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カテゴリ:ドラマ-3-
第2話『親の愛でも手切れ金でも切れぬ心が仇となる』
お前はすっかり貧乏拗らせとる」by小河童 貯金を柳吉に使われてしまって、また最初から苦労のし直しだと思っていたら いつの間にやら関東煮の店を始めている蝶子。 逞しいなあ! 接客が上手い蝶子に 料理が上手い柳吉 (先回、昆布を煮ているシーンで仄めかされていたね) まさにピッタリの職業で、少しは蝶子の苦労が報われそうだな …と思ったのも束の間。 母親は倒れるし 柳吉は姿を消すし… 「ぼんち」は、まだ「ぼんち」でしかなく 別れた芝居をしてまでも親の金を当てにする 芝居というところがまた甘えの表れなんだけども 芝居である以上、蝶子と一緒に生きていこうとの意志は見られるので そこが、ほだされるところ? 手切れ金を突っぱねて別れる気はないと宣言する蝶子も 可愛い女心であると同時に、やはり「アホ」。 緊張が解けたせいか箪笥にもたれたまま居眠りする蝶子の顔のアップが続き 背後に柳吉の気配がして振り向き、新しいシーンとなる。 オノマチの演技をたっぷりと魅せようという算段? そして、次の患難は柳吉の病@腎臓結核。 母親の病気との対比? 蝶子にとっては親だけど、父親にとっては妻なわけで 双方とも配偶者が病に倒れた…という意味で共通。 妻を思い涙ぐむ父親の心情と蝶子が重なる。 最後まで娘を気遣い続けた母親と 自分の傍にいるよう強いる柳吉という対比。 母親が倒れた知らせを受けた時は 店が営業中だったため躊躇する蝶子を 早く行ってやれと促してくれたのに 母親が危篤との知らせに対しては 行かせまいと意地を張る …という柳吉自身の態度の対比。 自分が選んだことではあるけれど 蝶子のために勘当され、蝶子のために娘とも引き離されたわけで そこのところに甘えから来る無理強いというか、ワガママで 意固地になっちゃったんだろうね。 基本的に人は好いし小心者だから 言ってしまった途端に後悔したんだろうな…と思う。 蝶子もまた 懇願するとか、理詰めで談判するとかしないで 黙ってずっと柳吉のベッドの傍に座っていて これまた意地っ張り。 本当にアホ×アホの物語なんだなあ、と思う。 滑稽で悲しくて呆れつつも愛しくて…って感じ? 蝶子の目に涙が浮かんで溢れて零れ落ちる… その様子がアップで映し出される。 ここもオノマチ演技の見どころだな。 「お母ちゃんにしてみればいつまでも子供やったんやで」 おでんを持って行った時、それより現金が欲しいと言っていた母親が 実は郵便保険に入っていて、蝶子にもお金を残してくれていた。 臨終の際に傍にいてやれなくても 親の愛には何のその。 そんな無限とも言える親の愛と まだ本物の夫婦というには形が歪な蝶子&柳吉の愛もまた対比? 「その金でお母ちゃん助けてやったら良かったやないかい」 療養中の温泉で遊び呆ける柳吉。 でもこれは、貯金を使ってしまった時とちょっと違って 蝶子への後ろめたさから来ている感じ。 この↑台詞なんて、まさにそう。 母親の臨終に立ち会わせてやらなかったこと 自分の医療費のために母親に充分なことをさせてやれなかったこと 今も蝶子が働きづめなことに 罪悪感を抱いているんだろうなあ… それを、こういう形でしか表せない、まさにアホな柳吉。 そんな柳吉のためにバッグに詰めてきた色々なものを 蝶子が投げつけるところが良かった。 鰻等の食べ物から着物まで。 投げた着物が空中で広がって柳吉まで届かずに畳の上に落ちる。 そこが何ともいえない「絵」になっていた。 にしてもさ 悪人がいないってとこが良いね。 蝶子が必死の思いで訪ねた柳吉の実家で 彼女の願いを冷たく断る妹婿も 彼の立場としては仕方ないことなわけだし 後になって妹がお見舞いに行ったのは 彼が伝えてくれたからだろうし 妹も蝶子に苦情を言うどころか 彼女の苦労を思いやり、褒め言葉まで言ってくれるし お金も用意してくれているし。 