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カテゴリ:ドラマ-1-
#07
「いってらっしゃい」と 「ただいま」と 「お帰りなさい」… 月子さんを嫌いだと言う平太。 「うんうん」と頷いてしまう私>こらこら だって、登場する度に不気味になっていく月子さん。 どうやら彼女は未来人らしい。 やっと素直にQ10に心を向けることができる様になった平太なのに 彼女によって、また遠く引き離されてしまいそうで 彼女の顔が映る度にこちらの心もキリキリと痛む。 だから、2人で逃げようとする平太の気持ちが分かる。 でも、夢見た様に どこまでもどこまでも2人だけで進んでいくことなど 今の自分には出来ないことを、ちゃんと承知している平太が切ない。 若くても、心は熱くても、暴走することは出来ないよね。 その先には破滅が待っている可能性の方が高いから。 それを予期できる知性も良識も既に身に着いてしまっているから。 だから、Q10との逃避行は、ちょっと遠出し過ぎただけのデートの様…。 知らない場所を彷徨う平太は悲しいくらい頼りなくて Q10を隠すという第一の目的も中途半端で ひとりきりの帰り道では迷子の子供の様で… 「ヘンシン リセット」 一瞬だけ変身するけれど、すぐに自分で元に戻ってしまう。 少しだけ足を踏み出してみるけれど、またすぐに引っ込めてしまう。 そして「帰りたい」と思う― でも何処へ? 今の平太が帰りたい所は、家とか家族とかじゃなくてQ10。 そういう風に、人は変わっていくのだと思う。 一瞬ずつでも変身することを繰り返していくうちに。 影山君と河合さんも、物理的に遠く離れることが耐え難くて別れを選んだものの それとは違う幸福な結末を演じているうちに、少し気持ちの持ち方が変わってきた様子。 「カナダに行ってらっしゃい」と言える程に。 まあ、まだまだ揺れ動いていくのだろうけど、 もしも、お互いの夢を尊重しつつ、お互いの心も通わせていく道を選べたなら それは、そのまま平太とQ10の明日を象徴するものとなるのかもしれない。 平太の場合は、文字通りの距離だけでなく、時間的にも離れてしまうのだろうけど。 久保君は相変わらず切ない。 明日が来ることを信じて明るく頑張っていた、病院の仲間が あまりにもアッサリと亡くなってしまって… 人はいつか、この世に別れを告げなければならないという事実に 否が応でも目にすることになって… でも、それさえも そうした別れさえも 次にやって来る人を迎え入れることが出来るなら そのために生きているのだと考えるなら 恐れる必要はない? 影山君と河合さんの映画に、小川先生のお母さんが加わって 何と臨終シーンまで演じてくれたけど(笑) これが、まんま久保君の思いに重なっているなあ。 藤岡君は順調に行っている様子でホッとした。 でも、ここでも退職していく先輩との別れがある。 「不景気」という言葉から、職場自体も危うい感じだしな。 でも、あったかいパンを焼く藤岡君が逞しい。 そのパンの温かさを喜んで受け取ってくれる柳さんも素敵だよね。 受け取ること=「お帰りなさい」だよね。 SFは好きなので、Q10の正体とか、そこに隠された事情とかを色々と推理することに 楽しみを見出そうとするのが本来の私のハズ(笑) 『JIN-仁-』とかでも、毎回繰り広げられる人情話に泣かされつつも 一番の興味はタイムトラベルの原因や、それが引き起こすパラドックスだった。 なのに『Q10』に関しては、それらの点は何故かどうでもいい気持ち。 平太を中心とした2010年の一瞬が愛おしい。 勿論、ロボットという物理的な設定をしてしまった以上、 そこにSF的な理由を入れなければ作品的には緩くなってしまうだろうから なるべく、理論的に描いてほしいなとは思う。 いっそ、クールかつ呆気ない様なものにしてほしい。 平太の住む世界との対比を際立たせるために。 クリックしてね♪(3つも多過ぎ?) にほんブログ村 人気ブログランキングへ 人気BLOGRANK ドラマ&映画感想は「REVIEWの部屋」に色々置いてあります やっくんち
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