今日は、偐家持の誕生日。満1299歳に相成りまして候。
そのめでたき誕生日に若草読書会の新年会が重なりました。
出席者は、智麻呂・恒郎女ご夫妻、凡鬼氏、謙麻呂氏、小万知氏、祥麻呂氏、槇麻呂氏、りち女氏、和郎女氏、偐家持の10名、遅れて午後2時頃から香代女氏が参加されて計11名でありました。
読書会の新年会はヤカモチが万葉関連のテーマで話をする、というのが、この処の恒例になっていて、今年は「大伴家持周辺の人々の歌」というテーマで、大伴家持の祖父母を始め、周辺のご親戚の歌を取り上げ、鑑賞いたしました。
家持の祖父・大伴安麻呂の歌(巻2-101)
家持の祖母・巨勢郎女の歌(巻2-102)
家持の同母弟・大伴書持の歌(巻17-3910)
家持の妻・坂上大嬢の歌(巻4-581~4、729~31)
家持の叔母、義母・坂上郎女の歌(巻4-527、661、巻8ー1433)
家持の叔父・大伴田主の歌(巻1-127)
大伴池主の歌(巻17-3967~8)
大伴宿奈麻呂の歌(巻4-532~3)
などを取り上げました。父・大伴旅人については、一昨年の新年会で取り上げたので省略し、最後に「偐家持」の歌(偐万葉集巻?-7335)を取り上げました(笑)。大伴家持との関係については、配布資料の記述では「家持を勝手に名乗る正体不明の怪人。但し、偐山頭火ほどには怪しくないというのが通説である。」とありました(笑)。
<追記2017.1.30.>上記の万葉歌等はコメント欄に注記1、注記2として記載し
て置くことといたしました。
万葉の話の後は各自任意持ち寄りの短歌・俳句の披露会。提出者は、偐山頭火、祥麻呂、謙麻呂、小万知、景郎女、凡鬼各氏と偐家持の7名。偐山頭火氏と景郎女氏は都合により不参加でしたが、歌壇の方には歌・句をご提出下さいました。
ひろみの郎女氏(ブロ友・ひろみちゃん8021さんのこと、本日はご欠席でした。)がご紹介下さったという近くの寿司屋からの出前の寿司や持ち寄りの食べ物、酒などで、昼食というか宴会、雑談となり、デザートが出て、珈琲タイムが終了した処で、恒例の歌留多会となりました。男女別に分かれてそれぞれの組で札を取り合うということとなり、凡鬼さんが最多枚数獲得で優勝となり、優勝賞品獲得。準優勝はそれに次ぐ枚数獲得で恒郎女さんとなりヤカモチ賞の賞品獲得。ラッキー賞(優勝者が任意に引いた札と同じ札を取っていた人に贈られる賞)は小万知さんとなり、その賞品を獲得されました。
最後に、和郎女さんがこの日のために制作下さった押し絵作品の抽選会。(この押し絵は追って当ブログでご紹介申し上げます。)各自当選の作品を持ち帰りとなりました。また、ひろみの郎女さんと偐山頭火さん提供の賞品を参加賞として分配、めでたくお開きとなりました。
終了して、智麻呂邸を辞したのは午後6時過ぎ、降り出した雨の中を帰途につきました。次回の4月2日のお花見会の再会を約して。
ということで、写真は何と言ってないのでありますが、智麻呂邸の前の公園に植わっていた紫陽花がドライフラワーのようになって面白い姿であったのを撮影しましたので、それを掲載して置きます。
あぢさゐの 八重に咲くとも 生き過ぎて
立ち枯れになせそ 冬のあしたに (偐家持)
ヤカモチ1299歳の誕生日とあれば、上のような花こそが似合いというものであるが、わが身世にふるながめせしまに、では悲しかろうと思われたか、小万知さんが花束をご用意して下さっていて、これを贈呈いただきました。帰宅して花瓶に生けたのが下の写真です。写真を加工して周囲を暗くしてみました。その心は、「立ち枯れ・たちがれ」は免れたものの、依然として「黄昏・たそがれ」は免れない、であります。
(偐家持1299歳誕生日祝花)
<参考>過去の「若草読書会」関連の記事はコチラから。