英検準1級受検体験記
TOEIC全盛の中、社会人にとって英検は過去のものになりつつある感もありますが、今回、英検準1級を受けてみました(2008年度第3回)。 学生時代以来の受検ですが、TOEIC運営委員会の資料では、英検準1級=TOEIC755だそうなので、今なら楽に合格できそう、取れるもんは取れるときに取っとけー、という考えで受検を申し込みました。 特に対策は要らないと思いつつも、一応過去問はやっとかなくちゃ、ということで、旺文社の「2008年度版英検準1級全問題集増刊CD付き」を買って、2007年度第3回と2008年第1回の2回分を確認しました。 1次試験は1月25日(日)に同じ市内の私立女子中・高で受検しました。受験生は学生ばっかりだろうなと思っていましたが、実際には高校生~40代と結構幅広い年代の受験者でした。席が自由なのには驚きましたが、それなら、とスピーカーに近い最前列に座りました。TOEICと違って問題を持ち帰ることができ、翌日の解答速報で解答チェックができるのは英検の良い点です。TOEICにはないWritingだけは自己採点不能ですが、それ以外は、<READING> Part1(語彙) 16/25 Part2(長文空所補充) 5/6 Part3(長文内容把握) 18/20 Part4(英作文) ?/14<LISTENING> Part1(Dialog) 10/12 Part2(Passage) 5/12 Part3(Real-Life) 10/10と、英作文以外の得点率が64/(99-14)≒75%でした。ここ数回の合格最低点は72/99≒72%なので、この時点で1次試験の合格は確信できました。(実際は、英作文が10/14で、合計74/99≒74%、合格最低点68/99≒68%でした。) 2次試験は、TOEICにはないインタビュー試験です。4コマのマンガを2分間でナレーションし、それに関するQ&A4問に答えるというもの。過去問を実際やってみると、結構苦戦します(咄嗟に口から英語が出てこない)。そこで、流れを作るためのヒントとか、勉強方法が書かれている旺文社の「DAILY10日間英検準1級二次試験対策予想問題集(CD付き)」を購入して、2次試験対策をしました。 2次試験は2月22日(日)に受けました。会場は同じ市内の私立大学。朝一(9時15分集合)のグループでしたが、ほとんどの受検生は、同じ時間帯にある準2級受検生で、準1級の受検生は20名弱でした(自分以外のほぼ全員が大学生とおぼしき人たち)。大教室で面接カードを記入した後、6人ずつのグループに分かれて小教室の前の廊下で待機します。私は3人目だったので、廊下で寒さに震えながら30分ほど待ちました(廊下は異常に寒かった)。 面接官は日本人1人で、40~50代のおじさん。1分間のフリートークの後、4コママンガが描かれたカード(カードA)を渡されて、ナレーションスタート。自宅では時間を測って解く練習をしていなかったので、なんと、3コマが終わったところでタイムアップ。これはかなりショックでした(後悔先に立たず)。その後、4問のQ&Aは、全部、「Yes, I think so, because~」というスタイルで答えました。 終わったときは、正直、今回はダメだなーと思いましたが、3月2日の合格速報をウェブで確認してみると、 ナレーション 12/15 Q&A 18/20 アティチュード 2/3 合計 32/38(合格最低点22点)と意外にも良い点が付けられており、あっさりと英検準1級の受検が終了しました。 これから英検準1級を受けようと思っている人には、・英検準1級≒TOEIC755はまあまあ妥当。・英検準1級の2次試験はナレーションが時間切れになっても全く問題ない。・旺文社問題集の2次試験の解答は模範的すぎてあまり参考にならない。ということを伝えたいところです。 準1級に受かれば、次は1級を受けてみたいところですが、TOEIC運営委員会の資料では、英検1級=TOEIC945だそうですので、現状ではかなりハードルが高い。 年2回受ける予定のTOEICテストでAランク(860超)になった辺りで、英検1級を受検してみようかと思っています。<使用した教材>・「2008年度版英検準1級全問題集増刊CD付き」(旺文社)・「DAILY10日間英検準1級二次試験対策予想問題集(CD付き)」(旺文社)・「英検Pass単熟語準1級」+CD(旺文社) (Pass単熟語はPart1(よく出る重要単語)のみ)