上野行一著「私の中の自由な美術」を読む
銀座「柳画廊」の野呂洋子さんからのメルマガでこの本を紹介されていたので、直ぐにネットでオーダー。 絵画や美術品の鑑賞は個人個人の好みもあるが、名画と言われるから鑑賞し、感銘を受けてくるというパターンが多い。この本の中で「見る人がいなければアートは存在しない。」と「ピカソの言葉にも「最後のひと筆は見る人がいれる。」と書かれていた。 まさに上野さんの言葉は目からウロコで、子供たちの鑑賞教育にページを多くさかれていたので、もっと自由な発想のもとでしなければならない、と思った。 << 光村図書のHPよりコピー>> 私の中の自由な美術鑑賞教育で育む力上野行一 著定価:1,995円(本体1,900円) 日本人はなぜ絵の見方に自信がないのか!? 国民病ともいえる謎に深く切り込んだ書。自分らしい「自由な鑑賞」が見つかるよう、様々な事例をもとにわかりやすく解説。文中の名画の数々はカラーで掲載され、美術や絵画に予備知識のない読者でも楽しく読みすすめることができます。本書読了後、「見る」とは何かを考えさせてくれます。子どもに見えておとなに見えないもの...美術の自由な世界を失わないために「対話による美術鑑賞」の重要性にいちはやく注目し、教育現場への応用と普及に取り組んできた著者が、子どもたちの豊かな目を通して、美術鑑賞の本当の魅 力を紹介。インターネット社会がもたらす視覚情報の氾濫に警鐘を鳴らし、想像力という「生きる力」で、美術の自由な世界をふたたび取り戻すための一冊で す。 序章 アートはあなたの心を映す鏡 1章 私たちの絵の見方 2章 なぜ私たちは見る力がないのか 3章 子どもの絵の見方 4章 見る人がいなければアートは存在しない 5章 絵の中に入ってみよう 6章 注意深く見ると見えてくるもの 終章 私たちにとって美術鑑賞とは何か ■上野行一(うえの こういち)帝京科学大学こども学部教授。1952年大阪府生まれ。大阪教育大学大学院修了。広告デザイナー、公立学校教諭、高知大学教育学部教授を経て、2010年より現職。1998-99年に豊田市美術館、川村記念美術館他で開催された「なぜ、これがアートなの?」展をきっかけに、いちはやくアカデミズムの分野から「対話による美術鑑賞」に注目し、分析と実践を通じて教育現場への応用と普及に取り組む。