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偐万葉田舎家持歌集

全58件 (58件中 1-10件目)

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2022.05.03
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​​​​​​​​ 今日は虫の話。
 昨日の墓参の道で、こんなものを見かけました。

(エノキハトガリタマフシ)
 エノキの木の葉に実のようなものが沢山出来ています。
 虫こぶであることはすぐに分かりましたが、何の虫こぶであるかは分かりません。ネットで色々検索して、エノキハトガリタマバエによる虫こぶ、エノキハトガリタマフシであることが分かりました。
<参考>森林生物・エノキトガリタマバエ
​​
(同上)
 この虫こぶの中に一匹ずつ幼虫が入っているとのこと。
 虫こぶの中で幼虫は安全に成長する。
 虫こぶは成熟すると地上に落下する。
 その状態で、幼虫は次の年の春まで成長し蛹となり、3~4月頃に羽化するということです。成虫となったエノキトガリタマバエはエノキの若葉に産卵して生涯を終える。
 エノキトガリタマバエの成虫はどんな姿なのかと調べてみましたが、よく分かりません。ウィキぺディアに掲載のタマバエの写真を参考までに掲載して置きます。蝿と言うよりは蚊に近い虫です。

(タマバエの一種・Wikipediaより転載)
 タマバエの仲間は4600種以上もいるらしいですから、エノキトガリタマバエの姿がこれに似ているのかどうかも不明です。

(エノキハトガリタマフシとマミジロハエトリグモ)
 エノキトガリタマバエの虫こぶと並んでいるハエトリグモ。
 蝿の虫こぶの傍にハエトリグモですから、まあこれは自然なトリ合わせでありますかな(笑)。
 「縁の木」としてエノキを縁結びの神木としている神社があったり、悪縁を絶つというエノキがあったりもするが、「エノキはヨノキ(嘉樹)とも呼ばれ、めでたい木を意味した
(柳田国男「神樹篇」)」ように、エノキには霊力があると信じられて来た。
 万葉集にも1首、エノキの歌がある。尤も、万葉集の「榎(え)」は、エノキだけでなくムクノキなども含む神木の総称であるとのことだから、エノキの歌と言い切ってしまうと、ムクノキがむくれると言うものではある。
​​​​
わがかどの の実もりむ 百千鳥ももちどり 千鳥はれど 君そまさぬ

                              (万葉集巻16-3872

​​​​​​​ 榎の実が赤く熟して、小鳥たちがこれをついばみにやって来る頃には、これらの虫こぶはすべて地に落ちていて、小鳥たちが実と間違って虫こぶをついばむということはないのであろう。
 自然の営みの妙という奴である。
 さて、蜘蛛と言えば、昨年12月の墓参で見かけたジョロウグモの写真があるので、便乗掲載です。
​​​
(ジョロウグモ)
 ハエトリグモは蜘蛛にしては愛嬌があって可愛いが、こちらジョロウグモは威厳があって近寄り難い(笑)。
 次は、蛾の繭です。
 花園中央公園の便所の外壁で見つけたもの。

(オビカレハの繭)
 少し離れた処に、もう一つありました。

(同上)※​オビカレハ​・Wikipedia
 こちらの方が少し小さい。
 繭は終齢幼虫が糸を吐いて、自身が隠れるマイホームを形成したもの。この中で蛹となり羽化の時まで過ごすのである。
 その幼虫が近くに何匹もいました。

(オビカレハの幼虫)
 下の幼虫は、ひょっとすると繭を作る準備をしているのかもしれない。

(同上)
 オビカレハの成虫の姿は、タマバエ同様にウィキぺディアの写真をお借りすることとします。

(オビカレハの成虫 Wikipediaより転載)
 オビカレハは色々な木に産卵するが、桜もその一つ。このトイレの周囲は桜の木だらけであるから、オビカレハにとっては格好の生活の場、繁殖の場ということであるのだろう。
 「こんな姿ですが、私は毒を持っていませんのでご安心ください。」とオビカレハ君は申して居ります。
<参考>虫関連の過去記事は​コチラ​。
​​​​​​






最終更新日  2022.05.03 22:24:00
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2021.10.12
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​​​ ​10月4日の夜8時半頃の話。
 1週間も前の話で恐縮でありますが、今日はこの話にお付き合い願うこととします。
 ノートパソコンに向かっていると、​右上腕部に何かの虫が這っている感触があり、見ると、小さなハエトリグモである。
 歩き回り、走り回る徘徊性の蜘蛛。
 徘徊性という点ではヤカモチと相通じるものがある(笑)。
 多分、体長は5mm程度。
 手で追い払おうとすると、ジャンプしてテーブルの上へ。
 30cm以上の大ジャンプである。
 カメラを取り出し、撮影しようとすると、PCの裏側に回り込む。
 カメラで追いかける。
 ハエトリグモは前方側に4個、後方側に4個の眼を持っているので、どの方向から接近しても、こちらの動きはお見通しのようで、逃げてしまい、なかなか上手く撮らせてくれない。
 なんとか撮れた写真がこれ。

(ハエトリグモ)
 ハエトリグモは世界で6000種、日本でも105種と種類が多く、何という種類のハエトリグモであるのかは、この写真では特定しがたい。
 体の色や体長などから、可能性が高い種として、次の三つのどれかではないか、というのがヤカモチの結論。
  ミスジハエトリの雌(体長7~8mm)
  チャスジハエトリの雌(体長10~12mm)
  アダンソンハエトリの雌(6~9mm)
 体長からは、アダンソンハエトリの可能性が高く、チャスジハエトリの可能性は低いことになるが、成熟した蜘蛛であるとは限らず、未だ「子ども」の蜘蛛であるということも考えられるから、体長だけで判断はできない。
 上で述べたように、前後に各4個、計8個の眼を持つ蜘蛛。
 その後ろ姿を撮っていたら、いつの間にか体を反転させて、コチラ向きになっている。

