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June 19, 2007
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テーマ:洋楽(2799)
カテゴリ:Album
死の淵からよみがえったスティーヴィー・ワンダーの最高傑作
不滅の「3部作」最終章

Fulfillingness’ First Finale

ファースト・フィナーレ / スティーヴィー・ワンダー
Fulfillingness’ First Finale / Stevie Wonder


オリジナル盤発売日:1974年7月22日
レーベル:Motown

1.Smile Please やさしく笑って
2.Heaven Is 10 Zillion Light Years Away 1000億光年の彼方
3.Too Shy To Say トゥー・シャイ
4.Boogie On Reggae Woman レゲ・ウーマン
5.Creepin'  クリーピン
6.You Haven't Done Nothin' 悪夢
7.It Ain't No Use 愛あるうちにさよならを
8.They Won't Go When I Go 聖なる男
9.Bird Of Beauty 美の鳥
10.Please Don't Go プリーズ・ドント・ゴー

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全米アルバム・チャート1位
1974年度(第17回)グラミー賞:
最優秀アルバム賞、最優秀ポピュラー・シンガー賞、最優秀プロデューサー賞

「悪夢(You Haven't Done Nothin')」
全米ポップ・チャート1位、R&Bチャート1位
プラチナ・シングル(売り上げ200万枚以上)

「レゲ・ウーマン(Boogie On Reggae Woman)」
全米ポップ・チャート3位、R&Bチャート1位
1974年度(第17回)グラミー賞:最優秀ポップ・ヴォーカル賞

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この作品は、スティーヴィー・ワンダーのアルバム、
『トーキング・ブック(Talking Book)』、
『インナーヴィジョンズ(Innervisions)』、
『ファースト・フィナーレ(Fulfillingness’ First Finale)』と続く、
いわゆる傑作「3部作」の最終作として、ひと区切りつけたと言われるアルバムで、
スティーヴィー24歳の、1974年7月22日にリリースされたアルバムです。

全米アルバム・チャート1位を獲得しました。

このアルバムは、1973年度(第16回)グラミー賞の前作『インナーヴィジョンズ』に続いて、
1975年に授賞式が行われた1974年度(第17回)グラミー賞最優秀アルバム賞を受賞しました。
ほかにも、最優秀ポピュラー・シンガー賞、最優秀プロデューサー賞も受賞しました。

1974年、スティーヴィー・ワンダーは、他のアーティストのさまざまな作品を手がけました。
スティーヴィー・ワンダーが全面的にバックアップした、
元夫人のシリータの二枚目のアルバムが6月にリリースされました。
12月には、スティーヴィーが才能を見い出し、自らプロデュース、曲の提供、バックの演奏を行ない、
これも彼が全面的にバックアップしたミニー・リパートンのデビュー・アルバム、
『パーフェクト・エンジェル』がリリースされ、この中から「ラヴィン・ユー」という名曲が生れました。
また、ルーファス&チャカ・カーンには「テル・ミー・サムシング・グッド」を書きおろしサポート、
この曲は、後にグラミー賞を獲得します。
さらに、ジャクソン・ファイヴの曲もプロデュースしました。

そして、その間にスティーヴィー自身のアルバムも発表しなければなりません。
もちろん、そのための曲は前から準備してあり、彼は2枚組のアルバムとして考えていたので、
当初の7月リリースという予定より時間が必要でした。
しかし、モータウンはリリースの日を変えようとしなかったため、
スティーヴィーは、とりあえず、今回は2枚組にしたいという考えを断念し、
7月の発表に間に合わせました。

スティーヴィーは、普段から数百曲ものストックをかかえていて、
その中からアルバムのコンセプトに合う曲を厳選し作品を作っていくので、
決して曲が足りなかったわけではありません。
しかし、今回のアルバムにおいては、そのほとんどを拒絶し、
自分がより新鮮で、納得のいく曲を新たに作っていくことを選びました。
また、こうしたアイディアを表現する新たなサウンドを生み出そうとも思っていました。

『ファースト・フィナーレ』は、そのアルバム・タイトルからもうかがえるように、
スティーヴィーが事故前の人生の階段に区切りをつけ、
第二のステージから第二の人生の階段を昇り始めようと考えた作品です。

