偐万葉田舎家持歌集

2022/09/29(木)10:16

岬麻呂旅便り297・道東(釧路、網走、阿寒)

岬麻呂旅便り(180)

​​​​​​​​​​​​​ 友人・岬麻呂氏からの旅便りが届きました。  今回は、お嬢様のお子様Mさん(即ち、岬麻呂氏のお孫さん)のリクエストに応えての旅とのこと。高校の修学旅行がコロナ禍で中止となったことことから、その旅行コースと同じコースを辿るという企画。Mさんがその兄・Sさんが在籍する大学と同じ大学の、同じ工学部情報学科に入学されたということもあって、そのお祝いも兼ねての、岬麻呂ご夫妻、お嬢様、お孫さんのMさん、Sさんの、道東3泊4日5人旅であります。 ​​ (旅・岬巡り報告297&同写真説明)​​ 9月12日 関西空港→釧路空港→和商市場(昼食)→細岡展望台・釧路湿原→ANAクラウンプラザホテル釧路(泊)・夕食後→釧路埼灯台→米町灯台公園→幣舞橋・釧路港散策  まずは、釧路駅近くの和商市場の名物、勝手丼で遅い昼食。 ​​ (和商市場)  勝手丼というのは「ご飯を購入して市場内の店で乗せる具を少量ずつ好きなものを買う海鮮丼」とのことだが、イクラなど苦手な具材があるヤカモチもこれなら大丈夫か。もっとも、「食」に余り関心のないヤカモチであるから、具材を自分でアレンジするのがいささか面倒くさい。  「もう、勝手にしろ」ですかな(笑)。  岬麻呂氏によると「ある店では、昔懐かしい『クジラの刺身』も売っていました。孫たち世代はクジラの刺身を知りません。珍しがって乗せてもらい、美味しいとの感想でした。」とのこと。  昼食後は細岡展望台へ。  展望台から眺める釧路湿原は秋色。 ​​ (釧路港・遠洋漁業船団の船)  釧路港には、遠洋漁業船団の船が停泊。  第六十一源福丸。これは、長崎・平戸の船ですな。  ホテルで夕食後、タクシーで夜の観光。釧路埼灯台へ。 ​​ (釧路埼灯台)  釧路埼灯台は「タクシーの運転手さんも夜は行ったことがない」とのことですから、ちょっと変わった観光客であったということになりますかな。  尤も、夜の釧路埼灯台は岬麻呂氏も初めてであったそうです。お孫さんたちは、4階建て建物が灯台になっていることに驚いて居られたとのこと。  因みに、過去記事に掲載の昼間の釧路埼灯台の写真は下記です。   (​旅便り292​より)     (​旅便り205​より)  幣舞橋、釧路港に戻ります。  幣舞橋は、札幌の豊平橋、旭川の旭橋と並ぶ北海道三大名橋とされる。  ​​ (幣舞橋夜景)  幣舞橋では、岬麻呂氏の影も登場。シャチなのかイルカなのか、何やらそれらしきものとご一緒で、奥の幣舞橋に目が行きません(笑)。  釧路港では、遠洋漁業船団の船を見て歩き・・。​​​​​ ​​ (釧路港夜景・遠洋漁業船団)  上は、母船の後部に格納された小型船。  岬麻呂氏は「捕鯨船のキャッチャーボートか?」と言って居られるが、ヤカモチには何とも分かり兼ねるところであります。 ​​ (同上・漁網の洗浄)  これはまた別の船。漁網の洗浄が行われているところ。 ​​ (同上・甲板上の自転車)  甲板の上にポツンと小型自転車がひとつ。  わが愛車の小型折りたたみ自転車はTrain&Bicycleでトレンクルであるが、これはShip&Bicycleであるからシプンクルであるか。  岬麻呂氏は「船員が航海中の運動不足解消のために使うのか」と思われたそうですが、隣にいたお孫さんは「寄港先での買い物などに使うのだろう」と推測。お孫さんの推測が正解でしょう。  今回、送ってくださったマンホールの写真は以下の2枚。 ​​ (釧路市のマンホール)  以前、送っていただいた釧路市のマンホールに同じ図柄のものがあったかと思うが、今回のものは「さわやか」という文字が中央にあるのが新しい。 ​​ (同上・止水栓)​​​ 9月13日 標茶町・多和平→中標津・開陽台→「知床ジンギスカン・そら」(昼食)→裏摩周展望台→神の子池→摩周第三展望台→屈斜路湖・砂湯→屈斜路プリンスホテル(泊)  多和平展望台からは、牛や羊などが放牧されている牧場が一望です。 ​​ (多和平展望台から)  地球が丸く見えるという、中標津町の開陽台。  う~ん、丸く見えるかなぁ~。  丸くなっていたのは、見ている人間の目の方でした。 ​​ (開陽台)  弟子屈町の裏摩周展望台から摩周湖を望み・・。 ​​ (裏摩周展望台から摩周湖を望む)  摩周湖には流れ出る川がない。周辺には、地下水脈でつながる湧水池が沢山ある。その中でも一番湧水量の多いのが神の子池。  1日当たりの湧水量が12000tだという。 ​​ (神の子池)  そして、屈斜路湖ではポッカリと月が出ました。 ​​​​​​​​​​ (屈斜路湖夜景)  ついでに、屈斜路湖でお月見であります(笑)。 ​​  ポッカリ月が出ましたら、   舟を浮べて出掛けませう。   波はヒタヒタ打つでせう、   風も少しはあるでせう。(中原中也「湖上」より)  中原中也の詩「湖上」を思い起こさせる光景でありますが、写真はこの日の宿泊ホテル、屈斜路プリンスホテルの部屋から撮影されたものかもしれません。であれば、 ​  ポッカリ月は出ましたが、   今夜は出掛けず眠りませう。(岬原岬也「屋内」より) ということであったことでせう(笑)。 9月14日​​​​​​​​​​​ 美幌峠→網走・能取湖サンゴ草→網走監獄博物館(昼食)→天都山・オホーツク流氷館→北見相生鉄道公園→ニュー阿寒ホテル(泊)→アイヌ古式舞踊  この日は朝から風雨強く大荒れの天気。  美幌峠では、「暴風雨の様相で、すぐに退散」とか。 ​​ (美幌峠) ​屈斜路ゆ 朝開(あさびら)​きして わが来(く)​れば 嵐かも疾(と)​​き 美幌の峠 (美幌岬麻呂)​​​​​ しかし、網走市、卯原内の能取湖では、ご覧のように青空も覗いて。 ​​ (能取湖のサンゴ草) ​ああ九月(くがつ)​ 能取(のとろ)​の湖(うみ)​は 火の色す        君もサンゴ草 われもサンゴ草 (岬野秋子)​​​​(本歌)ああ皐月 仏蘭西の野は 火の色す             君も雛罌粟(コクリコ) われも雛罌粟(コクリコ) (与謝野晶子)​​ (網走監獄博物館) ​​ (天都山展望台から、ナナカマドの紅葉) ​​ (北見相生鉄道公園・ラッセル車)  北見相生鉄道公園では、「クマ焼き」を食されたとのこと。  何とワイルドな、と思いきや、クマ焼きとはタイ焼きのクマバージョンだとのこと。ということは、北海道では「およげ!たいやきくん」ではなく「はしれ!くまやきくん」なんだろうか。 ​​ (アイヌコタンのアイヌ古式舞踊)  アイヌ古式舞踊を楽しみ、阿寒湖の夜は更けて行きます。 ​​ (阿寒湖の夜景)​​  遊覧船の左上空に見えている星は、北斗七星の一部だそうです。  そういえば、ヤカモチはながらく北斗七星を目にしていない。 9月15日 阿寒湖遊覧船→阿寒国際ツルセンター→釧路空港→関西空港  雄阿寒岳の日の出。  この日の朝の気温は2.3℃。おお、寒っ。 ​​ (雄阿寒岳の日の出)  阿寒湖遊覧船に乗船。  忠別島でマリモを見て・・。 ​​ (阿寒湖のマリモ)  何度もお訪ねになっている阿寒国際ツルセンターも訪ね・・。 ​​ (阿寒国際ツルセンター・タンチョウの里)  午後の便で、釧路空港から関西空港に帰還でありました。  以上です。  今日も、岬麻呂旅便りをご覧いただき、ありがとうございました。 ​​​​​​​​​​​​​<参考> 過去の岬麻呂旅便り記事は​コチラ​。 フォト蔵アルバム・岬麻呂写真集は​コチラ​。 ​​​​​​​​​​​​​

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