カテゴリ:銀輪万葉
昨日(13日)は、台風19号による川の氾濫・決壊による洪水や土砂崩れなどが東日本各地で発生したようですが、被災地の皆さまには心よりお見舞い申し上げます。また、一方ではラグビーワールドカップ、日本チームがスコットランドを撃破、4戦全勝で決勝トーナメント進出の快挙がありました。昨夜は、ハラハラドキドキしながらのTV観戦でヤカモチも応援して居りましたが、これはまことに喜ばしいことでした。
そんなこの日でありましたが、ヤカモチにとっては、馴染みにしている喫茶店「ペリカンの家」主催の第2回サイクリングの日でもありました。 元々は、9月29日開催を予定していたのだが、都合により10月13日に変更となったもの。台風19号襲来で実施が危ぶまれたのでしたが、12日正午現在の天気予報や台風のコース予想から、翌13日は雨の心配もなさそうなので、予定通りに13日実施と決定。 近鉄奈良駅西口・奈良交番前に午前10時集合。 (近鉄奈良駅西口) ※奈良交番前から撮影、但し撮影日は本日ではなく9月25日。 予定よりも早い電車で来たので、集合場所到着は9時過ぎでした。近くのコンビニで昼食用にサンドイッチと野菜ジュースを購入。 コンビニを出たところで、高天交差点で二条大路を渡っているMTBとクロスバイクの二人連れの男性の姿。見覚えのある姿とMTB。遠目にも偐山頭火氏であることが分かりました。こちらは高天交差点の南西角で信号待ちをしていたので、二条大路の高天交差点東側横断歩道を渡る偐山頭火氏とはかなり離れていて、声を掛けても周囲の騒音にかき消されてしまうだろう。盛んに手を振って合図するが偐山頭火氏はこれに気付かず。後ろを走って居られた同氏のご友人がコチラに気付き手を振り返して下さいましたが、偐山頭火氏は集合場所へとまっしぐら。ご友人氏も彼を追いかけて・・。小生の居た場所は集合場所からは50~60mほど西に位置していました。 信号が青になったので、小生も集合場所へ。 奈良交番前で落ち合う。 暫くして、もう一人の別のご友人氏もMTBで到着。偐山頭火氏、ご友人の二氏とヤカモチ4名で他の参加者の到着を待つ。 10時少し前に、ペリカンの家のママさんのももの郎女さん、そのご主人のもも麻呂氏ほか参加者の皆さんが到着。 現地で気付いたことだが、集合場所の目と鼻の先にレンタルサイクル店がありました。しかし、ネットで調べて予約した店は、高天交差点を北へ渡って3分ほど行ったところにあるレンタルサイクル店。皆でそこまで歩く。 小生は小型折りたたみ自転車のトレンクル持参、偐山頭火氏とそのご友人お二人は自前の自転車にて参加であるが、他の皆さんは、レンタルサイクル利用なのである。 レンタルサイクル店で11台の電動アシスト自転車を借り、出発。 参加者は男性8名、女性7名、子ども1名の計16名である。子どものAちゃんは後部チャイルドシートに乗車。もも麻呂さんが彼女(6歳の女の子です)を乗せて運転して下さることとなった。 最後尾は偐山頭火さんに走っていただくこととして、15台の自転車が一列縦隊をなして走行という次第。先導は、コース選定者である小生ヤカモチが担当。 下見段階では、近鉄・大和西大寺を起点にというコース設定であったのだが、西大寺駅前のレンタルサイクル店ではチャイルドシート付の自転車は用意できないということが判明したので、近鉄奈良駅前を起点とすることに変更したのでありました。 そんなことで、そのレンタルサイクル店の位置を確認のため、9月25日にもう一度下見に出掛け、その折に撮ったのが上掲の「近鉄奈良駅西口」の写真であります。 変更後のコースは下記の通り。 今鉄奈良駅前集合→レンタルサイクル店→平城宮趾公園(朱雀門・大極殿)→平城天皇陵→磐之媛陵→法華寺→平城宮趾公園(昼食)→西大寺→喜光寺→菅原天満宮→菅原道真産湯の池→垂仁天皇陵→唐招提寺→秋篠川自転車道(大伴旅人歌碑)→レンタルサイクル店→近鉄奈良駅前解散 地図で示せば次の通り。 (コース地図) ※赤線――は午前中のコース 青線――は午後からのコース レンタルサイクル店前からいよいよ出発。店のひとつ北側の路地を西へ。この道は、9月25日の2回目の下見の時に走った道である。 途中、道沿いに村田珠光所縁の寺、称名寺がある。 昨日は、門前を通り過ぎただけであったが、9月25日の下見の折には立ち寄っていますので、その折の写真を掲載して置きます。 (称名寺) (同上・説明碑) (同上・本堂) (同上・門前の珠光舊跡の碑) 二条大路(国道369号)に出て、朱雀門まで。 (朱雀門・これも9月25日撮影のもの) 朱雀門から平城宮趾公園を南北に縦断。 途中、大極殿を背景に、集合写真。たまたま通りかかられた若い女性二人連れのお一人にシャッターをお願いする。 遺跡資料館・売店前の昼食予定場所の広場でトイレ休憩・小休止の後、平城天皇陵へと向かう。平城天皇のことや薬子の乱のことを説明。 平城天皇陵の遥拝所前でも集合写真。 水上池に沿った道を辿って、磐之媛陵へ。 磐之媛のことや八田皇女に絡む夫・仁徳とのゴタゴタのことや、万葉集第2巻冒頭の彼女の歌4首を紹介する。 磐之媛陵のすぐ近く、水上池北東岸にある万葉歌碑の中臣女郎の歌を解説して、法華寺へ。 