偐万葉田舎家持歌集

2023/02/07(火)08:27

第27回和郎女作品展

和郎女作品展(31)

​​ 若草読書会の友人・和郎女さんの作品展であります。  2021年12月10日の第26回展以来ですから、久々の作品展になります。 <参考>和郎女作品展の記事一覧は​コチラ​。​​​  今回は、3年ぶりに開催した若草読書会の折にお持ち下さった作品をご紹介するものであります。  写真が不鮮明で没にしたものや撮影しなかったものもいくつかありますので、その全てではありませんが、しばし、和郎女作品の世界でおくつろぎくださいませ。  今年は卯年ということで、ウサギに因んだ作品であります。 ​​​ (​●​南天と雪兎)  若草読書会の新年会では、メンバーへのプレゼントとして、その年の干支に因んだ作品を沢山お持ち下さるのですが、3年ぶりの若草読書会新年会復活で、和郎女さんのプレゼントも復活しました。  この「南天と雪兎」はヤカモチが頂戴したものであります。  なお、当記事に於いて、作品に付したタイトルはヤカモチが勝手に付けたもので、作者の和郎女さんのご同意を得たものではありませんのでご了承願います。 ​​​​​​​ (紅梅と兎)  梅の花が咲き、ウサギさんのカップルが仲良く並んでいます。 梅の花 今盛りなり 我妹子と 添ひてたぐひて 二人し居らむ (兎家持) ​​ (同上・色紙版)  これは、同じデザインの色紙版であります。梅の花が紅梅だけでなく白梅も混じっっていますので、「紅梅と兎」というタイトルは色紙版には適切ではありませんね。  このように一つの枝木に赤白の花を付けるのは、源平梅とか源平桃とか呼ぶのだろう。 ​​ (梅と金兎)  こちらは、金色の毛並みの兎なので金兎としました。「金烏」というと太陽のことを意味するが、それは中国の伝説で、太陽には金の烏が住んでいるという話に由来する。同様に、月には玉璧の兎がいるというので、月のことは「玉兎」と言ったりもする。金烏西舎に臨み・・という大津皇子の臨終の詩は有名である。  しかし、金兎梅花に臨み・・となると、これはなんのこっちゃ、でありますかな。春風駘蕩として・・などと続けて大津皇子の詩とは違った目出度い春の詩になりそうではありますが、金兎とはなんのこっちゃ、という疑問は残したままとはなります(笑)。  次は「兎のお月見」。 ​​ (兎のお月見)  月は玉兎とも言うということは別にしても、我々は子どもの頃、月では兎が餅つきをしていると教えられて幼児期を過ごしたので、月と兎は違和感のない組み合わせであります。 ​​ (三日月と兎)  大伴家持の歌で三日月と言えばこの歌。 ​振り放(さ)けて 三日月見れば 一目(ひとめ)見し         ひとの眉引(まよび)き 思ほゆるかも           (大伴家持 万葉集巻6-994)​​​​​​​​​​​​​​​​ 大伴家持16~7歳の頃の歌であるが、もう10年以上も幼ければ、満月を見て「餅つく兎 思ほゆるかも」などと詠んで、お師匠さんの坂上郎女をがっかりさせていたことだろう。 ​​ (兎と毬)  山寺の和尚さんなら、猫と毬なんだろうが、ポンと蹴られるのはもうご免と、猫は毬との撮影を辞退したようで、兎が代役に。しかし、和尚さんがポンと蹴ってもニャンとも鳴かなかったので、つまらんということになったと兎は言って居ります。 ​​ (兎と人参)  うさぎ美味しこの山♪などと歌う子が増えたとかで、「ふるさと」の兎たちは、うさぎは美味しくありません、美味しいのはニンジンです、とニンジン嫌いの子どもたちへのキャンペーンを今年から始めることになったらしい。しかし、ニンジンだけに画像の鮮明度がイマイチ、ニジンでしまっています。 ​​ (兎の暦)  今年一年、皆さまによき年でありますように、と兎が言っております。 ​​ (梅と兎のミニ屏風)  これは二つ折りのミニ屛風。左側に大きな空白を設けているのは、ここにメッセージを書いてグリーティングカードとしてもお使い下さいということであるか。 ​​ (●兎と松竹梅の三つ折り屏風)  上の三つ折り屏風は、若草読書会の新年会にお持ちいただいたものではなく、昨年12月に和郎女さんがヤカモチ宛てに送ってくださったものです。  和郎女作品展に掲載しようと、撮影保存しておりましたので、出番ですよと登場いたしました。 ​​  ​​  ​​ (月と兎)   (松竹梅と兎1)   (同左2)  短冊タイプの作品です。  そして、ストラップ・タイプの作品。 ​​ (兎のストラップ)  以下は、兎関連以外の作品です。 ​​ (紅梅白梅二人しあれば)  これはお雛様かもと思いましたが、梅の花なら違うだろうと、イマイチよくわからんタイトルを付けました。しかし、花を桃とみなして、お雛様にした方がよかったかもしれませんね。 ​​ (花籠)  これは、春と言うよりも秋ですね。季節先取りの花籠であります。  次のコスモスはもう完全に秋そのもの。  ​​ (コスモス)  次は、もう季節そのものに関係のない、梟と美人画であります。 ​​  ​​  (梟1)      (梟2) ​​  ​​ (●見返り美人) (同左2)  そして、実用的ながま口ポーチ。 ​​ (がま口ポーチ) ​ 以下は、2021年6月27日智麻呂絵画展特別編の記事に掲載した写真でありますが、和郎女作品展には登場していませんので、この機会に併せ掲載することといたしました。​ ​​ (桔梗<2021年6月27日智麻呂絵画展特別編に掲載済み>) ​​ (桔梗の団扇​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​<2021年6月27日智麻呂絵画展特別編に掲載済み>) ​​​ 以上、25作品をご紹介させていただきました。  ご覧いただき、ありがとうございました。​ ​​<追記:2023年2月7日> 上記文中「玉璧」が「玉壁」と間違った字になっていましたので、訂正しました。わがPCは勉強不足なようで、「ぎょくへき」と打つと「玉壁」という字に変換してしまうということを見落とした結果の誤字表記でありました。​​​​

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