カテゴリ:花
銀輪散歩で見掛けた蓮の葉。
葉では「花散歩」にならず「葉散歩」であるが、未だ蓮の花は咲いていないのだから仕方がない。 (蓮の葉) 蓮の葉は完全に円形で睡蓮の葉のような切れ込みが無い。 万葉集に記載の文言(巻16-3837番歌の左注)からも、宴会などでご馳走を盛る食器としても使われたようである。 蓮の葉の中心の模様をよく見てみると、こんな模様であるのでした。 (蓮の葉の中心の模様) 中心の模様の方は、葉と違って切れ込みがある。これは元々は葉の方も切れ込みがあったことの痕跡なのか、それとも、将来は切れ込みが葉にも生じるということのしるしなのか。 (同上) 中心に水滴の溜っているのもある。 (同上) 蓮の葉に溜る水滴と言えば、次の万葉歌が思い出される。 ところで、万葉の頃は「蓮」は、「はす」ではなく「はちす」である。 花の中心部、花の落ちた後の種苞の姿が蜂の巣に似ていることから「蜂巣」と呼ばれていたようだ。従って、下記の歌の「蓮」も「はちす」と訓んでいただかねばならない。 ひさかたの 雨も降らぬか 蓮葉に 溜れる水の 玉に似る見む (万葉集巻16-3837) <雨が降らないものか。蓮の葉に溜った水が玉のようになるのを見たい。> 蓮の万葉歌は、4首ある。これまでにブログで全て紹介しているかと思うので、過去記事を調べてみました(下記参考をご参照下さい。)。 <参考>蓮の万葉歌が掲載されている過去記事 (剣池の万葉歌碑)ペリカンの家サイクリング下見 2018.8.27. (勝間田池の蓮)見まくの欲しき瓊花そして墓参 2016.5.2. (長意吉麻呂の歌)偐万葉・ビッグジョン篇(その36) 2018.2.18. とは言え、こんなに大きくては「玉」とはなりかねると言うもの。 (過ぎたるは・・) さて、この記事のカテゴリは花で、花散歩記事という趣向。そのためには、蓮には無理にも咲いて戴かねばならない。 (蓮の花) 咲いてない? これはまだ蕾ですが、もうすぐに咲きます。 はい、咲きました (同上) はい、満開です。 もっとも、これらは一昨年の7月に撮影のものです。 (同上) 今日は、蓮の話でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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蓮ですか・・・・
こちらにもですねオニバスが咲くところがありましてね、 まあ鬼「蓮」というくらいなんだから蓮の大きいものと勘違いして見に行きましてね・・・・ 大きいのは葉っぱで花は小さいということを知らなかったのでびっくりとがっかりと。。。。(笑) (2019.06.18 23:01:26)
昨夜はそちら方面で地震、かなり揺れたのではありませんか。コメントを頂いたということは、何事もなかったようでひと安心です(笑)。
>こちらにもですねオニバスが咲くところが ありましてね、・・鬼「蓮」というくらい なんだから蓮の大きいものと勘違いして見 に行きましてね・・・・ 大きいのは葉っぱで花は小さいということ を知らなかったのでびっくりとがっかりと 福島潟にもオニバスがあったような記憶がありますが、はてさて、花はどんなであったか・・。何れにせよ、当て外れで残念なことでしたね(笑)。 ところで、偐万葉・ふぁみキャンパー篇のリンクの不備修正、先ほど完了しました。このところ、この修正に時間を取られています。 (2019.06.19 14:29:35)
蓮の葉をじっくり見たことがなく、ヤカモチ様の写真を見せていただき、生で見て見たくなり今日、散歩の時に見てきました。
残念ながら雨後じゃなかったのでコロコロ転がる水滴の蓮の葉ではなかったですが、葉の真ん中はどれも同じ模様でした。 ひさかたの 雨も降らぬか 蓮葉に 溜れる水の 玉に似る見む 万葉集に収められたこの歌と全く同じ心境でした。見たかったです(笑) 蓮は蕾も花も未だでしたが、水連の白花やハンゲショウ、ホタルブクロ、ネジリバナなど花散歩もできたので大満足でした。 (2019.06.19 22:43:48)
蓮の花といえば貴兄と輪行した大和高田市奥田地区の「捨篠池」を思い出します。昨年も見物に行きましたが、いつからかは分かりませんが伝統行事を守っておられる地域の人々に頭が下がる思いです。
