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焼きたてパンにはまりませう

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seichan0217

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 y.o@ Re:「ピッツェリア ナオ」 ロゴデザイン作成(08/15) 楽しみに リバレイン1階予約し行きました …
 julian@ HELOHAmVdKzBf v16Ebb <small> <a href="http://www.FyL…
 darel@ zpzKayFZsHBazvXtZb xEbQ81 <small> <a href="http://www.FyL…
 seichan0217@ お久しぶりです +yocy+さん わあ!ほんとにご無沙汰してい…
 +yocy+@ Re:贅沢、それは魔法の言葉なのかもしれない。(10/09) お久しぶりです~(*^o^*) トイレットペー…
July 2, 2011
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カテゴリ:生活

前回の日記にも書いた我が家の家電友引き。

とどまることを知らず、次々と現れる不幸。
前回の日記で、最後に命のともしびを燃やしたオーブンレンジは
遅く帰ってきた旦那のグラタンを焼いた仕事を終え、
ひっそりとこの世を去った。
私達はその現実を受け止めたくなく、
何度もコンセントを抜いたり入れたりしたが
戻ってこなかった。

エアコンに引き続き
このような家電の負のスパイラルに巻き込まれ
私は悲しみにくれていた。
そしてその時間さえ、与えるのが惜しいのか
運命は次の不幸を準備していた。

翌日、ネットショップでどのオーブンを購入するか悩み
これだ!とキーボートボタンを押そうとした時に小学校から連絡があった。

セイイチローくん、肩が痛いといって青くなって保健室にいます。
喘息ではないと思いますが心配ですと担任の先生から連絡があり
すぐに迎えにいった。

保健室へ着くと泣き喚いたあとのセイイチローが
青くなって横になっていた。
保健室の先生たちが小児科へ連絡してくれていたが、
あいにく昼休みでどこも開いてなかった。
仕方なく、予約だけいれて一度帰宅した。

しばらく横になってたセイイチローはだんだんと良くなって
お腹がすいたと言いだした。
突然のことだったので何も用意してなかったから
仕方なく、味噌ラーメンを二人で食べた。
こんな病人にラーメンはないだろうと思ったが
ラーメンを食べたあと、今までの状態が嘘のように
すっかり元気になった。

その後、小児科へ行ったが、原因不明のまま、
様子をみましょうということになった。
その後、なんともなく
「キツネにつままれる」感じだった。もっとも家の場合キツネでなく
「貧乏神に包まれる」といった感じだが。

そのごたごたでオーブンレンジ問題はいったん、闇に葬られた。
その夜、旦那が帰宅した。その1件を話す前に
「会社がヤバイ、失業しそうだ」といった。

ふと気が付いたら貧乏神が増えていた。
おそらく、双子だったのだろう。
うす笑いさえ、聞こえてくる。

うちのめされ、オーブンレンジは諦めた。
それどころか、辞めるなら次のところを探すか
私がフリーデザイナーをやめ、
共働きをしなくてはいけないのか。

おまけに暑く、眠れない夜を過ごした。
とりわけ、職安で旦那の職業を探したら
いくつかあったので少しだけテンションも上がった。
だが、オーブンは旦那が落ち着いてからにしようと思った。

ママはしばらくパン焼けないからねとセイイチローに言うと
悲しそうだった。
安いレンジならいくらでもあるけど
そう何度も買い換えるべきものでないし、
買うならちゃんとしたオーブンレンジが欲しかった。
だからしばらく買わないって決めた。

幸い、夏だからあまり温めなくていいし
ご飯は食べる分だけ炊けばよいし、解凍は二日前から
冷凍室から冷蔵庫に移動させておけば解決する。
そう、困る事なんてないのよって自分に言い聞かせた。
オーブンレンジなんていらない。
しばらく我慢しよう。そう決心した。

次の日、小学校の広報委員をしている私はPTA新聞のデザインを
任されていたので学校側との最終確認を頂く大事な日だった。

出かけようとした10分ほど前から、突然の雷雨。
雨風とともに激しい雷。
傘差しても意味ないほど。

その瞬間、電話が鳴った。
「大丈夫ですか?」とお仕事中に関わらず
広報委員のKさんから連絡が入った。
「時間を夕方に変更すれば、学校まで送ってあげれるのですが」
とありがたく言われたが、こちらの都合で
学校側の約束を変更していけないと思い
「大丈夫です、何があっても行きますから
お仕事に集中されて下さい、私は大丈夫ですから」と伝えた。

そしてレインコートと傘を持って玄関を出た。
正直、雷に打たれる覚悟は出来ていた。
打つなら打ってみろてきな、打たれも多分私死ないだろうし、
かえって感覚が鋭くなり天才になれるかも。
もしくは死んでも家族に保険がおりるし。
でも、打たれて死んだら広報委員困るだろうな。
せめて入稿してから打たれた方がいいかなと思いながら歩いた。