そのテーマは、ジャケット・デザインにも表れていて、
そこにはスティーヴィーの過去の場面が描かれています。
リトル・スティーヴィーから、彼が始めて手にしたドラム・セット、ハーモニカ、
過去のアルバム・ジャケット、ツアー・バスなどが、鍵盤でできた階段に納まっており、
その鍵盤の階段は、はるか天まで続いているイラストになっています。
ジャケットのコンセプトはマネージャーのアイラ・タッカーで、
イラスト・ワークはボブ・グリーンによるものです。

これまでのアルバムから比べると、バラード・ナンバーが多くなり、歌詞も、より神秘性を増し、
これまで以上に内省的な、精神性の高い作品になりました。

8曲目の「聖なる男(They Won't Go When I Go)」の作詞のみがイヴォンヌ・ライトのほかは、
作詞・作曲、すべてスティーヴィー・ワンダーによるものになっています。

1曲目、「やさしく笑って(Smile Please)」は、
ミッド・テンポでラテン調の、さわやかでやさしい雰囲気の曲で、
“生きる”ということの喜びと幸せを表しているかのようです。
マイケル・センベロの美しいギターがフィーチャーされています。

2曲目は、「1000億光年の彼方(Heaven Is 10 Zillion Light Years Away)」という曲。
スティーヴィーは、自動車事故によって“死”というものに直面したことによって、
より霊的に、“神”の存在を深く認識するようになったと言います。
この曲は、そんな彼の神に対する深いうやまいの気持ちを表したもので、
そのサウンドは宇宙を感じさせるものになっています。
バック・グラウンド・ヴォーカルには、ポール・アンカと、
スティーヴィーの元夫人、シリータ・ライトが参加しています。

3曲目、「トゥー・シャイ(Too Shy To Say)」は、美しいピアノ・バラードです。
恋に気後れする気持ちを切なく歌い上げています。

4曲目の「レゲ・ウーマン(Boogie On Reggae Woman)」は、
このアルバムからセカンド・シングル・カットされた曲です。
スティーヴィーがアフリカのジャマイカに休暇で旅行に出かけていたときに作られたという曲で、
当時のアメリカン・ミュージックとしては新しい感覚のレゲエを取り入れたものです。

レゲエの雄、ボブ・マーリーの「アイ・ショット・ザ・シェリフ」を取り上げた、
エリック・クラプトンのアルバム『461オーシャン・ブールヴァード』がリリースされたのも、
同じ1974年の7月のことで、
レゲエが本格的に世界に知られるようになったのは、このときからです。
このことからも、スティーヴィーが、いかに早くからレゲエに注目したかということがわかります。

1975年1月に、全米ポップ・チャート3位、R&Bチャート1位を記録しました。
1974年度(1975年授賞式)第17回グラミー賞の最優秀ポップ・ヴォーカル賞を受賞しました。

5曲目の「クリーピン(Creepin')」と7曲目の「愛あるうちにさよならを(It Ain't No Use)」では、
天使の歌声と称されながらも若くして死んだ天才シンガーのミニー・リパートンの歌声を聴くことができます。

6曲目は、このアルバムのファースト・シングルの「悪夢(You Haven't Done Nothin')」で、
「迷信」を彷彿させるファンキーなナンバーです。
このアルバム発売から1カ月後にウォーターゲート事件で辞任することになる、
リチャード・ニクソン大統領を非難する怒りに満ちた歌詞の曲です。

この曲は、全米ポップ・チャート、R&Bチャートともに1位になりました。
しかも、このシングルは、発売された当日に150万枚を売り上げ、
一週間も経たないうちに200万枚を超えるプラチナ・シングルになったという、
破格の大ヒットを記録しました。
バック・グラウンド・ヴォーカルにジャクソン・ファイヴが参加しています。

9曲目、「美の鳥(Bird Of Beauty)」は、ブラジル音楽に触発されて作られた曲で、
歌詞の一部がポルトガル語で歌われていますが、
セルジオ・メンデスのアドヴァイスを受けて完成されたと言います。

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Last updated  June 19, 2007 09:18:02 AM
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