(同上)
 肉眼では分からなかったが、撮った写真をPCに取り込み、トリミングして拡大すると、ハエトリグモは、カメラに正対し、しっかりとこちらを見ているのでありました。
 前方側の眼4個のうち、内側の2個は大きな眼で、外側の眼や後ろ側の眼の何倍もの大きさであるから、その分視力もよく、よく見えるのだろう。
 背後の眼は天敵などを見つけ、身を守るためにいち早く逃げる、移動する、ジャンプする、そのために必要な眼に過ぎないから、映像を鮮明に見極める必要性は左程に高くはない。これに対して前方部の眼は獲物を捕らえるための眼であるから、対象物が鮮明に見えなくてはならない。対象物との距離も正確に見定めなくてはならない。そんなことで、正面の2個だけは特別に大きく発達したのだろう。
 背後から接近して来たカメラ、そしてそのカメラを操っているヤカモチがたたかうべき敵なのか餌となりうる生き物なのかを見極めるため、素早く体を反転させたのであろう。
 上掲の写真をご覧になればお分かりいただけるかと思いますが、完全に目が合っている感じです。
 見ているつもりでいたら、逆に「見られていた」という次第。
 まあ、ハエトリグモからすれば「何やら見られている気がしたので、見返してやった」というところでしょうか。
 それにしては、何やら「親愛の情」が感じられる視線にて、敵意はないようです。ということは、天敵ではなく「餌」と思ったのだろうか。ご馳走を前にした人間の視線、目の表情もかくにしあるか。
 しかし、空腹ではなかったようで、こちらに飛び掛かることもなく、再び体を翻すとハイジャンプ、何処かへ飛び去りました。
 或いは、「何だ、さっき腕にとまってやった人間じゃないか。実に、つまらん。帰って寝よう。」とでも思ったのかも。
 以上、クモをつかむような話でありました。
​​​やみくもに あれこれ書くも くもつかむ
        話のごとや なりにけるかも (三匹の子蜘蛛)​​​

​<参考>​ハエトリグモ​・Wikipedia
    ​アダンソンハエトリ​・Wikipedia​
    虫関連の過去記事は​コチラ​。
​​







最終更新日  2021.10.12 11:57:50
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2021.10.02
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​​​​​ ​昨日(9月30日)の記事でルリタテハの幼虫の写真を掲載したが、その記事へのコメントで友人の小万知さんが、アケビコノハの写真を撮ったことをお知らせくださいましたので、その写真をメールで送っていただきました。
 というのも、アケビコノハの成虫は過去に記事に取り上げているものの、その幼虫は目にしたことがなく、当ブログにも未登場なので、その写真を掲載するのもいいのでは、と思ったからでありました。
 で、送られて来た写真がこれです。
 元の画像はスマホで撮られたものであるのだろう、もっと縦に細長い写真でありましたが、ヤカモチにて上下を少しカットするトリミングを施したのが下掲の写真です。

(アケビコノハの幼虫)
 写真では分かりにくいが、大きなドングリ目に見えているのは、やや頭頂部寄りの胴体背面にある模様である。頭部を体の内側に折り曲げて胴体にくっつけるようにしているので、ドングリ目模様があたかも目のようで、折り曲げ丸まった胴体上部全体が大きな丸い頭のようにも見える。
 この虫にとっては、このポーズが最も安全な休息スタイルなのかもしれないが、お陰で、我々は「これは何?」と思ってしまう。
 天敵に対する警告信号である蛇の目模様は、蝶の翅にもよく見られるが、アケビコノハは幼虫の背中にそれを備えているようです。
 アケビの実を突っつきに来る鳥も多いことでしょうから、アケビの葉を食草とするこの虫にとって、生存可能性を高めるためには、この蛇の目模様は必要不可欠なものであるのだろう。
 小万知さんは、まるでアニメ漫画のような顔を形成させているこの姿を見て、「可愛い」と表現されているが、まあ同感ですかな(笑)。
 しかし、その見立て通りに、このような頭部を持った虫が本当に居たとしたら、奇怪、奇妙、ちょっと気持ち悪い気がしないでもない。
 背中の黄色の網目模様の斑点模様も「蛇」のそれを真似ているのだろうと思われる。人の指先ほどの小さな虫にも「五分の魂」ならぬ「二個のドングリまなこ」である。
<参考>アケビコノハの過去記事
    2017年12月12日 枯れ葉が舞い込んだ

    2017年12月25日 ​アケビコノハのその後
 虫ついでに、昨日の墓参の道の辺で撮ったジョロウグモの写真も掲載して置きましょう。
 子どもの頃は、コガネグモやジョロウグモの区別が曖昧で、その肢などの模様から、オニヤンマの連想でオニグモと呼んでいたような気もするが、その記憶も曖昧。
 大きな網状の巣を張る、コガネグモ、ナガコガネグモ、ジョロウグモは、遠目のチラッと見では似ていて区別がつかないから、結構混同していたのかもしれない。

