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カテゴリ:日記
今宵、フィッツジェラルド劇場で 公式サイト 監督:ロバート・アルトマン (『バレエ・カンパニー』『ゴスフォード・パーク』) キャスト:メリル・ストリープ(『めぐりあう時間たち』)/ケビン・クライン(『五線譜のラブレター』) ヴァージニア・マドセン(『サイドウェイ』)/ トミー・リー・ジョーンズ(『メン・イン・ブラック』)/ リンジー・ローハン(『ミーン・ガールズ』)/ウディ・ハレルソン(『ラリー・フリント』) /ジョン・C・ライリー(『シカゴ』) 配給:ムービーアイ+東京テアトル 人気公開ラジオ番組「プレイリー・ホーム・コンパニオン」の最後のオンエアの日。 出演者やスタッフたちが舞台裏でそれぞれの思いを抱き、準備をしていた。 そんな中、ショウマネージャーのもとに“今夜、誰かが死ぬ”という謎の女性からの電話が掛かる…。 果たしてその電話の意味するところは? いよいよショウの幕が上がる…。 ------------------------ 東京テアトルの優待券があったので、本当に何十年ぶりに妻と二人で映画館へ行きました。最後に見た映画は何だったかな、記憶にないですね。 銀座テアトルシネマ、思ったよりこじんまりした映画館でしたが、シートもよく気持ちよく映画を見られました。 月曜日の2時40分ということで、観客もまばらで株主としては(笑)少々心配なくらいです。 出てくる俳優さんは皆有名な人だと思うのですが、ほとんどわかりません。知ってたのは メリル・ストリーブ リリー・トムリン 映画の内容は、公式サイトの予告編を見てもらうとして、映画を作るふりして昔なじみの仲間が楽しんでいるといった感じで、演技と素顔が渾然となったような・・・ 全編そんな感じでゆったり進行していきます、映画の内容より出演者の雰囲気がフィルムから伝わり癒されるかんじでした。映画っていいですね、これからちょくちょく行くつもりです。 それじゃーわからないじゃないかといわれそうなので、公式サイトから ロバート・アルトマン監督の数多い人生模様群像ドラマのなかでも、 ほのぼのとしっとりとして優しく、暖かみがありながら、ちょっとペーソスもまぜた 異色の秀作である。老いを意識した監督の心情が客席の僕たちの胸を打つ。 双葉十三郎(映画評論家) 死の天使のやさしい囁きに包んだアルトマン流の別れ。 軽妙な楽しさに酔いながら彼の映画はこれが最期、と思うとただ悲しい。 渡辺祥子(映画評論家) ルート66で聴いたのはコレか? 一晩、芸達者たちに付き合ったら、皆、仲間に思えた。 凄ェなぁアルトマン!! 宇崎竜童(音楽家) 時代遅れのラジオ放送を心から愛する私は、この淡々とした ユーモア溢 れるドラマに惚れ惚れしました。アルトマンの遺作に 相応しい作品です。! ピーター・バラカン(ブロードキャスター) 『アメリカングラフィティ』『ラジオデイズ』『フィッシャーキング』『背信の日々』・・・ ラジオが映画のなかで重要な役割を果している名作は、決して少なくない。 ・・・でも、これは、ラジオのなかに映画が入ってしまっている! 想えば『マッシュ!』で、暁テル子の「東京シューシャインボーイ」が“さあさみなさん?東京名物?”と戦地でラジオから流れるシーンが印象的だった。だから、『今宵、フィッツジェラルド劇場で』は、単にグッド・オールド・アメリカンをセンチメンタルに 追いかけた作品なんかじゃ決してありゃしない! ひとつのラジオ番組が終わる陰で何が起こっているのかを、否が応でも感じさせ、 訴えかける大傑作だ!! ・・・ロバート・アルトマン監督よ! ・・・安らかに眠れそうもないかもしれないけれど、その、辛辣な笑いの陰の怖さを、 映画が、音楽が無くさないように、見守っていてください!! 佐野史郎(俳優) 「ゴスフォード・パーク」で初めて仕事する以前から、ボブとは20年来の友達だった。 以来ずっとロバート・アルトマンの魔術を体感した。彼は若造みたいにはしゃいで、とても楽しそうに仕事をした。 ボブ・バラバン(『ゴスフォード・パーク』製作・原案・主演) 彼は映画史の偉大な存在であり、偉大な人だった。彼を知っている誰もが彼が亡くなったことをひどく惜しむだろう。 ケネス・ブラナー(『相続人』出演) アルトマンほど一緒に仕事ができて誇らしく思える人物は他にいなかった。彼はいつもご機嫌で、マジシャンで、周囲の人を楽しませるようないたずら好きな子どものようだった。