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テーマ:スポーツあれこれ(11020)
カテゴリ:スポーツ
プロレスの人気は下火になりそうだ
★先日、プロレスラーの三沢光晴氏がリングの上で死亡した。 冥福を祈りたい。 さて、 試合中なので、残念ではあるが、このような事故はあり得る ものと想定できる。その意味では本人も覚悟はしていたであろう。 しかし、、、 このような事故が起こる背景は間違いなくあった。 それは、プロレス人気の下降と、それに反比例するプロレス技の過激化である。 だいだい プロスポーツは金がかかっているので、事故や怪我には細心の注意を 払っている。 アマチュアの柔道やレスリングよりも、プロレスの方が安全といえる。 同じプロでも、アマチュアの雰囲気がある相撲より、プロレスのほうが怪我をしにくいのは間違いないだろう。 にも関わらず、事故になったのは、エンターテイメントとして プロレスの技がどんどん過激になってきたということがいえる。 そして今回の事故である。これで多くのファンが離れていくのでは ないか。 ところで、このことを今まで書かなかったのは、今後、プロレスが下火になるという予測をわざわざお悔やみで書く必要がないと考えたからである。 それで、事件の直後には書かず、今頃書くことにしたのである。 かつて、女子プロレスの人気が下降して、過激なパーフォーマンスで、死者をだし、結局衰退していった。 (女子の場合、体がやわらかくて、力が弱いから危険な技でも比較的に 安全と思ったのかもしれない。それで、首を狙うえげつない危険な技が横行した。) それと同じことが(男子の)プロレスでも起こっていると判断できる。 今回も、首から落とすバックドロップで(ほぽ即死)の事故となった。 これを対戦相手の過失を責めるのは無理がある。すでにそのような 技が横行しているのだから。 ただ、世の中が、安全志向となるのに逆らい、どんどん危険なものに なっていったという業界の構造上の問題を指摘したいのである。 つまり、事故が発生しやすくなった。そして事故が起きたとき、死亡しやすい、負傷の場合も軽傷よりも重症で後遺症が残りやすいものになりがちな 状況になっているといえるのである。 プロレスは近年人気が下火になってきている。 このため、さらに過激な技を競うドライブがかかっていると考えられる。 しかし観客は、元気になりたくて試合を見に来ているのであろう。 死亡事故をみたくてきているわけではないので、これでは さらに人気が下降するスパイラルになってしまうだろう。 今後は、興行としてのプロレスが生き残るためには、 一部のファンにだけ支持されるものとして、技の過激さより も別の面で「魅せる」プロレスにしていく必要があるといえる。 それは結局、 プロレスは八百長などと、他のスポーツからバカにされていた時代に戻れるか という問題になるだろう。 一方、もしプロレスが、格闘技としての強さをアピールするなら、見せかけの技の過激さではなく、安全なルールで行う必要がある。そのような状態で使える技は、エンターテイメントには似合わないほど地味なものであろう。 その場合には、競技のレベルのわかる人しか観客になれない。 (球技と比べ格闘技を見るのは難しいのである。単純な勝ち負けは 比較的わかりやすいが。)つまり観客も育てていかなくてはならず、 それには時間がかかると思う。 いずれにしても、今後(少なくとも短期的には)、プロレス人気は下火になると予想する。 *************************************************************** ☆私のブログ 【自己啓発】とどろき伝説 地球の未来を探すもの 【政治評論】梶川信夫のブログ 『敬天愛人』 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年06月20日 10時21分32秒
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