(ジョロウグモ)
 ジョロウグモだろうと思うが、ナガコガネグモかもしれないという気もするので、自信はない。
 蜘蛛と言えば、小学生低学年の頃、多分10歳にもなっていなかったかと思うが、自宅近くの小川で遊んでいて大きな蜘蛛に指を噛みつかれたことがある。
 水面を走る茶色の大きな蜘蛛であったので、今更に「水辺の蜘蛛」でネット検索して調べると、どうやらそれはイオウイロハシリグモという蜘蛛であったようである。
 小鮒つりしかの川・・ではないが、小川の水たまりになっている場所に入ってフナやドジョウを捕まえようとしていたのかもしれない。
 水面を走って来た蜘蛛が人差し指の先にいきなり嚙みついた。強い痛みと大きな蜘蛛が指に噛みついているという想定外の事態にパニック。手を振っても離れない。胴体をもう一方の手で掴み引き離そうとするが、胴体が引きちぎれただけで、噛みついている頭部はそのまま。頭をつまんで食い込んでいる牙というか歯というか、それを丁寧に引き抜いて、ようやく事態収拾でありました。
 幸い何らの毒も持っていなかったようで、痛みは噛まれた傷、薄っすらと血が滲んでいたかと思うが、傷跡が見てとれたものの、腫れたり炎症を起こすということはなく、噛まれた痛みがしばらく残っただけでありました。
 その小川も現在は暗渠となり、拡張された道路の下を流れているので、そこに川があることに気づかない人も居る。
 蜘蛛は喜母と言って、着物に付くといいことがあるとか待ち人がやって来るとかという俗信があったようで、衣通姫も、庭に蜘蛛が巣を張るのを見て、恋しいあのお方が今夜はやって来るのだわ、と歌を詠んでいるように、大事にされた縁起のいい虫であったようだ。ヤカモチも、幼い頃祖母から、家の中の蜘蛛は殺してはいけない、と教えられた記憶がある。
 ハエトリグモの小さいのが、畳のへりなどをぴょんぴょんと跳ねている姿などは、何となくユーモラスで可愛いと思うものの、巨大な蜘蛛が現れたりするとちょっと不気味な気になるのは、幼い頃に指を噛まれたということから来る、一種のPTSD(心的外傷後ストレス障害)かもしれない(笑)。
​​​​​






最終更新日  2021.10.02 12:17:32
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2021.09.30
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​​​​​​​​​​ 一昨日(28日)、生駒の叔母(父の妹)宅を訪問。
 今日は、その叔母宅の庭で見つけた蝶の幼虫の話であります。​

(ルリタテハの幼虫A)
 叔母が「庭の花に蝶の幼虫がいる」というので、庭に出てみたら、ホトトギスの葉裏にいたのがこの虫。
 「蛾の幼虫かな。」と言うと、「蛾なの・・。」とがっかりしたような顔をするので、念のためとスマホで「ホトトギスの葉につく蝶の幼虫」でネット検索したら、ルリタテハがヒットし、蛾の幼虫ではなく蝶の幼虫であることが分かった。
 ルリタテハの画像をスマホで示し、「このルリタテハという蝶の幼虫のようです。」と言うと、とても嬉しそうな顔になって「まあ、綺麗な蝶じゃない。」と上機嫌になった(笑)。蛹になったら、金魚用のガラスの水槽に茎ごと取り込んで、屋内に持ち込み羽化するのを観察してみよう、などと小学生みたいなことを言い出したので、「それはいい案・・」とこちらもつられて笑いながら賛意を表明する始末(笑)。

(同上・幼虫B)
 幼虫は2匹いました。
 葉裏に隠れてじっとしている。
 トゲトゲの針が刺されると痛そうな感じがするが、これは刺さないそうで、触っても問題なし、痛い目には合わないそうだ。
 これは、イラガの幼虫に擬態しているのだという。
 イラガの幼虫は毒を持っていて、刺されるとひどく痛いが、こちらは見かけだけのこけおどし。イラガの幼虫に擬態しているお陰で、ルリタテハの幼虫を捕食する天敵はいないとのこと。
 しかし、カマキリはイラガの幼虫を捕食するようだから、ルリタテハの幼虫も捕食するのだろう。そういう災難に遭うことなく無事に育って欲しいものである。
 イラガの幼虫は下記<参考>の過去記事にその写真を掲載していますので、ご存じでないお方はそれをご覧ください。
 ルリタテハの画像は、過去記事にあるかと検索しましたが、無いようなので、Wikipediaから借用してその画像を掲載して置きます。
<参考>​虫も愛でつつ秋銀輪​ 2014.10.22.
    ルリタテハの画像・Wikipediaより
   
 ルリタテハの幼虫の食草は、ユリ、ホトトギス、サルトリイバラなどとのことですが、親の蝶は、その肢によってこれら食草を感知して産卵するのだそうな。
 春に羽化する春型に比べて、秋に羽化する秋型は模様の色がやや薄めになるそうだ。
 成虫のまま越冬するものもいるそうだから、この幼虫たちは蝶の姿で冬を越す可能性もあることになる。

(同上・幼虫B)
 ルリタテハは、タテハチョウ科の蝶。
 同じタテハチョウ科の仲間ではオオムラサキが有名だが、これは子どもの頃見たきりで、実物を目にすることはなくなっている。
 タテハチョウ科の蝶は5000種以上の多数で、シジミチョウ科の6000種以上に次ぐ多さだそうな。因みに、蝶の種類は全世界で1万5千種~2万種だそうだから、タテハチョウとシジミチョウで70%以上の多数を占めることになる。
 この辺のところは友人の蝶麻呂君が詳しいので、ヤカモチが事に非ずでありますれば、これ以上の言及は慎むべきか(笑)。
 アカタテハとかキタテハなどは、今でも時に見かけるが、アカタテハの幼虫はカラムシの葉に、キタテハの幼虫はカナムグラの葉にいるので、これらの植物を見かけたら葉裏を覗いてみると発見できるかも。
​​​​
(同上・幼虫B、只今食事中)
 葉裏に隠れていたものの、しばらくすると空腹になったのかホトトギスの葉を盛んに食べ始めました。
 写真には、葉に付着しているゴミのようなものが写っているが、この虫の排泄物ではないかと思う。

