海堂尊　『カレイドスコープの箱庭』【小説】バチスタシリーズ真の最終章

【楽天ブックスならいつでも送料無料】カレイドスコープの箱庭 ［ 海堂尊 ］ 東城大学病院は存続の危機に立たされながらも、運営を続けていた。そんな折、肺癌患者が右葉摘出手術で亡くなったのは、病理医の誤診が原因ではないかとの疑惑が浮上。田口医師は実態を把握せよという高階病院長の依頼を受け、仕方なく、呼吸器外科や病理検査室などの医師や技師たちに聞き取り調査を開始する……。万華鏡のように、見る角度によって様々な形となって姿を現す大学病院。果たして事件の真実とはーー。 田口先生ってばなんだか人が変わったように自信を持って行動してません？ま、3年ほどの間に凄まじい体験をされてとっても出世しちゃって戦車に乗ってパレードまでしちゃって怖いものなしな気もしないではありませんが本作前半の田口先生はTVドラマのグッチー（伊藤淳史さん）とも映画の田口先生（竹内結子さん）とも違う第3の人物な気がした私であります（笑）しかし中盤で登場した白鳥さんの手によって案の定コテンパンにされていく田口先生を見てなんだか嬉しくなった私って一体･･･前作で田口＆白鳥のバチスタシリーズ完結だと思っていたのでとっても嬉しい今作しかも懐かしのあの人この人バチスタシリーズのキラ星の様な方々の登場という大サービス付き思わず顔がにやけるというものであります（笑）日常生活ではお目にかかりそうもない難解な単語のリズミカルな羅列にもすっかり慣れた私今作の帯にはバチスタシリーズ「真の最終章」とありますが「そんなことおっしゃらず～～」と次作を懇願したくなったのでありました。