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カテゴリ:ドラマ-3-
第3話『別れ道』
ハルミは百合っちの弟につけるはずだった名前。 今、熱田家には ブラジルから来たハルミがいて、オッカみたいなイモがいて、百合っちも帰ってきて 4人家族― でも、ハルミもイモもファンタジー世界から来た妖精なんかじゃなくて (今の熱田家には、その様な存在になっているけれど) 傷つきながら生きてきた一人の人間だということが垣間見えた。 イモは亜由美さんの長男と似た様な境遇だったらしい。 ハルミも何か父親との葛藤があるらしい。 ハルミの方はブラジルに帰る決心がついたので、まずは一歩前進というところだろう。 そのきっかけがダーリンの言葉だというのが良かった。 オッカに心無い言葉をかけてしまったことを悔いているダーリンは 最初の妻にも、やはり言葉の点で悔いを残している。 そういうことって実はありがちだよね。 でも、いつまでもいつまでも心が責められるのも事実。 そうした痛みを知っているダーリンだからハルミの心を動かしたわけだし 同じ“言葉”というものの力が今度は良い方向に作用したってことでもある。 これがダーリンの傷を少し回復させてくれる結果となったら良いのだけど。 イモは亜由美さんの長男の姿をした過去の自分に向き合ってしまい 傷口をこじ開けられてしまった様子だけど… 百合っちという別の傷を持つ人が傍にいて、何か変わるかもしれない。 母親の愛情を知らず、家族というものが分からないとイモは泣くけど 百合っちもまた、両親&子供という世間一般が言うところの「家族」を経験できなかったのだから。 ハルミのおっとりとした言動は人を和ませるし 百合っちを一生懸命守ろうとしていたイモは可愛かったし 4人が一方的にではなく、それぞれ相手を癒したり励ましたり支えたりしているのが良い。 だから馴れ合うのではなく、寧ろバラバラになってしまってでも それぞれの傷に立ち向かうことになるのだろうな。 今回の物語の中で一番比重があるのは勿論、百合っち。 浩之さんは、あらゆる面で百合っちを求めているみたいだけど 亜由美さんに安らぎを感じた時も確かにあったらしい。 今の彼女は、とてもそんな風には見えないけどさ。 すぐに感情的になって、人を責めたり、死ぬと喚いたり… 一番やってはいけないことをやっちゃってるもんなあ。 でも、彼女も分かってはいるんだろう。 本当は自己嫌悪に陥ってるんじゃないかと思う。 それとコンプレックスも。 それだけ必死なんだろうな… 先回迄の様子では、百合っちが圧倒的に不利だったけど 今回の様子では、亜由美さんの武器はお腹の子供だけ。 義母にまで嫌われちゃってるし>まあ自業自得ではあるけど 勿論、その唯一の武器が、百合っちにしてみれば 核爆弾並みの威力があるんだけど。 亜由美さんの長男にアメリカンドッグを作ってあげたりして 亜由美さんよりも優しく母性溢れるところを見せたかと思いきや 小さい子には串は危ない、ということに気付かなかった。 何よりも、そこのところにショックを受ける百合っちが凄く切ない。 オッカが描いた四十九日の宴会の絵には浩之さんもちゃんと出席している。 まあ、今の様な状況になるとは知らないまま逝ったオッカだから 当たり前っちゃー当たり前なんだけど… もしかしたら、その絵の様な結末になるのかな? どういう風にしたら、そうなるのか分からないけど。 亜由美さんには浩之さん以外の男性との付き合いがあった、という話だから そこらへんが鍵? ちょっと安易か(^^;) クリックしてね♪(3つも多過ぎ?) > にほんブログ村 人気ブログランキングへ 人気BLOGRANK ドラマ&映画感想は「REVIEWの部屋」に色々置いてあります やっくんち
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このドラマは本当に良いですね。
朝のヤツに比べたら^^; 亜由美のお腹のまるちゃんは浩之の子では無い気がします。 ハッピーエンドで終わって欲しいなぁ。 「相棒」に中森さんが出ていましたね。(笑) (2011.03.02 23:41:28)
お父さんがどんだけ切ないドラマなんだ…と思いながら見ています。
私の中ではワタオニの父より池中玄太の父より北の国からの父より 娘と奥さんを愛してやまない父親だと思いました。 最初何気なく見ていたのですが…娘の旦那に会いに行った時、妊婦の愛人と一緒の娘の旦那を見て引き返して帰る、いとうしろうの怒りの演技からこのドラマにはまってしまいました。 それと娘の旦那の今回のランニング…素敵でしたわ。 てか和久井さんも出演者全員最高♪これが『家族』でしょう。 4回だけで終了なんて残念。 (2011.03.03 11:08:50)
ゆりっちの伯母さんにも、地味にぐっときました。ずけずけ言いたいこと言っているようで、やっぱり根っこには家族への愛情があるんだなぁ、と。勿論、今の段階でダーリンに言っても仕方のないことなんだけど、逆に、ゆりっちのお母さんや乙母にとっては、「良いお姉さん」だったんだろうな、という感じで。