(同上・幼虫B 食べだすと、もうとまらない。)

(同上・幼虫A)
 もう一方の幼虫Aも、もぞもぞと動き出し、食事を始めました。

(同上・幼虫Aも食事中)
 葉を齧られているホトトギスの方は、ホトホト困り切って居ります。
 小万知さん風に言えば、トホホギスと言うことになる(笑)。
 それでも枝先には沢山の蕾がついているから、頑張って花を咲かせることでしょう。SDGsなどと声高に叫ばなくとも、虫たちは食草に致命傷を与えるような食べ方はしないのだろう。

生駒山 裾廻(すそみ)の里の 庭草(にはくさ)の その葉恋しき 時は()にけり (瑠璃立羽)

(本歌)玉くしげ 二上山に 鳴く鳥の 声の恋しき 時は()にけり
                     (大伴家持 万葉集巻17-3987

<参考>虫関連の過去記事は​コチラ​。
​​​​​​​​






最終更新日  2021.09.30 14:58:53
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2021.09.20
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​​ 一昨日(9月18日)の銀輪散歩で萱島駅からの帰途、加納緑地のベンチで休憩していたら、何やら黒っぽい虫が顔近くに飛んできて、上腕か肩の辺りにとまろうとした。虻か何かかと体をひねって手で追い払うと、右膝付近のズボンの上にとまった。
​​ ヨコヅナサシガメかと思ったが、何となく感じが異なる気がしたので、帰宅してから調べてみようと、用心しつつカメラを取り出して撮影したのが以下の2枚の写真。

(アトジロサシガメ)
 ​カメラを近づけると、これを避けるように離れる。
 膝の上にとまられているので、撮影角度が制限され、自由に撮影できない。もう少し鮮明な写真を撮りたかったが、言わば右膝が拘束されているのと同じで、不利な条件下の撮影。状況がそれを許しませんでした。何度かの駆け引きの末、虫は飛び去ってゆきました。

(同上)<参考>​ヨコヅナサシガメ・Wikipedia
        アトジロサシガメ

​​ ネットで検索した結果、アトジロサシガメというカメムシではないかという結論に達しました。
 近年に中国から渡来した虫のようで、急激に数を増やしているらしい。
 在来種のヨコヅナサシガメにとっては、強敵現れるといったところであろうか。
 ヨコヅナサシガメは、2018年5月29日記事
​(​ヨコヅナサシガメとコナガ​)に写真を掲載しているが、肢の付け根に赤い色がある。同記事では、これを見てダニが3匹取り付いていると誤解したヤカモチであることが見て取れるお粗末な文章になっているが、写真の今回の虫にはそのような赤い部分は写真からは見て取れない。
 で、そのようなサシガメは他にいるかと探した結果、アトジロサシガメにたどりついたという次第。
 サシガメというカメムシは、その名の通り、不用意に触れると刺されることもあり、刺されると激痛とか。また病原虫を媒介する種類もいるらしいから要注意な虫である。
<参考>​サシガメ​・Wikipedia
    虫関連の過去記事は​コチラ​。







最終更新日  2021.09.20 19:49:34
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2021.08.03
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​​​​​​​​​ 本日(3日)は月例の墓参。
 本日の墓地からの眺めです。

(2021年8月3日朝、墓地からの眺め)
 写真中央に花園ラグビー場が見えます。
 ズームで撮影すると・・。

(花園ラグビー場)
 昨日(2日)、この花園ラグビー場で新型コロナワクチンの第2回目の接種を受けました。
 副反応は2回目の方が顕著に出る、とのことであったが、1回目同様に何の副反応もありません。1303歳という超高齢のヤカモチ。若い人ほど副反応が出やすいなどということも聞きますから、反応も超・鈍くなっているのかもしれません。

(同上 もう少しアップで)
 さて、今日、墓地で見かけたのは、白いホコリのような小さな虫。
 白い綿状のものをまとっていて、飛んでいるところを手の平に受け止めてみたが、小さすぎてその姿は肉眼ではよくは見えない。
 調べてみると、どうやらエノキワタアブラムシというらしい。
 尤も、白い綿状ものを身にまとっているのは、他にクヌギハアブラムシ、͡コナラハアブラムシ、サルトリイバラアブラムシ、タブノキハアブラムシ、ヒイラギハマキワタムシ、ブナハアブラムシ、リンゴワタムシなどというのもいるようですから、断定はできないのであるが、エノキワタアブラムシということにして置きます。

(エノキワタアブラムシ)
 葉にびっしりと取り付いている。
 時々、ホコリが舞い上がるように空中を飛んだりしている。
 カメムシ目アブラムシ科マダラアブラムシ亜科の虫で、有翅型と無翅型とがあるらしく、飛んでいる奴は有翅型ということになる。
 学名はShivaphis celti。
 詳しいことは、下記<参考>のサイトをご覧ください。
<参考>エノキワタアブラムシ
 虫嫌いなお方には、お目なおしにフーセンカズラの写真をどうぞ。
 墓参の道端、民家の軒先に置かれていた鉢植えを撮影しました。

(フーセンカズラ)
 フーセンカズラの種子は基底部がハート型というか「猿の顔」型というか、面白い形姿をしているので、記事にしたことがある。
<参考>​​​​​
の実と風船葛の種 2010.10.4.​​