彼は誰よりも、アメリカ人独特のバカバカしさを一番よく理解していた。彼は大海のような深さと羽根のような軽さを同時に持ち合わせた人物で、みんな、彼が大好きだった。 リチャード・ギア(『Dr.Tと女たち』出演) アルトマン氏は映画づくりを愛していた。 彼は撮影現場の混乱も、クルーや俳優との交流も愛したし、俳優への賞賛は惜しまなかった。編集作業も、特に試写室で何度も何度もみんなと作品を見るのを愛していた。彼はこれぽっちもお金のことなんてこだわっていなかったし、映画のPR活動もいとわなかったが、仕事をしているときが天国にいるみたいにうれしそうだった。 ぼくと彼はかつて、ウォビコン湖に父親の死体を捨てに行く男の話を映画化しようと話したんだが、アルトマン氏はこう言うんだよ ──「老人の死は悲劇ではない」ってね。 ぼくはこのセリフを実際に映画(『今宵、フィッツジェラルド劇場で』)の中で使用した。楽屋でチャック・エイカーズが死んでいるのを彼の恋人のランチ係の女性が見つけてひどく悲しむ場面で、「老人の死は悲劇ではない」って天国からやってきたデンジャラス・ウーマン(エンジェル)が慰めるんだよ。アルトマン氏の死は高尚で崇高な……人生を満喫した者だけが行ける空の旅だ。第二次大戦中に撃墜され、青空のかなたに消えていった彼が大好きだった空軍の仲間たちとまた出会えるね。彼とこの映画で仕事をした全員が、大好きな映画に専心している81歳の老人と仕事で向き合えたことは千載一遇のチャンスになった。ぼくらの映画が彼の遺作になってしまったのはとても悲しいが、彼は本当にこの作品を愛していたことを知っている。 81歳になって、夢中になれるって素敵なことだよね。 ギャリソン・キーラー(『今宵、フィッツジェラルド劇場で』脚本・原案・出演)) ロバート・アルトマンが次回作の準備中だったなんて、とても勇気を奮い立たせてくれるわ。彼との仕事は私の人生の中でもっとも貴重な経験のひとつだったんだもの。 彼と仕事ができ、友人ボブとして彼と知り合えたことは感動だった。奥様のキャサリンとお子様たちに深い哀悼の意を表すとともに心よりご冥福を申し上げます。 ヴァージニア・マドセン(『今宵、フィッツジェラルド劇場で』出演)) 偉大な男が人生の舞台から去ってしまった! ボブが彼のやり方を持っていたら、きっと自分について短くて的確な(惜別の)スピーチを映画に盛り込んだだろう、彼とのつき合いは短かったけど、現実を忠実にとらえること、そして楽しむこと、この2つのことに彼は人生を通じてこだわり続けてきたのだと思う。彼を先例にすれば、ぼくたちすべての映画人はより深く人生を楽しんでいける。彼の奥様キャサリンとご遺族、近親者のみなさま、関係者のみなさまに深い哀悼の意を表すとともに心よりご冥福を申し上げます。“次の撮影”で彼と再会できますように、彼がいつも言っていたみたいにね。 ジョン・C・ライリー(『今宵、フィッツジェラルド劇場で』出演) ロバート・アルトマンの死は実に悲しい出来事だ。 1990年に光栄にもお会いできてから、彼は良き友人であり、つねにインスピレーションをあたえてくれる存在だった。 映画製作における独特のビジョンと反骨の精神は、ぼくら世代の映画作家たちを勇気づけてくれたし、これからの世代の映画作家たちにも多大な影響を続けるだろう。彼の偉業はアメリカ映画史の神話として刻まれた。ずっと深く愛され続けるだろう。 ティム・ロビンス(『ザ・プレイヤー』出演) ボブのあくなき探究心は永遠に不滅だわ。 先週彼と話したとき、彼はこれからのことに夢中で元気いっぱい。まったく旺盛で楽天的に次回作への意欲を語っていたの。次回作も笑いのあふれる作品になるのを予測させてね。なんて紳士的で、男の中の男で、素晴らしいハートを持った人なんでしょう。彼のような人はいないし、本当にさみしい。 メリル・ストリープ(『今宵、フィッツジェラルド劇場で』出演) 本当に悲しい。また巨星がこの世を去って行ったわ。 ソフィア・ローレン(女優) (敬称略、順不同) ロバート・アルトマンは真にユニークな監督で非凡な男だった。私たちすべてにとってこの悲報を聴いて悲しんでいる。彼の奥様キャサリンとご家族に心よりお悔やみ申し上げます。 ケヴィン・スペイシー(俳優) (敬称略、順不同) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.03.26 22:31:09
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