニコは生前、カムカムと同じ仕事を
受け継いでいたのです…。
自分がしてもらった事を、今度は自分が、
「ミト」という猫に・・・。

この続きは後程書きたいと思います。



http://xxinunekoxx.cart.fc2.com/

(足長さん基金QRコード)

宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601
​口座名義:動物たちの未来のために 代表山下 由美​​​

郵便貯金 17310-434961
口座名義:イノチノハウスホゴヤ

〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581
      いのちのはうす保護家 
090-4484-5165(担当フジイ)


「いのちのはうす保護家」HP
http://pawstamp.com/hogoya/

「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HP

​​http://www.hogoya.nyanta.jp/

お問合せ先は、
HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 


にほんブログ村 犬ブログ 犬 ボランティアへ



​​






最終更新日  2018年10月30日 15時37分37秒
2018年10月18日
カテゴリ:猫ホスピス
​​​​​
※前半「5年という年月を退く」

私以上に、優雨の遺りの時間を大切に思ってたのが、
スタッフ麻美でした。



猫カフェ閉店後、いつもホスピスルームに来て、
一生懸命介助をしていました。

食べないとき、水を摂れないとき、
そんなときに、何か口にできる物がないかと、
色んな食事を試していく。

水を飲ませる容器、角度、五感を集中して
優雨と向き合い続けたのが、スタッフ麻美。

スタッフ麻美は、保護家に来てまだ2年位。
その短い期間に、
多くの猫達の介護と看取りを経験してきました。

自ら、介護と看取りを志願して・・・。



​「優雨を連れて帰っていい?​
優雨と一緒に通勤する形をとっても良い?」

スタッフ麻美も気付いていました。
「ホスピスで死にたくない」という優雨の気持ちに。

そんなスタッフ麻美だったからこそ、
優雨を託すことを決めました。

5年間の、私と優雨の時間に、
ピリオドを打ちました。

今度は、二人を見守っていく側、
第三者のような立場になろうと決めたんです。

自分をその立場に置かなきゃ、
見逃してしまう大切な事があるように感じたから…。



スタッフ麻美と優雨、
二人の時間が始まりました。

優雨は、口の中に腫瘍があり、
レーザー治療も行ってきました。



ヒョウヒョウとしてるスタッフ麻美の天然ぶりは、
どんどん優雨にも移ってきていました。



腫瘍が破裂して、口の中が血だらけになった事もありましたが、
やはりヒョウヒョウとしていました。

どんどん二人が似てくるのです。







優雨の目は…
瞳孔が開きっぱなしになりました。

腎不全の症状でもありますが、
こうなったときに、もう遺された時間は
あと僅かなんです・・・。



スタッフ麻美は、私にこう言いました。

「毎日通勤のあの車の移動が、優雨の身体に
負担だったんじゃないかな?

進行が進んだのはそのせいかな?

私のせいかな?

やっぱり、連れて帰るべきじゃなかったのかも。

足長基金で優雨に支援してくれた皆さんに
申し訳ない事をしてしまった…」

・・・と。



私は、スタッフ麻美にこう告げました。

「確かに、車の移動は優雨の身体に
負担じゃないとは私も言い切れない部分。

でも、優雨は何を望んでた?

1分でも1時間でも1日でも長く生きる事じゃないよね?

遺りの時間を優雨がどう過ごしたいのか、
もうわかってるよね?

生きる長さじゃないよ。
その時間をどう過ごしたかだよね?」



​​・・・そうだよね?優雨。



この日から、スタッフ麻美は自信持って
優雨との出勤を継続する事を決意しました。

平日は、カフェにお客様がいないとき、
営業時間が終わったとき、
優雨は、いつもスタッフ麻美の側に居ました。



座り作業の時は、いつもスタッフ麻美の膝の上で、
一緒に仕事をしていました。



毎日毎日、ここでスタッフ麻美の横顔を見ながら、
一緒に帰宅する時間まで待っていました。



優雨は、私と過ごした5年という年月よりも、
心が繋がり合ったスタッフ麻美を、
深く愛していました。

10月13日。
この日は、土曜日だったこともあり、
スタッフ麻美は、保護家敷地内にある
保護猫カフェ店長として、優雨の元を離れました。

パソコン部屋で作業していた私に、
「優雨を見てて」と、
私に託しカフェの仕事に戻りました。

しばらくすると・・・

​​「母ちゃん!麻美を呼んで!」​​

優雨がそう言ってる気がして、
スタッフ麻美を直ぐに呼び戻しました。



スタッフ麻美がかけつけた3分後…

優雨は、苦しむことなく眠るように
息を引き取りました。

なぜ、あの時間だったのか…

それは・・・

人前で決して弱音を吐いたり泣いたりできない
スタッフ麻美の性格を、
優雨は知っていたからだと思います。

彼女は決して強くはない。
だからこそ、優雨はあの時間を選んだんです。

「私が最期を迎える瞬間は、
母ちゃん必ず、
麻美の側に居てあげてね。
麻美をちゃんと泣かせてあげてね。
支えてあげてね」

それが、優雨の遺言だったのでは…?
そう感じました。



翌日の葬儀・・・

スタッフ麻美は、涙を少しでも隠そうと
マスクを着用していました。



「優雨たん…優雨たん…」

最期に小さな声で話しかけていました。



火葬の中に入っていく優雨・・・

ゴーッという音と共に、微かに聞こえてくる
スタッフ麻美の泣き声…。



泣くのを我慢しなくて良いんだよ…

いつも涙を必死に堪えて、
ずっと苦しみを溜め込んでしまう…

そんなスタッフ麻美の性格を心配してた
優雨から私への遺言のような気がしてなりませんでした。

思いっきり泣かせてあげて欲しい…って。



振り返ると、愛おしそうに優雨の骨壺を抱く
スタッフ麻美がいました。

「それで良いんだよ…」
心の中で呟きました。



5年間という私と優雨の歴史なんて
とても小さいものでした。

この二人の深い絆には、
とうてい敵わない・・・



​​おやすみなさい…優雨たん。​​





http://xxinunekoxx.cart.fc2.com/

(足長さん基金QRコード)

宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601
​口座名義:動物たちの未来のために 代表山下 由美​​​

郵便貯金 17310-434961
口座名義:イノチノハウスホゴヤ

〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581
      いのちのはうす保護家 
090-4484-5165(担当フジイ)


「いのちのはうす保護家」HP
http://pawstamp.com/hogoya/

「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HP

​​http://www.hogoya.nyanta.jp/

お問合せ先は、
HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 


にほんブログ村 犬ブログ 犬 ボランティアへ

​​​​​






最終更新日  2018年10月18日 11時57分02秒
このブログでよく読まれている記事

全19件 (19件中 1-10件目)

1 2 >


Copyright (c) 1997-2019 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.