最終更新日  2021.08.03 17:43:12
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2021.07.27
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​​​​ 毎朝、クマゼミの合唱とともに目覚めるこの頃。
わが庭に くまぜみ来鳴く 朝なれば 起きよみな人 はげめと言ふや
                                     (寝坊家持)

​​​​​​​​​​​​
(クマゼミ)
 これは、わが庭の木に鳴いていた奴ではなく、銀輪散歩で立ち寄った花園中央公園に居たクマゼミ。
 近くにはニイニイゼミとキマダラカメムシも居ました。

(ニイニイゼミとキマダラカメムシ)
 実際にはこんな感じで一つの幹にとまっていました。

(クマゼミとニイニイゼミとキマダラカメムシ)
 これは桜の木。桜の木にはキマダラカメムシがよく居る。
 カメラを向けた時は、キマダラカメムシには気づかず、クマゼミとニイニイゼミ、というつもりで撮ったのですが、画像を見るとカメムシも写っていたという次第。
 この日、アブラゼミは、声はすれども姿は見えずで、撮影できず、別の日に、加納緑地で撮った写真がこれ。

(アブラゼミ1)

(同上2)

(同上3)
 アブラゼミ1の居た木には、ハナムグリも居ました。

(ハナムグリ)
 加納緑地には、こんな木もありました。
 蝉の脱け殻がいっぱい。やたら蝉にもててしまった木。
 この木にもカメムシが居て、カメラを向けていたら、犬を連れて通りかかった男性から「何か珍しいものでもいるのですか?」と声を掛けられましたが、「いや、別に。カメムシを撮っていただけです。」とヤカモチ。
 十分に「変人」ですかな。

(蝉の脱け殻がいっぱいの木)
 クマゼミ、アブラゼミ、ニイニイゼミがよく見かける蝉。
 ミンミンゼミやヒグラシは余り見かけない。
 ツクツクボウシはお盆が過ぎてからで、この時期の蝉ではない。夏の終わり頃にはツクツクボウシが盛んに鳴く。
 
​閑​しづかさや岩にしみいる​​蝉の声 (芭蕉 おくのほそ道)​​
 これは、芭蕉が山形県の立石寺で詠んだ有名な句。
 斎藤茂吉はこの蝉をアブラゼミと断じたが、小宮豊隆はニイニイゼミと主張し論争となった。斎藤茂吉が自らの誤りを認め、ニイニイゼミ説に落ち着いたようだが、ニイニイゼミの合唱の声は「し~ん」という感じで、確かに「岩にしみ入る」音調・音色であり、妥当な結論だとヤカモチも思う。
 クマゼミやアブラゼミなら、猛暑日や岩響かせて蝉の声、とでもいうこととなり、岩にしみ入ることはないだろう。
​​​​​​​​
朝床に 聞けばかしまし くまぜみの をちこち分かず しゃんしゃんしゃんと
                                          (蝉家持)

(本歌)朝どこに 聞けばはるけし 射水川 朝こぎしつつ うたふ船人
                   
 (大伴家持 万葉集巻19-4150

 万葉の頃は、ヒグラシが隆盛を極めていたのか、蝉はヒグラシのみが詠まれている。

ひぐらしは 時と鳴けども 恋ふるにし
        
手弱女たわやめ我は 時わかず泣く (万葉集巻10-1982)

夕されば ひぐらし来鳴く 生駒山
       越えてぞ
が来る 妹が目をり (秦間満はたのはしまろ
 同巻15-3589

石走いはばしる たきもとどろに 鳴くせみ
      声をし聞けば 
京都みやこしおもほゆ (大石蓑麻呂おほいしのみのまろ
 同巻15-3617)

 三首目の蓑麻呂の歌は、単に「蝉」とあるのみであるから、何ゼミとも断定できないが、これもヒグラシなんだろう。
暮れなづむ 峠の道や ひぐらしの
        
夏もかなしき
 かなかなかなと (蝉家持)
 この夏、ミンミンゼミ、ヒグラシ、ツクツクボウシの鳴く声は未だ耳にしていない。
 子どもの頃には、初夏、ハルゼミの声も耳にすることがあったが、近ごろは全く聞かない。
 一方、ニイニイゼミはわが耳の奥で「耳鳴り」として年中鳴っているので、実際のニイニイゼミの声を耳にしても、それがニイニイゼミの声であるのか耳鳴りであるのかがよく分からないというのが、ヤカモチさんなのであります(笑)。
わが耳の 奥にもシ~ンと 蝉の声
 まあ、耳鳴りのそれが、アブラゼミやクマゼミの声ではなく、ニイニイゼミの声でよかった、とは思っています。
 今日は蝉の話でした。​






最終更新日  2021.07.27 22:31:03
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2021.06.29
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​​​​​​ 銀輪散歩で見かけた虫の写真もそこそこの数になりましたので、今日は銀輪虫散歩であります。
 先ずは、蛾から。
 ​偐山頭火氏との銀輪散歩で見かけた珍しい蛾、ホタルガです。
 奈良県河合町にある廣瀬神社の手水舎のコンクリートの地面に居るのを見つけました。珍しい蛾だと偐山頭火氏にも見せようとしましたが、同氏は蛾などは苦手なのか、明らかな拒絶反応(笑)。

