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カテゴリ:本
哲学者の鶴見俊輔さんと4月に亡くなった評論家の上坂冬子さんの異色対談で昭和の記憶を語り合った。鶴見さんの創刊メンバーの雑誌「思想の科学」への投稿を通して半世紀の交流がある2人が、戦争からベ平連、死についてまで遠慮の無い気持をぶっつけながら論じた対論。 時には意見の食い違いで戦いのような論議で、自由発言が女性からみてスカッとするようで、拍手をしたくなる <<上坂さんは本書に、〈この時期に話し合っておかなければ、私も鶴見さんももう話す機会がなくなっていたかもしれません。(中略)間に合って本当によかった〉と感想を書いていたが、鶴見さんより若い上坂さんが先に亡くなられ。上坂さんはこのときに自らの「命の」の限界を見据えての対談だったかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 13, 2009 10:25:30 PM
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