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「7つの習慣」マスターへの道

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2008/10/04
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カテゴリ:読書の記録

仕事アタマの設計図 思考のボトルネックを解除しよう!

成長著しい「ディスカヴァー・トゥエンティワン」から発行された本。

ディスカヴァーであるが、本当にいい本をたくさん出す。というかいい本しか出していない。
干場社長の理念なのだろが、多くの読者にとってはとても好ましいことであり、大変ありがたい。

このディスカバー社については改めて別の機会に触れてみたい。


さて本書も、とてもいい本だ。これまでにない発想で、とてもわかりやすくビジネス頭をつくる工夫が著されている。

思考パターンがリミッターになっていると、本を読んだり、セミナーに通ったりといった努力が無駄になってしまう。

本書ではこのリミッターのことを「ボトルネック」と呼んでいる。

「思考のボトルネックが、人生の限界をつくる」この事実に基づき、ボトルネックとは何か、これを解消するには、といった指針が書かれている。

目次

はじめに

第1章 ボトルネックってなんだ?

ボトルネックってなんだ?
ボトルネックが「縛る」世界
アウトプットはもっとも能力の低いリソースに決定される
たった一箇所のボトルネックが全体のアウトプットを制限する!
ボトルネック改善の五つのステップ

物理的なボトルネックを超える思考のボトルネック
いよいよ本題、思考のボトルネック
思考のボトルネック:「知識」ー「選択」ー「生/活力」の枠組み

第2章 「知識」のボトルネックを分解する

「知識」のボトルネックの枠組み
頭のよさの三つの要素「情報」ー「手法」ー「技能」
(1)情報(マテリアル)
(2)手法(メソッド)
(3)技能(スキル)
「情報」×「手法」×「技能」=頭のよさ
「情報」「手法」「技能」のボトルネックを底上げする

事例で読み解くー学校と書籍ー
学校で学力低下が問題に
最近のビジネス書の傾向

ボトルネック改善のスパイラルアップ戦略
足を引っ張る要素をなくす
ひとつの要素が他を引っ張り上げるレバレッジ効果
各要素をどんどん伸ばせば、スパイラルで相乗効果が

第3章 情報のボトルネックを解除せよ

これが情報のボトルネックだ!
しらないことは高くつく
知らないと人生の収益は減り、コストが上がる
言葉は素材、言葉は道具、言葉は武器
言葉・情報を持たないものは支配される

情報のボトルネックへの戦略方針
情報の生産性アップ:時間をマネジメントする
生産性と付加価値の考え方

情報のボトルネックを解除する
ECRSの魔法:やめる、同時化、順序変更、単純化
1 まず、意味のないことはやめてしまえばいい
2 付加価値へのマルチタスク化
非付加価値タスクのアウトソーシング
3 順番を変えるだけで、時間が浮く
4 単純にする、標準化する
ESCRによる非付加価値時間の価値時間へのシフト

ただ一回の魔法:エフェメラライゼーション
テンプレートもチェックシートもエフェメラライゼーション

情報収集の回線ボリュームの拡大
情報のパフォーマンス改善にも手法がある
1 読み込みの高速化:速読、フォトリーディング
2 書き込みのデュアル化:オーディオブック
3 マルチタスク化:ながら族
4 人というメディア:セミナー

外部脳を使いこなす
ネットという外部脳「大脳辺緑系」を持つ
プッシュ型情報で選別もアウトソーシング:ML、ニュースクリップ
プル型で情報を検索する情報ソースのアウトソーシング:検索エンジン、商用DB
プル・プッシュ型はネットの典型:SNS、ブログ
情報投資と情報機器投資を惜しまない
他人の知識をお借りする人脈投資

情報のボトルネック解消後の課題は?
情報のラットレース
生産性の向上の前に、対象領域を「層別」する重要性
フォードの至言、「すべてを知る必要はない」
情報から、ボトルネックは移動する

第4章 手法のボトルネックを解除せよ

手法とは、情報をフォーマット化する知識
手法(メソッド)は情報をレバレッジする
どれだけ知っているかは、「引き出し」の多さ
フレームワークでレバレッジする

まずは、決め打ちのレバレッジから!切り口のフレームワークを仕入れよ
フレームワークは世界の切り口
代表的なフレームワーク

発展するレバレッジ!方法論的フレームワークを使いこなせ
ロジカルな思考プロセス:ロジックツリー
ロジックツリーはたくさんある
ロジカルじゃないけど、破壊力抜群のマインドマップ
推論とは、フレームワーク自体で自分をつくる方法
演繹法(三段論法)
帰納法
仮説思考は仕事を∞倍速に!
情報不足もなんのその、「フェミル推定」
思考プロセスを活性化するその他のパズル問題

方法論のフレームワークに必須の基本的なフレームワーク
ヌケ・モレをなくし、同じレベルでまとめるMECE(ミッシー)
俯瞰し、スコーピングで議論の土俵を区切る
マトリクスで切ってみる
現実をモデル化して、モデル上で操作する

手法のボトルネック解消後の課題
マニュアルバカ、「株を守る人」にならない
三羽の烏はどこへ行った?

