『がろあむし』【絵本】これはただの絵本じゃない
がろあむし [ 舘野 鴻 ]川と町のあいだの森。くずれた崖の奥底で、黒いたまごから、がろあむしの赤ちゃんが生まれた。がろあむしは、まっくらな世界をかけまわり、小さな生き物たちを食べて大きくなる。ときに襲われてボロボロになりながらも、生きるために走りつづける。やがて大きくなると、オスと出会い、たまごを産む。しかしある日、がろあむしは燃えるように赤い体とともに、その一生を終える。だれも知らない地下の暗黒世界で、ひとつのドラマが終わったとき、町はーーガロアムシ普通に生活してればまた昆虫採集していても地中や洞窟の中に目を向けないとお目にかかれない小さな昆虫絵本の内容はほぼ生態学昆虫生態学ものすごく細かな絵です。色鉛筆画と思われますが凄まじい細密画です。そしてデフォルメ無しなので苦手な人はとことん苦手だと思われます。本編にはごくごく僅かな文章のみその代わり見応えのある細密画になります。本編の後にガロアムシに関する説明や観察方法問題定義などが書かれています。これを読んでからまた始めに戻ると全く違うものがみえてきます。また、取材時に見つかった数多くの生き物が図鑑のように載っています。何でこんなんわかるん?と思ったら多くの専門家の方々が協力これはもう、ある意味専門書