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【炎よりも激しく燃える愛と　青春に命をかけた兄と弟】



　名匠ロン・ハワード監督が豪華すぎるキャストを結集させ、消防士達の命がけの戦いにサスペンステイストを盛り込んだ壮大な傑作ドラマ。

　幼い頃、消火作業中に消防士の父を亡くしたブライアン(ウィリアム・ボールドウィン)は職を転々とし、故郷のシカゴに新米消防士として戻って来た。 配属されたのは何と、兄スティーブン（カート・ラッセル）や父の部下であったアドコックス（スコット・グレン）が属している17小隊だった。兄の元で職務をはたしていたブランアンだったが、まるでどう猛な生き物のように全てを焼き尽くす炎に尻込みをして、消防士としての自信をなくしてしまう。様々な経緯から、街で起きた火災を放火と断定した火災調査官リムゲール（ロバート・デ・ニーロ）の助手となり連続放火犯を追う。調査を進めていくにしたがって、裏にはある陰謀があることを突き止める。
　
　いまさらこの映画の説明は全く必要ではないですね（笑）。ただひと言、この映画、最高です！！。展開ももうまくまとまっていて、消防士の勇敢な職務をベースに、サスペンス要素、そして兄スティーブンと弟ブライアンの兄弟の絆を描く事に成功しています。それに映像もよくできていて、1991年と15年も前の作品ですが、炎を本当に生き物のようで、今観てもその迫力にはびっくりします。特に映画のタイトルにもなっているバックドラフトって本当に恐いです。 それに、映画の終わり方も感動的で涙を誘います。

　　また、この映画はキャストも贅沢すぎる程豪華ですよね！！。カート・ラッセル、ウィリアム・ボールドウィン、スコット・グレン、ドナルド・サザーランド、ジュニファー・ジェイソン・リー、レベッカ・デモーネイ、J・T・ウオルシュ、そしてロバート・デ・ニーロ。最近は観ない俳優もいますが、当時としてはかなり豪華でしょう。

　主役の２人は本当にすばらしいの一言に尽きます。他に、デ・ニーロは押さえた演技ですが、流石といった存在感！。そして、当たり前だけどデ・ニーロ若いですね（笑）。ドナルド・サザーランドは狂気に満ちた人物を好演してます。 やっぱりこの人には悪役というか危ない人物が似合う（笑）。
　
カイザーソゼが一番感動したのはクライマックスで負傷したスティーブンの代わりにブライアンは炎に向かっていくシーンで、スティーブンが

　「見てくれ～、あれは、俺の弟だ～～」

といったことを誇らしげに言う場面です。このシーンは何度観てもちょっと泣いちゃいます（笑）。

　兄弟がいる人は、観る人によって感情移入できる人物が違うみたいです。カイザーソゼは弟がいるんで、スティーブンの方ですが、兄がいる友達はブライアンの方に移入したって言ってました。兄弟がいる人はどちらでした？？。

　今後これだけのキャストで、この作品を超える消防士映画は出ないんではないかな～って思っています。定期的に観たくなる大好きな映画です。

　《この映画を観た後、数日間は部屋に入る時にドアの下から煙が出ていないかを念入りにチェックする指数90》
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