明日のみに 年も極つるか 来るつ年
ひとみな幸きく あれと祈らむ (偐家持)
いよいよ今年も、今日、明日でおしまい。
新しい年となります。
今年最後のブログ記事といたします。
今年一年ご訪問下さった皆さま、コメントを頂戴いたしました皆さま、本当に有難うございました。心より感謝申し上げます。
今年は東日本大震災という未曽有の大災害に見舞われ、多くの方がお亡くなりになりました。そして、今なお復興の道筋が判然とせぬもどかしい状況の中で、被災地の皆さんが健気に頑張って居られます。
思いやるということのほか何ほどのことも出来ぬヤカモチでありますが、新しい年に於いても、被災地のことを常に心にとめてまいりたきものと存じます。
今年の漢字が「絆」であったように、不幸がはからずも人と人の結び付きを強く感じさせてくれるということでもありましたが、新しい年は「幸」で人と人が繋がって行くということでありたいものであります。
どうぞ、皆さまよい新年をお迎え下さいませ。
今日は、午前中に恒例の墓参をし、その足で山裾の野道を散策して参りました。それを記事(記事という程のこともないものではありますが)にまとめて、この一年の締めくくりといたします。
(墓から望む2011年12月30日朝の大阪平野) 押し照るや 難波の海は 遠そけど
人の営み 絶えずもあらめ (偐家持)
(センダン)センダンは万葉では楝<おうち>で登場します。
(同上)
来るつ年 豊にぞあれと 楝の実
空高々に 数多にぞなれる (偐家持)
(水仙)
道の辺に水仙が咲いていました。顔を近づけてみると甘くやさしい香りに包まれました。
幸きみ魂 さきがけ咲ける 水仙の
花とや待たむ あらたまの年 (偐家持)
(同上)