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「7つの習慣」マスターへの道

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2008/08/30
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カテゴリ:読書の記録


トップ1%のプロフェッショナルが実践する「見た目」の流儀

著者の岡野氏は、テレビがまだ白黒時代からNHKアート美粧部に在籍し、約40年にわたり国内外の俳優、政治家、経営者等延べ11万人のメークやイメージづくりと行ってきた。

選挙ポスターを担当した候補者は必ず当選すると言われている。

人は外見ではない、中身が大事だとはよく言われているが、トップに立つ人間は中身だけでなく、外見も大切だと岡野氏は強調する。

岡野氏が長年接してきたソニーの盛田氏、ホンダの本田宗一郎氏、田中角栄等のトップ1%のプロフェッショナル達は、目的を達成するために顔をつくる。

ここで言う「顔」とは、頭からつま先までのことで、化粧や髪型を整えること、そして洋服や小物選び、さらに立ち振る舞いまでが含まれていると説くのが、岡野氏の特徴だ。

外見づくりは、ブーメランのような仕組みになっていて、自分の見せたいものが相手からの評価や自分の収入に跳ね返るという。

政治家、経営者や俳優には秘書、マネージャーに加え、ヘアーメイクやスタイリストのサポートが得られるが、多くの人は自分自身でケアしなければならない。

 本書は、岡野氏が40年にわたる現場で体験したことをベースに、ビジネスパーソン向けに自己プロデュースの方法をわからやすくまとめた本である。

「できる人」と「できない人」の外見に対する意識の差は何か?それは一般の多くの人が格好よく見えることを意識しているのに対し、成功者は次の事を常に考えている。

・自分の役割は何か?

・装うことの目的は何か?

世の中の流れを読み、自分をどのような位置におけば得かを常に頭に入れている。

また人の外見には、本人が気にする欠点が必ず一つ二つあるものである。

多くの人はこれを隠そう、隠そうとするのであるが、岡野氏は逆にこれらは「人の味を引き出せる大事な部分」と言う。

元ソ連書記長のゴルバチョフをメークした際の話が掲載されている。

ゴルバチョフの額には地図のようなシミがあるが、岡野氏がこれをファンデーションで塗ったところ、ゴルバチョフ氏の秘書が、消さないように指示したというのだ。

ゴルバチョフ氏が自分の欠点を逆にアピールポイントにしようと考えていた証左であろう。

このように40年、延べ11万人の「顔」を作ってきた岡野氏ならではの含蓄ある話が数多く登場する。大物の政治家、経営者、芸能人の名前も数多く登場し読んでいてためになるし、とても楽しい本だ。

内面だけでなく外見も磨かれたビジネスパーソンを目指したい人に是非お薦めの一冊だ。


トップ1%のプロフェッショナルが実践する「見た目」の流儀






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Last updated  2008/08/30 08:44:13 AM
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・著者;著者のプロフィールを簡単に

・本書について;いわゆる前書きにあるような本の全体感を記す

・気に入った箇所;本書中で気に入ったフレーズなどを引用

・お薦め度;☆で5段階評価
☆☆☆☆☆ 相当なインパクトを受けた。絶対にお薦め
☆☆☆☆  感銘を受けた。お薦め。
☆☆☆   期待どおりの内容。まぁお薦め。
☆☆    少し期待外れ。積極的には薦めない。
☆     買わなければよかった。お薦めしない。

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