第5章 技能のボトルネックを解除せよ

技能のボトルネックとは?
兵法読みの兵法知らず
答えばっかり探さない

技能のボトルネックへの戦略方針
「再現性」のある賢い頭になるには、「体験」すべし
リスクのない失敗を繰り返せ
技能の練習方法にも方法論がある!

三つの机上練習法
(1)個別の技能・技術の習得は、ひたすら「練習」
(2)要素技術を組み合わせて操作する訓練は、シミュレーションで
外資系コンサルがよくやる、同僚レビューによるシミュレーション
(3)事例で読み解く、ケーススタディ
ケーススタディ:ホンダはなぜ北米進出に成功したか?

三つの実地練習法
(1)ゲーム:古くて新しい学びの方法
(2)ディベート:思考のバトル
(3)ロールプレイング:現実疑似体験
本番でも、進んで「失敗」しよう
(4)「見よう見まね」で師匠の技を盗め・・・守・破・離
「身につく」から「身に染みる」へ

第6章 「知識」のボトルネックを改善しよう

自分の知識のボトルネックを見つけよう
ボトルネック改善のステップ
知識のボトルネックを見つけるヒント

ボトルネックを改善する二つの方法
(1)情報にボトルネックがあったら・・・「手法」によるレバレッジで押し上げる
(2)手法にボトルネックがあったら・・・「技能」によるレバレッジで押し上げる
(3)王道はボトルネックの改善

第7章 「選択」というボトルネック

「知識」も無駄になる「選択」というボトルネック
自分の居場所を選ぶ選択が、成果を決める
「ドラゴン桜」って知ってます?

「選択」のボトルネックを分解する
「認識」ー「選択」ー「前提」のボトルネック
「認識」が縛る、あなたの活躍の限界
人は何にでもなれるし、何でもできる
過去を引き継ぐ、奇跡のような先人の末裔

あなたは何を「選択」するのか?
何になりたいのか、何を選ぶのか
短期的な視点(1):「重要」と「緊急」の軸
短期的な視点(2):「好き」と「得意」の軸
短期的な視点(3):今いるところで真剣に
あなたはどこから来て、どこへ行くのか?
長期的な視点(1):自分を「たな卸し」する
長期的な視点(2):未来を夢見る視点、未来から見る視点

「前提」も罠
思い込みや常識という箱
「前提」を見つける方法(1)「前提」を疑う
「前提」を見つける方法(2)コンフリクト(対立・葛藤)を見つける

人生は「選択」次第
人生はリハーサルではない

第8章 最後のボトルネック、「生/活力」のボトルネック
生きる力のボトルネック

「健康」のボトルネック
人間として、不可避のボトルネックがある
家族の健やかさ、職場の健やかさ、環境の健やかさ
3S:Simple-Small-Sustainable

「習慣」のボトルネック
もっとも制御困難なボトルネック
(1)小手先の技でとにかく着手、やる気にさせる
(2)仕組み化して強制的に行わせる
(3)目標を立て、目標を誘導装置にする

「好奇心」のボトルネック

ワークライフバランス

あとがき


何かをするときに、何の問題もなく片づくことは稀だ。

そんな時に、何が原因でうまく運ばないのか考えるときに、この思考のボトルネックの考え方は非常に有効だろう。

さらには、起きた事象に対処するときだけでなく、常日頃からボトルネックが生じないうように、弱いところを鍛えることも重要だと気づかせてくれた。

知識ややり方がわかっていても実行が伴わなければ意味がない。当然成果も現れない。

こんな意識を持っているビジネスマンに是非お薦めしたい一冊だ。


仕事アタマの設計図 思考のボトルネックを解除しよう!





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Last updated  2008/10/05 09:44:50 PM
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読書の記録は、2009/4/25以降、次の要領で書いています。

・著者;著者のプロフィールを簡単に

・本書について;いわゆる前書きにあるような本の全体感を記す

・気に入った箇所;本書中で気に入ったフレーズなどを引用

・お薦め度;☆で5段階評価
☆☆☆☆☆ 相当なインパクトを受けた。絶対にお薦め
☆☆☆☆  感銘を受けた。お薦め。
☆☆☆   期待どおりの内容。まぁお薦め。
☆☆    少し期待外れ。積極的には薦めない。
☆     買わなければよかった。お薦めしない。

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