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テーマ:TVで観た映画(3798)
カテゴリ:ドラマ
破獄 昭和8年、青森。 佐久間(緒形拳さん)は 質屋に盗みに入り、逃げる途中、 仲間を助けるために、店員を切り殺す。 2年半後、捕まり、無期懲役を言い渡され収監される。 自由のない刑務所の中で 佐久間は看守に憎悪の念を抱き続ける。 ある朝、看守の鈴江(津川雅彦さん)が 佐久間の独房をのぞくと、 鍵が外れている。 四度という未曾有の破獄を繰り返すことになる 佐久間の最初の脱獄だった。 何がすごいって ナレーションや説明が殆ど無い。 その上 主演二人の台詞も少ない。 でも、何が起こっているか どんな気持ちになっているか 時間の流れも ちゃんと伝わってくる。 ナレーションもないまま あぁ、終戦の時期だ・・・って伝わってきた時には 心底すごいと思いました。 最近の、ナレーションや説明が多い 親切なドラマに慣れているので 逆にとても新鮮。 津川雅彦さん演じる看守は 後半になって話す場面が増えるのですが 緒方拳さん演じる脱獄囚の台詞は 殆ど無いまま 様々な出来事によって 彼の気持ちに大きな変化が・・・ そんな重要な場面でも 感情表現を助けるBGMですら 控えめ。 そして彼の内面が全く変わったことが 一目で分かるその表情の変化! 目の変化! もう、凄まじいとしか言い様がないんですが・・・ お芝居の力・・・って こういうことを言うのかな? 再放送にあたり 映像を手直ししたんでしょうか? 古い作品であるにもかかわらず ものすごく鮮明な映像で 前半には少々興ざめしました。 物語が進むにつれ、慣れはしましたが、 なんだか見えてはいけないものまで見えてしまうような そんな気分になりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年02月07日 14時26分55秒
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