偐万葉田舎家持歌集

2020/11/12(木)20:50

第8回和郎女作品展

和郎女作品展(31)

第8回和郎女作品展 久し振りに和郎女作品展であります。今回は展示点数が少ないのでありますが、お正月に因んだ作品なので、1月が終わる前にはアップしないといけないかと。 ​(紅梅と白兎)​ 紅梅と白兎の色紙です。  さらさらと和歌などをしたためて、年賀状にしてもよろしいかと。うすべにの 梅の花咲き 白雪の            卯の初春の めでたかりけれ (偐家持) ​(玉兎)​ 月には玉璧の兎が住むという。それで月を玉兎とも言うそうな。  万葉では月のことを月讀とか月讀壮士とか言ってますが、これは月の神、ツクヨミ(アマテラスの弟、スサノオの兄)から来ていますな。南天の ひとつこぼれぬ 雪明かり         雲間漕ぎ行く 月讀壮士(つくよみをとこ) (偐家持) ​(うさぎおひし・・)​ うさぎ追ひし~ではなくて、うさぎ負ひし~でありますが、さて何を負っていますのでしょうか?  万葉集にも兎の歌が1首あります。 等夜乃野尓  乎佐藝祢良波里  乎佐乎左毛 祢奈敝古由恵尓  波伴尓許呂波要等夜(とや)の野に 兎(をさぎ)狙はり をさをさも             寝なへ子ゆゑに 母に嘖(ころ)はえ(巻14-3529)  (訳)等夜の野に ウサギを狙うのではないけれど、をさをさ(ろくに)      共寝もできないあの娘のために おっかさんにこっぴどく叱られ      たよ。​(羽子板)​ 羽子板の絵は桜の花が咲き散る、ひと足早い春爛漫でありますので、偐家持も春爛漫の歌を。桜花 咲き散るなへに 夕月の        霞みかかれり 生駒高嶺は (偐家持)​<参考>過去の和郎女作品展は​コチラ​からご覧戴けます。 ​

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