あ、それから小河童もね。 不器用だし、全然報われないんだけど それだけに良い味出してる(^^) ☆トラックバックは何がなんだか…ひじゅに館へお願いします☆ http://yakkunchi.blog90.fc2.com/tb.php/1194-90c162d1 ☆クリックしてね♪(3つも多過ぎ?)☆ にほんブログ村 人気ブログランキングへ 人気BLOGRANK ☆ドラマ&映画感想は「REVIEWの部屋」に色々置いてあります☆ やっくんち 雑誌 おでん缶 お風呂で読める本 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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第二話もアップして戴き、ありがとうございます。この回はオノマチの見せ場満載でファンとしては満足していますが、演出が凝り過ぎてチョットという部分もありました。そんなに凝らなくても演技の素晴らしさは伝わるのに…という気がしないでもないような…(笑)。もう少し笑える場面も欲しかったかな。それでも病院でオノマチの目から涙が噴き出す場面は魅せられましたし、ひじゅにさんご指摘の通り、ラストの喧嘩は森山✖尾野コンビの突出した実力を目のあたりにしたシーンでウルウルしました。オノマチのコントロールの良さには妙に感心(笑)。病院で電話を伝える看護師が木之元のおばちゃん、静養先の仲居は西川かの子などカーネーションゆかりのキャストも見うけられ、そこも嬉しいです。第三話はシリアスでありながらもクスッと笑える場面も散りばめられているので、私は第二話より気に入っています。またひじゅにさんのご感想を楽しみにしておりますので、よろしくお願い致します。
(2013.09.11 11:39:53)
お久しぶりです!
「純と愛」も「あまちゃん」も初回挫折してしまったのでご無沙汰しておりました。 「夫婦善哉」を見て、きっとひじゅにさん感想書かれているはず!と思い突撃。 おお、やはり書いてくださってました! 初回の寄席のシーンは、めくりに「徒然亭」の文字があってニヤリとしましたよ。 なので恐らく、草楽は徒然亭一門の設定でしょう (原作から名前変更したり、オリジナル人物がいたりするようなので。 今回のモチーフは人物名に花札と各回タイトルに都都逸の模様)。 私は柳吉が苦手なのですが(汗)、ひじゅにさんの目を通すと、突然愛すべきキャラに。 ひじゅにマジックは健在ですね、ありがたい限りです。 ちなみにお気に入りは藤子と小河童とおきんさんです。 藤子の蝶子に対する「お義姉さん」って呼びかけにじんわり来ました。 蝶子は、ちゃきちゃきしてしっかりしてそうで、いわゆるだめんずですよねぇ・・・。 現代に例えたら、大手企業でバリキャリやっていたのに・・・って感じで。 あと、蝶子と信一の会話は、いかにもしっかり者の弟な空気が出ていましたね。 正平@ちりとてを彷彿とさせ、ほんわかしました。 (2013.09.15 18:03:08)
ありがとうございます。
油断しているうちに終わっちゃいました~(^^;) 近いうちに第3話の感想を書きたいと思います。 森山さんも演技派ですよね~最初オノマチと組むと聞いて意外な印象を受けましたが、合ってますね(^^) もっとオノマチが観たいです~民報ドラマは観てなかったんだけど、これから挑戦しようかな>レンタルバンザイ (2013.09.16 16:19:58)
ありがとうございます。
おお、ちょうど双子星さんのことを思い出していたところです。 『純愛』『あまちゃん』と世間一般とは違う感想になってしまって、ちょっと辛い時期が続いています(笑) なので、ここに来てのオノマチ&藤本さん、そして朝ドラお馴染みの役者さん達勢揃いのドラマ登場が嬉しい限り。 題材的にはあまり興味湧かなかったんですけど、さすがに面白く出来てますね>朝ドラもこういうのが良いんだけどなあ (2013.09.16 16:26:23) |