あと、浩之さんが、東京でゆりっち見つけた時の嬉しそうな顔が妙にかわいかったです。 ダーリン役の伊東さんと言えば、「私の青空」でも無口でぶきっちょな愛情持ちのお父さんが印象深いんですが、あっちは結構エネルギッシュな印象(まあ、なずなちゃんも舷くんも元気よかったんで、その親だから当たり前か)だったのに対し、ダーリンは本当に「静」の印象です(これまた、ゆりっちのお父さんらしいと言うか)。 何と言うか・・・さりげない台詞がすごく泣けるんですよね。泣かせようって力入ってないんですが。 (2011.03.03 16:12:04)
ひじゅにさんは亜由美にもやさしいですね。
私はイモの「ずるい男」や亜由美に対しての言葉に超共感しました。 お父さんは二人の妻に先立たれた家庭運の無さに娘の家庭生活にまで影響を及ぼしたといったところも自分を責める材料なんでしょうね。実際は素敵な奥様にふたりも恵まれた幸せ者なんだけど。 ハーッピーエンドの結末なら是非とも亜由美さんの息子の行く末にも希望を持たせるラストであってほしいわね。 (2011.03.03 17:47:09)
Q10ってドラマもそうだったけど、愛情溢れる感じがいいです。
ひじゅにさんの筆(?)もスムーズな様な? 個人的には第2話ぐらいのさりげなさが好きですが、それでも泣いてしまいました。 山の様なアメリカンドッグだけでなぜか泣け、串にショックを受ける百合子も良かったし、愛人の子供の境遇に哀しくなり、イモの語りにも泣け、お父さんの深い愛情に泣け。 また野波さん(亜由美役)の演技が上手くて「ツクリモノ」っぽくなくて自然と和久井さんに感情移入出来たし、亜由美はダメな母親だけど最後に子供と手を繋ぐシーンはちょっとホッとしたし、オッカの絵手紙を見て「一番近くにいる人の事を毎日ちゃんと見てたんだね」って台詞も良かったし、それに対比して旦那の優しさに気付かなかった自分に気付き反省する百合子、それに硬いけど愛情深い言葉をかけるお父さん。 キャラ設定がしっかりしていて、行動原理もしっかりしていて、見えない愛情沢山を感じる。 これぞ、ザ・NHKドラマって感じです。 (2011.03.04 00:39:53)
ありがとうございます。
偶然か故意か(笑)朝のドラマと被るネタが多いのに出来は雲泥の差ですよね。 あのまま亜由美&浩之で終わってしまうのも、子供が不幸な結末になるのも後味悪過ぎるから 亜由美が別の男性と…というのが一番無難な落としどころですよね>でも、思いがけない展開もありうる? 中森さんは予告の時点で「おおっ!」と思っちゃいましたわ(^^) (2011.03.05 23:15:53)
ありがとうございます。
お父さん、良いですよね…伊東四朗さん、良い味出してますね。 シラスを持って浩之さんのところに行くシーンは泣けました。 家族を描いていますよね、それに食も>朝ドラ制作者はどんな思いでこのドラマを観るのでしょう(^^;) 原作読んでみたいけど、ドラマが終わるまで我慢です(笑)>でも、早く終わってほしくない…あと一回なのは分かっていても (2011.03.05 23:19:55)
ありがとうございます。
朝ドラじゃないけど、真に悪い人がいない世界なのでしょうね。 朝ドラはそれがネックになっている感じがするけど(笑)こちらは実に良い雰囲気になってますなあ。 家族といい食といい、心理描写といい、ファンタジー要素といい…そして泣きに関しても ちゃんとこれだけのものが作れるんだよ!と朝ドラに言い聞かせているかのよう(?) (2011.03.05 23:25:07)
ありがとうございます。
いやあ、正直言えばイモに「もっと言ってやれ!」という思いで観てはいたのですよ(笑) でも、亜由美さんがあまりにもアカラサマに嫌な女に描かれているので、逆にそれだけでは終わらない感じがするのと 自分が既婚者でないだけに、彼女の様な立場も経験する可能性もないこともないかな…なんて気もして>ぉぃ 皆が救われる結末になってほしいですね>それだけのことを描けるドラマだと思うし (2011.03.05 23:29:22)
ありがとうございます。
全ての登場人物に嫌悪感しか湧かないドラマもあれば(笑) 全ての登場人物が愛しく思えるドラマもありますね。 亜由美さんだけ、今はまだ微妙な立ち居地だけど…何とか彼女にも良い結果になってほしいです。 良いドラマは良いですよね…って、本来なら当たり前のことなんだろうになあ… (2011.03.05 23:33:07)
全四回、あっという間に終わってしまいました...。
「てっぱん」を引き合いに出す形でのコメントがここでは続いているのが、ちょっと残念(自分自身は2月途中から事情により朝見ることができず録画のみたまっています)に思っていますもので、コメントはしないでおきますね。 ただ、twitterで少しお話できた方がなんと今回のイラストを担当されたわたなべさちよさんで、彼女のブログをさきほど初めて拝見しました。とても興味深い話なので、ぜひひじゅにさんにもご覧いただきたいと思いリンクを書いておきます。 http://crowanimation.blog63.fc2.com/blog-entry-256.html (2011.03.09 13:29:38) |