kitchen tashiro

2013/09/13(金)08:33

角田 光代著「ツリーハウス」を読む

本(49)

  昭和15年から70年間、家族の3代の普通であって普通でない生活を壮大なスケールで書かれた長編小説。 なぜ自分には親戚がいないのだろうという、周りとは違うことに疑問を持った孫が、家族のルーツに興味を持ちことから始めるストーリーは、簡潔で力強くてよい日本語で書かれている。 もってまわったような気取った比喩はほとんど使ってない。 角田文学の傑作だと読み終わったあと、しばらく余韻から抜け出せなかった。            

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