最強ダイエット ~マイコプラズマとの戦い~
40過ぎるとなかなか痩せない。これはよく聞く話で身をもって体験した。ジョギングを1年続けようが夜は米を抜いて炭酸水を飲もうがカーヴィーダンスをやろうが何をやっても続いているのに痩せない。それでも諦め悪くがんばっていてたがつい最近、入ってはいけない領域にまできた。もう、私はこのまま太くなっていくだけなんだろうか。。そんな思いが混沌と私をとりまく。だが、そんな私も1週間で3KG以上痩せる出来事が。地味なダイエットをを踏み倒す勢い。その名もマイコプラズマダイエット。ああ、あの恐ろしい日々。あなたは痩せたいですか?過酷な思いをしてでも痩せたいのなら私がすぐに飛んでいって菌をうつして差し上げます。夏休みの終わりに私たち家族は能古島にキャンプも行った。楽しかったキャンプのあと、iphonの画面は割れるし、体の調子もおかしい。私をとりまく全てが狂い始めていた。そしてそれはキャンプのオプションについていたバナナボートによる筋肉痛で首が回らないとか腰が曲がらないとかそんな類のものでもなく体調が明らかにおかしい。熱を測った。38.5度はあった。普段から35度台の低熱の私が38度超えるともうフラフラである。休みはあらかじめ予定していた用事のためにとっていたがその用事もキャンセルし、病院へ。かかりつけの病院の対応が最近悪いので病院を変えた。初めてのところだ。ここならよさそうだ。看護師さんも先生も優しいl。病院で熱を計ると39.0あった。病院からは漢方薬と解熱剤が処方された。しかし、これがなかなか効かない。熱はどんどん上がる一方だし、カロナール(解熱剤)で下げても一時的なもので数時間たてばまた熱が39.5に戻る。その繰り返し。人間、熱があると何故悲しくなるのだろう。重い病気の方が読んだらイライラするかもしれません。ごめんなさい。でも、高い熱があるとマイナスな気持ちになるのは事実です。私は必要以上に自分の行く末を想像しては涙し、このまま死んでお葬式を挙げ、自伝書の発行を友人に託すところまで想像、旦那と子どもの傍に霊となって現れるところまで想像しては涙。悲しいテレビを見ては涙。どうやら高熱は私の涙腺を破壊したようだ。そんな状態でもカロナールで熱が下がった時は良くなった気がして洗濯など回すのだが、何故かこんな時に限り、お風呂から組み上げる水のホースが暴れ洗面所が湖になりかけたり、その湖にそびえたつタオルの棚の足がこんな時に折れたり予定外の生理痛が襲ってきて私の腰を激痛に陥れたり、私は色んな「いじめ」に会いながら高熱と戦った。下がらない熱。解熱剤を飲めば一時的には下がるが汗びっしょりで目を覚まし、やっと眠れたと思えば今度は咳で目を覚まし、そして次は寒さで目を覚ます。そして寒さが収まったころ割れるような頭の痛さで目を覚ます。もう、これはただの風邪じゃない。ずっとその繰り返しで眠れない。翌日また、同じ病院へ行った。先生は私に「時間をください」と言った。昨日から熱が出たばっかりだからすぐには治りませんよ。少しずづ下げていくんですと言う。先生、私はすぐに直して欲しいんですよ、それが患者の願いといえば贅沢でしょうか。心でそう思った。そして先生は私に咳が出てないか効いてきた。咳が出てますと言うとああといって感染系ですねといって抗生物質と解熱剤を処方された。しかしそれでも下がらない。何も変わらないのだ。そのとき、ふと頭によぎった。「マイコプラズマ肺炎」セイイチロウが3週間前にマイコプラズマ肺炎にかかった。ググってみたらマイコプラズマの菌は3週間潜伏するという。どうやら、今がちょうど発症の時期にあたる。そうか、私、マイコプラズマ肺炎なんだ。それからマイコプラズマをネットで調べた。なかなか治らない、咳がひどいなど今の私の症状にぴったりなコトが出てくる、出てくる。耳が痛くなったり、足もしびれてきた。全身の倦怠感。マイコプラズマにより、中耳炎を引き起こす人もいるらしい。私の耳も定期的にジンジンしてきたので心配して耳鼻科に行ったが何事もなかった。熱が出て、もう8日がたとうとしていた。私は知人から頼まれていた仕事もあったのでその仕事を休むわけにもいかず、なんとか解熱剤で下げてその手伝いの会社に行った。旦那は猛反対したが、納期のある仕事なので無責任に離れるわけには行かなかった。でも、周りの方に病気を移しても迷惑だし、悩んだが薬を飲んで熱を下げ、マスクをして会社には通った。不思議と会社ではしゃんとしていて家に戻るとグッタリする。そんな私を気遣ってか旦那はずっと家事をしてくれた。普段は家事は頼めばしてくれる程度の夫。でも私が病気になると率先して家事をしてくれる。それが、どれだけありがたいことなのか。今回、本当に助かった。そしてそんな時に今度はセイイチロウまで具合が悪くなった。なんてこと、不幸は連鎖するのか。しかし、かかりつけの小児科へセイイチロウを連れて行った時に私はふと思った。そうか!もとを正せば子供の病気。小児科でみて貰えば治るかも。そして先生に相談して診てもらった。一発だった。出された薬で熱がさっと引いた。続いて咳もとまった。なぜ、このことにもっと早く気がつかなかったのだろう。最初に出された内科のアジスロマイシン(抗生物質)ではまったく効かなかったのに小児科で出されたミノマイシン(抗生物質)ですぐに効いたのだ。先生いわく最初に内科で出されたアジスロマイシンはマクロライド系の抗生物質だが今のマイコプラズマにはなかなか効きにくいらしい。マイコプラズマは本当にきつかった。もうインフルエンザが可愛く思える位。そうね、例えれば、インフルエンザの3倍きついかな。何がきついかといえば熱もそうだが咳。咳が本当にきつかった。もし、長引く咳の風邪をひいたと思ったらマイコプラズマを疑って欲しい。そしてこの手の感染症は小児科が強い!こればかりは経験しないとわからない。そして、病気により体重が3Kg痩せた。体調が戻って三日ほどたつがまだその体重はキープしている。痩せたいとは願ったがまさかこんな過酷なダイエットになるとは・・・・。でも、あんな苦しい思いをして、たった3KGしか痩せないんだねって旦那は言う。私20代なら6Kg痩せてのかな。。。なんて邪な思いが脳裏をよぎる。いやいや、1KG痩せるだけでも大変なこの年齢。マイコプラズマはもうゴメンだがおかげさまで軽くなりました。