(ホタルガ)
 手水鉢の近くの地面にじっとしているので、死んでいるのかと思ったが、近寄ってよく見ると触角を動かしているから、生きていることが見てとれました。参拝の人が手を清めるため手水鉢の前に立ったりした場合に踏まれてしまう危険がある。どこか安全な木の葉か草地に移動させようと手を伸ばすと、ひらひらと飛び立ち、参道反対側の木の葉にとまりました。
 ヤカモチの心のうちを読み取って、自力で移動したのは感心な行動であります(笑)。移動後の姿が下の写真です。

(同上)
 ホタルガはチョウ目マダラガ科ホタルガ亜科の蛾。
 その名が示すようにホタルによく似た体色である。
 ホタルガがホタルに擬態したのか、ホタルがホタルガに擬態したのかは知らぬが、両者のような擬態の関係をミューラー型擬態と言うらしい。
<参考>​ミューラー型擬態​・Wikipedia
 ホタルは悪臭を持つものが多い。マダラガにも悪臭を持つものがいる。
 従って、黒い体色で頭部のみが赤いというホタルのようなデザインは捕食者に対して「私は臭くて不味いですよ。」という警告メッセージとなる。このように臭いとか有毒であるとかいった食べるのに適していない似た者同士がお互いの姿に似せることによって、擬態の警告信号のメッセージ性が高まり、結果として両者の種としての生存率が高くなるという効果が期待できるという訳である。このような擬態様式の存在を初めて提唱したのがドイツの博物学者フリッツ・ミューラーであることから、ミューラー型擬態と呼ばれるとのこと。
 このホタルガが人間にとって実際に臭いのかどうかは触っていないので何とも言えないが、ホタルもホタルガもヤカモチは食べる気がないからどうでもいいことであります(笑)。
 それはともかく、ホタルガの幼虫は、サカキやヒサカキの葉を食べるらしいから、この蛾が神社に居たことは理に叶っているのである。
 次は、花園中央公園のトイレの手洗い場にいた蛾、カギモンヤガです。
 鍵の紋がある夜蛾ということでカギモンヤガであります。

(カギモンヤガ)
 チョウ目ヤガ科モンヤガ亜科の蛾である。
 チョウ目はガ目とも言い、鱗翅目とも言う。
 蛾にしてみれば、「チョウ目」ではなく「ガ目」と言うべきだとクレームを付けたくなることでしょうから「鱗翅目」と言うのが公平かもしれませんが、そんなことに「目くじら」を立てるなというのがヤカモチの立場ですから、このページでは一応「チョウ目」ということにして置きます。
 次は、我が家の庭のナンテンの木にとまっていた名前不詳の蛾です。

(​​​
​​名前不詳の蛾)
 ナンテンの木の近くのサツキの植え込みから飛び立ってナンテンの木に移動しました。それで気が付いたのですが、枯れ葉や木にじっとしていたら完全な保護色、それと気づかず見過ごすことでしょう。
 少し前までは、そのサツキの葉にいくつかの毛虫が居ましたが、そのうちのどれかが、ひょっとするとこいつの幼虫であったかもしれません。

(毛虫A)

(毛虫B)
 毛虫Bは毛がないから青虫と呼ぶべきかもしれませんが、体色が青ではなく黒なので、黒虫。しかし、黒虫では他者には伝わらない。芋虫というのも何かしっくり来ない。適切な別の呼び名があれば教えていただきたいものであります(笑)。
​​

​​​​​​​ 蛾が苦手な偐山頭火氏を辟易させたところで、次は蝶です。

(ゴマダラチョウ)
 これは八尾市の心合寺山古墳で見かけた蝶。
 目の前をスイ~スイ~と飛ぶミスジチョウを撮影しようと追っかけていて、見失ってしまいました。そこへこの蝶が飛んできて目の前の木の幹にとまりました。
 「撮ってェ~」と言ったようなので撮りました。
 翅を広げるのをしばらく待ちましたが、一向に広げる気配がない。
 「撮ってェ~」というのはヤカモチの聞き違いであったようです。
 チョウ目タテハチョウ科のゴマダラチョウだと思います。
 普通のゴマダラチョウはもっと黒っぽいが、これは白っぽい種類か。

(セマダラコガネ)
 これは庭先で死んでいたセマダラコガネ。
 体長が1cm程度の小型のコガネムシ。

(同上)
 コウチュウ目(鞘翅目)コガネムシ科の虫である。
 広葉樹など様々な植物の葉や花を食べる草食昆虫なので、農作物にとっては害虫ということになる。
 そして、次は更にも小さいコガネムシ。
 名前は不明であるが、体長5mmあるかないかの超小型のコガネムシである。銀輪で走っている時に右目の視界中央にぼんやりとした虫の姿が現出しました。ヤカモチは眼鏡を着用しているので、眼鏡のレンズの外側に虫がとまったのかと指で払うも手応えなし。
 自転車をとめて眼鏡を外すと、レンズの内側に米粒よりも小さな緑色に光るコガネムシが居ました。
 そこで、近くにあった東屋に入って、これを撮影することに。

(眼鏡のレンズにとまった超小型コガネムシ)
 ヤカモチの眼鏡の大きさと比べていただくと、この虫の小ささがお分かりいただけるかと。

(同上)
 どうして、レンズの内側面に入り込んだのか。
 最もあり得るケースとしては、走行中のヤカモチのマスクに先ずとまり、マスクの上部から眼鏡の枠をつたってレンズ内側に侵入したのではないか、というのがヤカモチの見解です。
 コガネムシ君も妙なところに迷い込み、「飛んでいたら、とんだことになってしまった」とパニックに陥っていたのかもしれないので、ヤカモチも「とんでもない奴だ」とは思わず、優しく接することといたしました。

