2016/03/08(火)07:28
稲垣栄洋 『仮面ライダー昆虫記』 仮面ライダーを昆虫生態学の視点で語る!
仮面ライダーは『ファーブル昆虫記』に並ぶ一大昆虫叙事詩だった!
1号、2号はトノサマバッタ、V3は赤トンボ…。ご存知の方も多いだろうが、仮面ライダーシリーズのライダーは昆虫や小動物がモチーフとなっている。
悪の組織にもドクガ、カマキリ、コオロギなど昆虫をベースに改造された怪人たちが多く見られる。
本書は、仮面ライダーシリーズが子どもたちの旺盛な探究心にも応えるべく、多くの工夫が盛り込まれて制作されている背景に敬意を表しつつ、昆虫生態学の点からそれらの工夫を一つずつ軽妙な文章で解説していく科学読本!
既に絶版になっているのですがもの凄く欲しくて探しまくっていた本。
諦めた頃に、図書館で発見!
想像通り、面白い!!
昭和ライダーたちそして、彼らの敵に関するあれやこれやの設定や出来事
これらを見事なまでに様々な昆虫の生態に当てはめて解説くださいます。
そこには
「大人の事情」や「こじつけ」なんて概念が入り込む余地はありません!!
あまりにも見事に論破されていく様々な事柄に時には大笑いしながらまた、時には感嘆のため息をつきながら納得させられていく私。
昭和ライダーがここまで昆虫の生態とリンクしていたとは!!
世には「平成ライダーは仮面ライダーじゃない」と言う人がいますが、平成ライダーは改造人間ではないというだけでなく明らかに昆虫無関係じゃん!ってなライダーが複数名いるのですからそれもやむを得ないのかもしれない・・・と思わされてしまったのでありました。
本気で心から復刊して欲しい本であります!!