法華寺では、此処が元は、藤原不比等の屋敷であったこと、それを彼の娘である光明皇后が承継し、国分尼寺の総本山・法華滅罪之寺となったことや光明皇后をバックに藤原仲麻呂が政権中枢へと駆け上がって行ったこと、その後の仲麻呂の乱のことなどを簡単に触れ、境内にある万葉歌碑、山部赤人の歌を紹介。 門前土塀前のカラタチの垣根になっていたカラタチの実などを見つつ談笑したる後、平城宮趾公園に戻り、お弁当タイム。 (平城宮趾公園・昼食タイムも終わりました。) 次は、西大寺。 西大寺では、自転車15台を連ねての駐輪場への進入であったので「そんな多勢なら、事前に連絡して貰わないと困る。」と入口の係員の方からイエローカードを頂戴するが、ともかくも入れて下さったので事無く済みました。 西大寺は、丁度「大茶盛」が開催中で、着物姿のご婦人の姿が目につきました。 入口の駐車場係の方がそんな多勢で云々のことを仰ったのは、大茶盛の行事が行われている日であったからかも。しかし、我々は大茶盛には無関係である。 西大寺の起源のことや中興の祖、叡尊のことなど説明。その弟子の忍性のことを話そうとするが、瞬間ど忘れで、その名が出て来ない。「弟子の何とかいう僧侶がムニャムニャ」でした(笑)。 忍性のことを描写した映画で、主人公の忍性を演じたのが狂言師・和泉元彌である。以前、この映画のことを説明しようとして、和泉元彌の名が出て来なかったことがあった。今度は、忍性のことを話そうとしたら和泉元彌の顔やその声が脳裏に浮かんで、「忍性」という言葉がかき消されてしまうという逆現象が起こったのでした。「しょう(性)」は浮かんだのでしたが、「しょう」だけでは「しよう」がないというもの。 西大寺を出て、喜光寺へ。 喜光寺には立ち寄る心算でいたが、希望者がほとんどなかったので入山はせず、門のところから本堂を覗き見るだけにする。参加者のご婦人お二人がご朱印を貰いたいと入って行かれたので、門前でそれを待つことに。 目の前の通りを「よいとまっかせ~」という太鼓を打ち鳴らす元気な子どもの声と太鼓の音と共に、小さな布団太鼓と山車が通って行きました。枚岡神社の秋郷祭の布団太鼓に較べるといかにも貧弱なものでありましたが、その枚岡神社の祭りも今日から始まりました。今日14日が宵宮、明日15日が本宮である。 それはさて置き、小さな太鼓台の列は菅原天満宮に向かっていたのかも知れないことに今気づきました。 それなのに、喜光寺の後に立ち寄る予定にしていた菅原天満宮と菅原道真産湯の池に向かうのを失念し、垂仁天皇陵へと行ってしまうミス。 途中で気が付いたが、誰からも異議が出なかったのをいいことに、そのまま進む。この辺がアバウト・ヤカモチのヤカモチたる由縁である。 垂仁天皇陵でも集合写真撮影。 日本書紀に出て来る、垂仁天皇の代でのエピソード、埴輪の話と田道間守の「ときじくのかぐのみ」の話を紹介する。 垂仁天皇陵から唐招提寺へ。 唐招提寺の山門前で扁額の文字が孝謙天皇の筆になるものなので見て置いて下さいと申し上げていると、門前歩道に15台の自転車を停めて(と言っても、手で押している状態で、駐輪している訳ではない。)いるのがいけなかったのか、拝観券を発行するブースから顔を出したお坊さんだか係の方から「そこに自転車を停めたり、立ち止まったりしてはいけない。」と注意を受ける。 最近は外国人観光客が多く、マナー違反や混雑が繰り返される所為か、寺側も些か神経過敏になっているよう。しかし、やや高圧的な物言いに聞こえたのは興醒めである。これは、西大寺に続いての「注意」でコチラが神経過敏になっていた所為でそんな風に聞こえたのかも知れない(笑)。 何にせよ、神経性〇〇というのは、「始末の悪い物」と相場が決まっている。 秋篠川に向かう。 秋篠川畔の緑地にある大伴旅人の歌碑の説明をする。 ついでに、長屋王の変や元号「令和」の出典となった梅花の宴の歌の序文の一節「初春令月 気淑風和」の説明などもする。と言うのも、この日小生が着用していたTシャツは、先般の高岡銀輪散歩の際に高岡万葉歴史館で買い求めたもので、胸に上記八文字がプリントされたものであったからです。 以上で、立ち寄り先は一応終了。 秋篠川自転車道から二条大路に入って少し行ったところにある店で売っている「鹿煎餅アイス」をどうしても食べたいという人も居たので、ここに立ち寄った後、レンタルサイクル店に。 レンタルサイクル店前で偐山頭火氏とそのご友人お二人のお三方は別行動に。自転車を大阪から運んで来た車が駐車されている平城宮趾公園へと引き返されるのだろう。 残りの我々は徒歩で、小生はトレンクルを手押ししながら、近鉄奈良駅まで。駅改札前で解散。トレンクルをたたんで収納バッグに。 帰宅は、午後4時40分頃。 第2回ペリカンの家サイクリング無事終了でありました。 今回は、先導役と説明役ということもあって、殆ど写真を撮っていませんので、8月25日の下見記事を併せご覧下さい。 <参考>第2回ペリカンの家サイクリング下見 2019.8.25. <追記参考>第2回ペリカンの家サイクリング 2019.10.14. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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