(同上)
 レンズ表面は滑りやすいだろうから、足取りも何やらおぼつかないようにも見える。
 真上から撮るとこんな感じ。
 左側中肢を失ってしまって、5本肢のようです。

(同上)
​​​​​​​
 最後は、手にとまらせて、近くの木の枝に逃がしてあげました。​​​​​
 一期一会。
 二度と会うことはないでしょうが、風邪をひかずに達者で暮らせ、という次第であります。
 ここまではすべて昆虫。
 普通に「虫」と言うと昆虫を想起し、蜘蛛やムカデなど多足類の虫なども虫とすることに異論をはさむ人はないであろうが、トカゲやカエルとなると虫の範囲に収めるべきかどうかいささかの躊躇を伴う。
 しかし、カエル(蛙)もトカゲ(蜥蜴)も虫篇なので、虫のうちでいいだろう。カタツムリ(蝸牛)も「牛」がつくものの虫偏だから虫である。
 ということで、次はカタツムリ。

(カタツムリ)
 これは、藤原宮跡の小さな緑地のコンクリート標石に居ました。
 カタツムリとアマガエルとアジサイは梅雨の三大風物かも。
 で、次はアマガエル。
 駅のホームの片隅にちょこんと居ました。

(アマガエル)
 コンクリートの上での暮らしが長くなったか、黄緑色の体色が薄茶と黒褐色のまだら模様に変色し始めている。
 草地など緑色の多い環境に居ると全身が緑色の「ペンキ塗りたて」の「青蛙」となるが、駅のホームではそのペンキも剥がれて行くようです。

(同上)
ぬりたての ペンキはがれて 青蛙 駅のホームも 住めば都と (青家持)
(参考)青蛙 おのれもペンキ ぬりたてか (芥川龍之介)
    青とかげ-ペンキ塗り立て、ご用心 (ジュール・ルナール)

 ということで、最後は、青とかげならぬ二ホントカゲです。

(二ホントカゲ)
 これは​、春日大社の参道脇の杉の巨木の根方に居たトカゲ。
 ヤカモチが小学生の頃、校門脇の空き地の草むらにトカゲが大量発生。
 手掴みでいくらでも捕獲できる。
 10匹余を捕まえて家に持ち帰り、何個かの木箱に金網を取り付け、これに分散して入れ、飼育してみようとしたことがあった。
 自身の机の抽斗にその木箱を隠していたところ、数日後に母がこれを発見、虫嫌いの母が悲鳴を上げるという事件となり、すぐに捨てさせられたということがありました。
 あゝそのような日もありき・・であります。







最終更新日  2021.06.29 11:14:45
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2021.06.08
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​ ​のところ毎日が暑い。
 昨夜、風呂上がり、パンツのままでいたら、右太腿にチクりと虫刺されの感覚。何やら黒い虫が太腿に取り付いている。手で払い落そうとして、よく見るとテントウムシ。
 蚊や虻や蜂なら「刺す」のも分かるというものだが、テントウムシが刺すとはこれいかに、である。
 テントウムシはアブラムシなどを捕食する肉食昆虫であるから、その口は噛む機能があるのかもしれない。或いは捕食する虫の体液を吸汁するのであるならば、蚊のような吸汁針を口に備えているのかもしれないが、そういう目でテントウムシを観察したこともないので、口の形状や機能については、いかなる知識も持たないヤカモチ、実のところは皆目分からないのでありました。刺されたのか噛まれたのかも不明であり、太腿に噛み痕も刺され痕も認められない。痒くなったり、痛くなったりの反応もないから、毒液のようなものは持っていないようである。

(ナミテントウ)
 これがヤカモチを「刺した」テントウムシです。
 ナミテントウという種類のテントウムシ。
 ナナホシテントウと違って、ナミテントウは星の無い奴、色んな星模様の奴など多様な姿をしている。
 ヤカモチの腿に食らいつくという無礼を働いた虫であるが、無暗な殺生は好まぬヤカモチ。手に取ってベランダから庭の闇へと放り投げて、無罪放免といたしました。

天道​(てんたう)​​​も 人刺すものそ 風呂上り 腿にちくりと 刺せる児は我 (並天道(ナミテントウ)​​

(本歌)紫は 灰指すものそ 海石榴市(つばいち)
          八十(やそ)(ちまた)に 逢へる児や誰 
               (万葉集巻12-3101

 テントウムシも人を「刺す」ことがあるということを知りましたので、この段ご報告申し上げました、という次第。 ​






最終更新日  2021.06.08 20:57:34
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2020.12.17
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​​​​​​ 真もブログ掲載のタイミングを失すると出番が難しくなったりする。
 季節の花の写真などは、その季節を徒過すると、間の抜けたものとなるので、1年後のその季節到来まで、PCのフォトアルバムに眠らせて置くしかないことになる。そして、忘れ去られ、ブログに掲載されることもなく、削除されてしまうということにもなる。
 虫の写真も同様である。この寒い冬の時期に虫の写真をブログに掲載するのは、夏炉冬扇、或いは、冬に春や夏の季語にて俳句を作るようなもので、間の抜けた愚かな行為​と言うべきである。しかし、その愚かな行為を敢えてしてみることとします。
ときじくに 咲ける桜も あるなれば それときじくの 虫もありとぞ (虫丸)
 という訳で、今日は、今年出会ったものの出そびれてしまった虫たちの写真による「虫干し」の記事といたします。
 今年の虫は今年のうちに、とブログの記事ネタ不足を胡麻化していることが見え見えの、下手くそな口実でつくろっての記事であります。
 まあ、虫の記事ですから、無視されるもよし、という次第。
 しかし、「虫干し」は7月の季語であるから、12月の虫の記事を「虫干しの記事」というのも平仄が合っているという、いかにも苦しいこじつけでもあります。
虫の音も 絶えて久しく なりぬれば それ白菊の 花を持ち来よ (菊丸)

