2006/01/26(木)23:54
手帳用に落札した古い万年筆レビュー
まあ、こんな古い万年筆を落札したわけでして。
(プラチナ万年筆のものであるということしか分かりません)
今朝、家に届きました!
ペン先はシンプルで、「細軟」と書いてありました。
コンバーターも、カートリッジもついていなかったので、伊東屋にて購入。
一応どちらも買いましたが、プラチナの現行品コンバーターが使えた!
ペン先なのですが、かなり柔らかく期待が持てます。
ただ、イリジウム部分がちょっと小さいのが気にかかったのです。
折角なので、ヤンセンのディケンズを吸わせてみます。
で、早速試し書き。
この瞬間、たまらないですよね。
ところが、やたらガリガリするし、妙にインクの出が悪い。
コレはダメか・・・と思ったのですが、諦めきれずにペン先をじっくり見てみると・・・。
げ。
ペン先が、上下に思い切りずれています!
右の先端と左の先端が、上下に重なり合うくらいずれてしまっていたのです。
そりゃー書きづらいわ。しくしく。
なおも諦めの悪いわたくし。
インクを抜いて、ペン先の調整にチャレンジしました。
前にペンクリニックで、じっくり観察していたことを活かす時がきたというべきか。
*真似することは絶対勧めません!
手で、ペン先を少しずつ弾くように調整して、ペン先のずれを直す試み。
これが、たまたま上手くいってしまったのです(笑
見事、左右のペン先がほぼ揃いました。
ルーペとか無いので正確ではないのですが・・。
これで、かなりインクの出と書き味が改善しました!!
依然として、ソネットなんかと比べると、カリカリはします。
しかし、古いペンのせいか、ペン先は本当に柔らかく、書いていてしなりを感じ取ることができるレベルです。
どちらかというと、ペン先が開くようにしなるので、そんなに強弱はつかないのですが、なんとか実用レベルに直すことが出来ました。
ペンクリニックに持ち込んで仕上げをしてもらおうかと思っています。
ペン先がかなりやわらかなので、後ろを持って弱く書かないと書きにくい。
ボールペンが主流になった頃から、ペン先が硬めになっていったのが何となく納得できた瞬間でした。
とにかく、使い込んでいって自分との相性を見極めたいペンです。
万年筆って、奥が深い!
そして、また一つ良い体験ができました。