チリンの鈴>『あんぱん』第12週
う~ん、微妙…何かさ…微妙…そう感じてしまう私が微妙なのかもしれない。でも、微妙……ひじゅにですが何か?「やっと終わったで…豪ちゃん」by蘭子 ↑出番も台詞も少ないのに蘭子の方が存在感があるし言っていることにも重みがある気がする。単に、ひじゅにが脇役好きだから?第12週『逆転しない正義』先回、言ったじゃん「第1話で言っていた『正義は逆転する』の根拠であると思うので戦争関連はしっかり描いてほしいと思う」ってさ。そしたら今回、週タイトルが『逆転しない正義』私の希望より一歩先に出たものー逆転する正義をこれでもか!と見せられた後で見出したものー…ってことだよね?その意図は素晴らしいというか正しい方向に向かっていると言えるけどドラマ内に本当にそれは見られたか?言葉通りに表現されていたか?そこが微妙…なんだよな。ひじゅにが鈍感過ぎて分からないだけ?まずさ、戦争そのもの。嵩が直面せざるを得なかったもの。視聴者もその場にいるかの様に感じられただろうか?一応、エピソードは複数並べられているしその一つ一つはシリアスで考えさせるもの。でも、それをちゃんと描き切れているのだろうか?何だか表面をなぞっただけの様な…ソフト過ぎる様な…重みも奥行もイマイチの様な…残虐にしろと言っているのではないよ。朝ドラだから、あれがギリギリの線?制作側の力量もギリギリ?戦争を知らない世代だから、あれで精一杯?岩男と子供のエピソードはやなせたかし作『チリンの鈴』をベースにしたものらしい。ひじゅには、この作品の由来を知らない。やなせたかしの実体験から来ているのかそういう出来事があったと聞いただけなのか色々な経験を総合し作り上げたのか…いずれにしろ、これをそのまま人間の物語にせず羊と狼の物語にしたところが秀逸だと思う。子供にも理解でき、尚且つ普遍的な作品となっていると思う。それを、また人間の物語に置き換えてしまったのはどうなのかなあ…寓話として完成させたものを現実にそれも恐らく、元になった現実よりも薄く軽い”現実”に戻して提示するってのは…?それに、食糧不足のエピソードに挟まれてドラマの流れが中断されてしまった感があるしおかげでどちらも、より浅く終わってしまった様な>酷?その食糧不足にしても中学時代に楳図かずお『戦闘』(『おろち』の1エピソード)に強烈な印象を受けてしまった身には、今回のドラマはやはり浅く軽いものに感じてしまった>スミマセンスミマセン!食糧不足で苦しむことが”正義の逆転”をストレートに表しているとも思えない。なけなしの食糧を奪われた老婆が恨むでもなく狼狽えるでもなく慈愛の表情で卵をくれるのは感動的ではあるけれど…でもまあ、出来事自体はシリアスで考え深いものだからこれらに素直に感動できない私に問題があると言えるかも?イマイチに感じられるのはそれは描写とか掘り下げ方の問題なのだけれども嵩が蚊帳の外だったのも大きいんじゃないかと思う。私は以前から、朝ドラは長いし登場人物も多いから主人公を狂言回しとした群像劇にするのが最善ではないか…と何度か書いたことがある。それは”狂言回し”というのが重要であって色々な人物のエピソードをただ盛り込めば良いというわけではない。それで、ふと思い出したのは『カーネーション』でのヒロイン幼馴染がPTSDになって戦争から帰還したエピソード。戦場の様子は一切描かれない。幼馴染が何をしたのかもハッキリは描かれない。でも、彼の姿から戦争の悲惨さはちゃんと伝わって来る。ヒロインが良かれと思ってしたことが引き金となって彼を狂わせる。そして最後、幼馴染の母親からヒロインは冷酷な言葉を投げかけられる。これは成功例の1つだと思うな>あくまでもひじゅに感覚ではだけど全てを細かく描いたり説明したりしているわけでもないのに肝心の事はしっかり心に届く。主人公もしっかり絡んでいる。大きなうねりの様な物語だった。。ま、そんなわけで、個人的にはあまり響かなかったのだがこうしたことを描いたこと事態は意義深いと思うよ。☆トラックバックは何がなんだか…ひじゅに館へお願いします☆http://yakkunchi.blog90.fc2.com/tb.php/4087-ebc25092☆応援クリック、よろしくお願い致します☆ にほんブログ村 人気ブログランキングへ 卵おろち(3) 楳図PERFECTION!『チリンの鈴』他