これやこの (てふ)蜻蛉(とんぼ)も 冬なれば 知るも知らぬも あの世での咳 (虫丸)

(本歌)これやこの ゆくもかへるも わかれては
               しるもしらぬも 逢坂の関
          (蝉丸 後撰集1090 小倉百人一首10

​​​​ 先ずは、蝶とトンボ。

(ウラギンシジミ)
 翅を閉じていると白銀色の蝶であるが、翅を開くと茶色の中に白い斑紋のあるオモテの姿が見てとれる。時に黄色い斑紋の奴もいる。
 蝶の翅の裏表などはどうでもいいのであるが、この蝶の名前から考えると、蝶の翅は開いた時に上になる側をオモテ、下になる側をウラとするようだ。しかし、本当のところ、どちらがオモテかウラかは蝶の意見をきかねば分からないというものである。
 ヤカモチ的感覚に照らすと、開いた時に上になる側はウラというべきではないかと思っている。
 そもそも「ウラ」とは内側、通常は他者に見せない内側のこと。心のことを「ウラ」というのもそれゆえであろう
(うら悲しい、うらさびれてetc)と思う。
 蝶が翅を閉じている時は、警戒態勢を解いていない状態、開いている時は安心してリラックスしている状態というのがヤカモチ説。
 してみれば、無警戒に翅を開いて見せているのは、他者には通常見せない内側、心の内、プライバシーを油断して人目にさらしているということではないのか。そのように考えるなら、写真で見せている斑紋のある側はウラ、反対側はオモテと言うべきではないのか、という訳である。
 まあ、蝶を標本に仕上げる友人蝶麻呂氏などの蝶愛好家からすれば、標本にした状態で「見せる側」をオモテとしない訳にはいかないから、翅を開いて上となる側をオモテと言っているのだろうが、これは蝶を採取する側の視点からの命名に過ぎないのである。
 よって、この蝶の名も、本来は「ウラギンシジミ」ではなく「オモテギンシジミ」とすべきなのである(笑)。

(同上)
<参考>ウラギンシジミの写真掲載記事は次の通り。
    ​墓参・門前ならぬ門払い​ 2019.10.1.
 次はトンボ。

(アキアカネ)
 トンボの語源については諸説あるらしい。
 ウィキペディアによると次のような説があるとのこと。
飛羽説
トビハ→トンバウ→トンボ
飛ぶ穂説
トブホ→トンボ
飛ぶ棒説
トブボウ→トンボウ→トンボ
ダンブリ説
(湿地や沼を意味する言葉「ダンブリ」由来とする説)
ダンブリ→ドンブまたはタンブ→トンボ
東方説
(秋津島が東方の地にあることに由来するという説)
トウホウ→トンボ
宙返り説
(高い所から落下しての宙返りを意味する言葉「ツブリ」由来とする説)
ツブリ→トブリ→トンブリ→トンボリ→トンボ
 ウィキペディアの記事を見る前に思い浮かんだのは「飛ぶ棒」であったから、ヤカモチは飛ぶ棒説に1票であります。
​​​​​ 次は、カマキリ。

(カマキリ)
 カマキリは、カメラを向けると必ずカメラ目線になるところが面白い。

(同上)
 カマキリとカマタリ。似て非なるもの。
 狙った獲物は外さない。藤原鎌足と鎌切とはこの点では共通するものがあるかもしれない(笑)。
今年逢ひし出そびれの虫ときじくに ならべ師走の虫干しとせむ (藤原鎌切)
​​ ということで、藤原鎌切さんの歌を作ってみました(笑)。
 次は、蛾の腰痛、いや違った。蛾の幼虫であります。

​​(セスジスズメの幼虫)
<参考>セスジスズメの写真掲載の過去記事は次の通り。
    ​セスジスズメとミノムシ​ 2020.7.18.
​    ​セスジスズメと再会​ 2020.6.23.
    ​銀輪虫散歩・蛾と蝶と超小型の蝉​ 2020.6.15.​

 これは、大津市の坂本城址公園で見かけた奴であるが、蛹の状態で冬を越すつもりであるのか、それとも既に羽化して蛾となって、子孫を残して天国へと旅立ったものか、その辺のところはセスジスズメの生態には疎いヤカモチの知るところではない。
 最後は、クダマキモドキ。
​​​​
​​(クダマキモドキ)
<参考>クダマキモドキ​の写真掲載の過去記事は次の通り。
    ​裏磐梯銀輪散歩余録・猪苗代駅・SLとの遭遇​ 2012.10.6.

(同上)
​ こいつは、多分オス。
 メスなら、卵管が細い棒状の尻尾のように翅よりも先に飛び出している筈だから。
 銀輪散歩の途中、車道に出ていたので歩道に戻し、撮影。その後道端の草むらに放してあげたのだが、かなり弱っている感じであったから、その草むらが彼の死に場所となったかもしれない。車道で車に轢かれてペシャンコという死に方よりはいいだろう。
 モドキは漢字では「擬」であるから「偐」とは親和性のある字。
 従って、偐家持は家持擬と同義である。となれば同名のよしみで介助・手助けもいとわずにというのが人倫の道、いや虫倫の道か。
 以上で、季節外れ、ときじくの「虫干し」完了であります。
​<参考>虫関連の過去記事は​コチラ​。​







最終更新日  2020.12.18 19:40:48
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