蓮根を食べてよし、花もよしそして葉もよし 加えて、蓮池の下にも運が垂れているとか 我欲に溺れず皆さんと蓮を楽しみたいものですね。 (2019.06.20 08:03:28)
>水の色と形、感触が何か不思議だなと思い
ました。 生命は水の中にて誕生したものにてあれば、DNAの記憶がそういった思いにいざなうのかも。 >大きな葉っぱに溜まった水滴綺麗ですね❗ 水滴は銀の玉となり、静かな水面は水鏡となり、蒸発しては霧となり、雲となり、雨と降り、雪と積もり、川となり、海をなし、全ての命を育む・・その一滴が放つ輝きだと思えば、更にもいとおしい(笑)。 (2019.06.20 10:38:30)
>蓮の葉をじっくり見たことがなく・・・
生で見て見たくなり今日、散歩の時に見てき ました。 まあ、蓮の葉をじっくり眺めることもないのはヤカモチとても同様にて、その中心部分の模様などは、たまたま目にとまったものでありました。 >残念ながら雨後じゃなかったのでコロコロ転が る水滴の蓮の葉ではなかったですが・・・ 水滴はご覧になれませんでしたか。それは残念でした。 ヤカモチなら、手もとのペットボトルから水一滴を垂らしたりしてみますが・・(笑)。 ひさかたの 雨も降らねば 蓮葉に 溜れる水の 玉見ずわれは (空梅雨小町) ひさかたの 雨も降らねば 蓮葉に 一滴水を 垂らしても見む (空梅雨家持) >蓮は蕾も花も未だでしたが・・・ 蓮の花は一昨年の7月に撮影のものですから、もう少しお待ちいただかねばなりません。まあ、小待ち、ですな。 (2019.06.20 11:02:27)
>蓮の花といえば貴兄と輪行した大和高田市
奥田地区の「捨篠池」を思い出します。 奥田の蓮池ですね。貴兄とご一緒したのは、2009年3月20日、もう10年以上も前のことになります。役行者の母親・刀良売(とらめ)の墓が目的で、その方面に向かった銀輪散歩でした。 〇飛鳥から大和高田へ https://plaza.rakuten.co.jp/yakamochi35/diary/200903200000/ >我欲に溺れず皆さんと蓮を楽しみたいもの ですね。 欲は捨て 蓮のうてなに われはもや 極楽とんぼと なりて憩はな (銀やんま) (2019.06.20 11:21:29)
けん家持さんへ、10年にもなりましたか。
リンクを張っていただいた紀行文を読んでいましたら、現在以上にフラフラ蛇行というか、認*症的な走行をしていますね。 うろ覚え 覚醒すると 恥ずかしき <偐山頭火> (2019.06.20 20:54:54)
こんばんは(^^)
蓮の葉に包んだおにぎり、美味しそうな感じがしますが、お盆に蓮の葉の上に 盛って供える程度しか知りません。 中華ちまきは 茶色くなった蓮の葉に 蓮の実が入ったおこわが包まれていて蓮の葉の香りが良くて おいしいですよね。 美味しそうな?(笑) 蓮の水玉を見て 思い出しました。 (2019.06.20 21:48:22)
>10年にもなりましたか。
そうですね。10年と3ヶ月になります。 替え歌 奥田池(偐木ひろし) 時の流れに 流されて ずっと忘れて いたけれど 蓮の葉っぱに 奥田の池を 思い出してる 二人の爺よ <元歌>千曲川(五木ひろし) 水の流れに 花びらを そっと浮かべて 泣いたひと 忘れな草に かえらぬ恋を 思い出させる 信濃の旅よ うろ覚え 覚醒すると 恥ずかしき <偐山頭火> 玉と拾はむ 細石(さざれし)もなし <偐家持> (2019.06.21 23:19:38)
>蓮の葉に包んだおにぎり、美味しそうな感じ
がしますが・・ そうですかね。ヤカモチ的には余り美味しそうには思えませんが(笑)。 >中華ちまきは 茶色くなった蓮の葉に 蓮の 実が入ったおこわが包まれていて蓮の葉の香 りが良くて おいしいですよね。 う~ん、食べたことがあるのか、ないのか、記憶にはないので、何とも・・。食べ物に関しては、その時限り、何を食っても、しかとは覚え侍らずのヤカモチにて御座候(笑)。 岬麻呂氏より、宮崎市のマンホールカードが届いて居りますので、遅くなりましたが、明日、そちらへ転送します。 (2019.06.21 23:32:43) |
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