テーマ:読書の記録(163)
カテゴリ:読書の記録
ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる ジェフリー・A.クレイムズ /有賀裕子 ソフトバンククリエイティブ ・著者;ジェフリー・A・クレイムズ (楽天ブックスより)元マグロウヒル社の副社長・編集者。リーダーシップ論の大家として『ニューヨーク・タイムズ』『ウォール・ストリート・ジャーナル』『バロンズ』『フィナンシャル・タイムズ』などに記事を執筆し、ニュース番組のコメンテーターとしても活躍。2006年よりペンギンブックグループのビジネス出版部門であるポートフォリオ社の編集ディレクターを務めている。 ・本書について(楽天ブックスより) マネジメント研究の第一人者であるP.F.ドラッカー。 2005年に95年あまりの生涯を閉じる直前まで、常に新たなテーマについて執筆を続けた知の巨匠である。 コンサルタントとしても数多くの経営者にリーディングカンパニーへの道筋を指南し、ビジネス界に強い影響力を持ち続けた。 本書は、ビジネス書の編集者として多数のベストセラーを世に送り出し、自らもジャック・ウェルチをはじめとする著名な経営者のリーダーシップ論を執筆する著者が、ドラッカーへの貴重なインタビューを基にリーダーシップ論の本質を紹介するもの。 大局的視点からの鋭い洞察によるドラッカーの言葉は、世紀を超えた普遍的なメッセージとして広く一般に訴えかける力がある。 ・気に入った箇所 戦略がはっきりしない、あるいは組織全体に正しく伝わっていない 人材こそが企業にとって最大の資産だという見方を示していたのだ。 事業の目的を決める力を持つのは顧客だけである。 企業の努力が経済面の結果につながるか、たんなるムダに終わるかを決めるのは、どのような場合も社外の人である。 問題を解決しても、しょせんは問題が起こる前の状態に戻るだけだ。 「時代遅れの発想を捨て、新しい現実を受け入れよう」 事業の目的はただひとつ、顧客を創造することだ 君の最優先事項は何か。何を最優先させるべきか。どういった貢献が期待されているだろうか。本来の仕事の妨げになっていて、取り除くべきものは何か。 従来のドル箱事業は『惜しい』と感じているうちに手放さなくてはいけない。 マネージャーが何より優先すべきは、適材を揃え、それ以外の人材に去ってもらうことだ。 自分の強みを知ると、ほかにも恩恵が生まれる。自分が何をやりたくないのかが、見えてくるのだ。 ウェルチはCEOに就任するわずか数週間前に、カリフォルニア州クレアモントにドラッカーを尋ねていた。 レーガン元大統領は、一般にはカリスマ的なリーダーと見られていますが、最大の美点はむしろ、自分にできること、できないことを十分に把握していたことでしょう。 欠点はいっさい気にしない 歴史上で最高のマネージャーは、世界初のピラミッドを構想、設計、建造するという、前人未到の快挙を為し遂げた人物です。 優先順位付けでつまずく人はごくわずかだという。 すべての出発点は目標である。 金銭で釣るのではなく、人材を部下よりもむしろパートナーとして扱うことにより、インセンティブを与えるべきだという。 ・お薦め度 ☆☆☆ 年齢ととものドラッカーの言葉の一つ一つが身に染みるようになる。改めてそれを実感させられた書だ。 ドラッカーへの旅 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/02/10 06:11:40 PM
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