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カテゴリ:ドラマ-1-
『任侠ヘルパー』再放送で観ました。
元々それほど沢山TVを観る方ではない上に 「ヘルパー」の文字にソコハカトナク苦手な匂いを感じ 意識的に避けていた部分もあります。 年寄りっこなもんで、お年寄りが悲惨な目に遭う話は弱いんですの(^^;) 主要キャラに老人がいると、死とか認知症とか虐げとか…辛いエピがありそうで それだけで観るのを躊躇してしまう場合も多々。 話はズレますが、 古い映画ですけど『ハリーとトント』みたいに 初恋の相手が認知症だったり、相棒の猫が最後には死んでしまったり… という悲しいエピはあるものの、全体に上品な語り口で、 ソコハカトナク明るさを感じさせる終わり方の作品は好きなんですけど。 それから、『カミーラ-あなたといた夏-』は 老人だけれど老人の枠に留まらず明日に向かって走っていく姿を描いていて感心しました。 まあ、面白いかったか否かは置いといて>ぉ 話がズレ過ぎました>スミマセンスミマセン で、この『任侠ヘルパー』なんですが よくコメント下さる方から勧められましたので観てみました。 何話か観逃しちゃいましたけど>ダメじゃん 一度だけ祖母と一緒に観たんですけど、 「え~、この人、いつも大人しそうなのに、今日はあんなに怖い顔してる」 というのが祖母の感想でした(笑) 私も草薙クンって穏やかなイメージが強いので、 ヤクザの役ってどうかなと、そこに最初に興味が湧いたんですけど、 なかなか決まってましたよね。 で、第1話では、主役である彼自身がまだまだチンピラ気質が抜けなくて お年寄りのお金をせしめて悦に入っていたりして、 しかもその象徴が高価な腕時計という、子供っぽいというかセコイというか ナンダカナ…なところが、描き方として面白かったと思います。 勿論、最後に相手のお年寄りは遠くに去って行き 草薙クン自身は少しばかり情に目覚め人間的に成長の兆しを見せて 有る意味ファンタジーで終わったのが、小心者の私にも合っていて(笑)良かったです。 その後は、草薙クンの成長物語として観ていました。 毎回、違う問題を抱えたお年寄りを中心に据え、 適度にリアルな要素を情というファンタジーで包んで、泣ける盛り上がりを見せた後、 少しばかり希望と爽やかさを残す終わり方になっていたように思います。 あくまでも全体的には…であって、 例えば孫に虐待されるお年寄りのエピなどは、私の最も怖れるものでしたが(^^;) とはいえ、あのラストは物語としては絶対的に正しいと思います。 そういう部分もないと全くの綺麗事で終わってしまうし、 本来は、そうした人々を食い物にする側であるレギュラーメンバーが 恐らく初めて本気で“情”を出し、幼いながら“正義感”を見せ本気で行動したのに 寧ろ憎まれ、何の救いにもなれなかった…という皮肉な結末は 全話の中でも秀逸だったかも? また、ヤクザとは別の形でお年寄りを食い物にする女社長が登場するわけですけれども 彼女が提唱する方法が全く“商売”にしか過ぎず、間違っているかというと そんな単純なものではない…という部分を描いているのも まあ、ベタっちゃーベタなんだけど、考えさせるものでした。 でもって、そんな彼女が『私の頭の中の消しゴム』化しちゃうのも皮肉だし。 で、最終回ですが 最初の頃より少し強くなった“子供店長”が缶ジュースを落としてしまい、 草薙クンを含めた3人が三方に転がった缶を拾うというシーンに この3人の未来が象徴されているようで、ちょっと感動的でした。 クリックしてね♪(3つも多過ぎ?) ドラマ&映画感想は「REVIEWの部屋」に色々置いてあります 【送料無料】フジテレビ系ドラマ「任侠ヘルパー」オリジナル・サウンドトラック 【CD】 ハリーとトント / アート・カーニー カミーラ: あなたといた夏 【DVD】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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