すると、雷は遠のき、激しかった雨はしだいに落ち着き
学校に着いたころにはすっかり止んでいた。
力が湧いてきた。思い出した。
私、逆境に強いんだった。
反撃にかかろう。
私の中に強い心が生まれ、なんでも乗り切れる気がしてきた。

エアコン取り付け工事は午後から予定だった。
学校との打ち合わせが終わり定刻通り
業者さんは来てくれた。
しかし
雨の為、屋根上にある元の室外機を外すのに
足元が濡れて滑り台状態で危険だからという理由で中止された。

いくらなんでも1個人のエアコン工事の為に
死人を出すわけにはいかない。
仕方なく待望のエアコン工事を1日延ばすことになり
がっかりした。
ああ、落ち込んでる旦那をさらに崖から突き落とすだろうな。
この日をどんなに待ち望んできたことか。

それから1時間後だろうか。
仕事をしていて何気に、貧乏神のうすら笑いを感じた。

振り向くと洗濯機のあたりが変。
床が神々しく光っている。いや、違う。
水漏れだ。洗面所は水浸しだった。


私は思わずつぶやいた。

「洗濯機、お前もか・・・」


前々から分かっていた。
気付いていたのにまだ使えるって信じていた。
洗濯機は半年前から脱水時に大暴れで時には
数センチ前進していた。
少量ずつ洗うことで一命をとりとめていたが
その努力も忘れ、いつのまにか大量を洗い始めていたので
怒ったのか、激しく前進する日々が続いていた。


オーブン買う前にこちらなのか。
一体、どこまで苦しめられれば気が済むのか。
私は床を拭きながら、見つめながら
ちょっとだけウツになりそうだった。

しかし、良く見るとホースの差し込み口から水が漏れている。
どうやら原因は「洗濯機の前進のしすぎ」だった。
その日は10センチほど前進していた。
そのせいで差し込み口が緩んでいた。
手で回すと口はしまり、水漏れしなくなった。

どうやら救われた。
その救いに気付いたあたりに広報委員のKさんから差し入れが届いた。
うちの諸事情を知ってか慰めてくれたのだろう。
昼間の心配の電話といい、なんてお優しい方。
私は人には恵まれているなって心が温かくなった。
差し入れのロールケーキは甘く優しく私の心を癒してくれた。

その夜はさほど暑くは感じなかった。
きっと感覚がマヒしてきたのだろう。

旦那も長袖のヒートテックを着用して寝てるし
二人ともデザイナーで感覚が財産なのに
この感覚すら、やられてきたのかなって
ぼんやり思った。

なんか、どうでも良くなってきた。
貧乏神がここで学校を開くぐらい増えても
私が教壇にたち、できの悪い貧乏神は
廊下に立たせてやろうかって思うくらいだ。

そう思って翌日の朝
前から欲しかったオーブンをアマゾンで格安でみつけてしまい
気がついたら「1クリックで購入」ボタンを押していた。

確認画面も出ず、「ありがとうございました」と返ってきた。
キャンセルすることもできたが
これも運命だと思い、なすがままにしてみた。
すっごく欲しかった分が今まで見た中で一番安かった。

まあ、どうにかなるだろう。
エアコン、テレビ、オーブンの買い直しに旦那の失業疑惑。
しかしこれも不幸と思えば不幸だが
考え方を変えれば
新しい家電に囲まれ、モチベーションは上がるし
今よりもっといいところに転職できるかもと
希望的観測をすることもできる。

「ピンチはチャンスの裏返し」
ピカチュウのサトシはそう歌っていた。
それが脳裏に駆け巡る。

「諦めたら試合終了だ」
スラムダンク安西監督の名言が脳裏を駆け巡る

体重計に乗った。1kG痩せていた。
なんかちょっとテンションあがってきた。


その夜、会社に残り、仕事を続けることになったと旦那は言った。
とりあえず、ほっと胸をなでおろした。

激しい雷雨や凍りつく冬も
身を焦がす夏もひとときの間。
うちの貧乏神もそろそろこの家に飽きてくるに違いない。
貧乏神は私の心が産んだ偶像。

デジタル放送に伴いどうせ買いかえるなら
大きなテレビが欲しいって思ったから

暑い夏を乗り切るのに古いエアコンでは
電気代がかかりすぎるって思ったから

ミスターマックスの新規オープン日に
スチームオーブンレンジに心をときめかせたから


旦那のお給料上がってほしいって思ったから

すべてその心の欲求から生み出した悪魔が
イタズラしたのだろう。

「少しの心の緩みから引き起こる連鎖する不幸。」

そう自分の名言に酔いながら台所の床をはわいていると
前から使いづらいと感じていたチリトリが
リアルタイムでパキッと割れた。
















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Last updated  July 2, 2011 01:50:11 PM
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