カテゴリ:シネマ・TV・コミック
三国志、いつか読もうとは思っておりました。
お酒を飲むと三国志や水滸伝の人物を語りだす父の影響で、子供の頃はむしろまがまがしい書物に見えたんですがね。 欧米人がマザーグースや聖書を引用するがごとく、日本でも時に三国志出典の言葉が出てくると思えたのです。 「死せる孔明生ける仲達を走らす」 よく父から聞かされた言葉です。 好きなキャラクターは諸葛孔明だったんでしょうね。 ま、高名な軍師らしいですよ。 実家に吉川英治の本がありましたから、いつでも読めると思い、返って読まずじまいだったのです。 ところが昨年秋くらいから読みたくなりました。 巷で聞かれる『レッドクリフ』の影響なんかではありません。 週刊コミックモーニングの『ひまわりっ』の話が三国志抜きでは満喫できない気がしてきまして…。 『ひまわりっ』は、宮崎県を舞台にしたほのぼのご当地漫画…でした。 地元のケーブルテレビ局に就職した主人公アキ子を囲む人間模様が、ギャグを交えて描かれていました。 漫画家志望のアキ子は作品が採用されると会社を退職、東京へと出てきます。 この東京シリーズになってから雰囲気が変わってきたんです。 新キャラクターのウィング関先生がもう、破天荒。 先生は三国志マンガ同人誌のカリスマ作家さん。 三国志の関羽ラブな先生は、すべからくストーリーの事象を三国志になぞらえるのです。 ま、三国志の話を知らなくても、毎週木曜日には涙を流して笑えたんですがね。 アキ子の押しかけアシスタントをしていた子(『副部長』と呼ばれるオタク女子)と関先生が意気投合して三国志ゲームに興じるシーンがありました。 「ぬをーー! また呂布が裏切った!」 「裏切りとは、呂布さまのためにあることばなのれす…」 そのゲーム機はよくよくみれば、昔の任天堂ファミリーコンピュータ。 通称ファミコン。 レトロな小道具もあいまって、ぐいぐい引き込まれてしまいました。 呂布とは裏切るキャラクターなのね? 劉備の息子の阿斗とは、あほの語源となったという説があるくらいあほなのね? and so forth… 「ウィングって羽だから、ウィング関って『関羽』ってことだよね」 そ、そうだったのか… 英語の成績はさっぱりなくせに、こういうのは鋭く突っ込むみみりん。 うう、言われるまで気づきませんでした。 是が非でも読まねばナラン気持ちになり、年末母に電話して持ってきてもらいました。 重いのにすまん、母よ… まお正月に上げ膳据え膳を決め込んでやってくるんだから、そのくらいではバチも当たらないでしょう。 …というわけでお正月から読み始め、とうとう昨夜「赤壁」の章の前までやってきました。 これからいよいよ『レッドクリフ』に突入です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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