IQが足りないことに気がついた難問・芭蕉も愛した宿場町
6時限目に受けた後期認定試験、次がない追試で、背水の陣だったのに情けないことに時間が足りない。 足りないのではなく、「山」が外れて、難しく見直しの時間が無かったし、えっ!、こんなこと教科書に書いてなかったと、記憶を手繰り寄せても出てこない。問題はまんべんなく出題されていて、もっとも苦手の医学的裏付け分野は難問が多く、答を出すのに時間がかかってしまった。 「試験開始から30分経ちました、回答を終わった方は出ることができます」と、試験監督官が告げると、さっと何人かが席を立って出て行った。半分しか問題を解いていない私は、それで余計に焦った。教科書の読み込みも、勉強量も、理解度も足りないことが問題を読みながら感じ、大学院の授業を理解するには、自分のIQでは到底無理なことも知った。 芭蕉も愛した夕暮れの宿場町通りは活気があって、しぼんだ気持ちを慰めてくれたが、顔見知りの八百屋のおじさんが、よう!と声をかけてくれたが、無視して通り過ぎて、自分の余裕のなさに嫌気がさした。 いつもこの家の横を曲がるとマナビピア21が見えてきて、気持ちが切り替わる 江戸時代からの絵馬屋さん、千住宿の面影を強く残す、この通りから5分も歩けば大型商業施設が並ぶ都会の駅に出る