|
テーマ:お勧めの本(7212)
カテゴリ:読書
うつ病を体験した経営者の本
意外と知られていないことだが、会社を倒産させてしまった経営者で、 落ちこんでしまい、うつ状態になる人は多い。さらにうつ病になって しまう人もたくさんいる。中には自殺してしまう人までいる。 本書は、そんな元経営者の書いたうつ病の本である。 自分の体験記とうつ病への対処についてかかれている。 辻本加平『うつ病・自殺からあなたを救う」(グラフ社) 著者は典型的なブラス思考の中小企業の経営者だった。43歳でピアノを習い始め、50歳でコンサートを開くなど積極的で、人生を謳歌していた。 そして、産業カウンセラーでとして心理についても知識があったといえる。 ところが、 経営していたパソコンスクールの経営が悪化し、倒産の危機を迎えると、 うつ病になってしまった。 著者は、対処がはやく、すぐれたカウンセラーに出会え、また彼の妻 をはじめとする周りの人達の援助によって、最悪の事態にならず、 2年で回復した。 なぜ、うつ病になったのかという反省で、考え方のひずみがあったことを 指摘している。 うつ病の病前性格として、きちょうめんでまじめ、責任感が強い、 といったことがある。 社会人として、経営者として必要な(期待されている)性格が 実は危険因子であるというのは重要な指摘である。 本書は、周りの人達がうつ病患者にどのように接したらよいかということが 書いてある。うつ病になりそうな人だけでなく、経営者全体にとって役に立つ 本である。 また、うつ患者の周りの人達にもお奨めする。 にほんブログ村 *************************************************************** ☆私のブログ 【ビジネス】地球の未来を探す者 【趣味道楽】とどろき塾代表の趣味のブログ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年09月04日 07時26分02秒
コメント(0) | コメントを書く
[読書] カテゴリの最新記事
|